こころの文庫(つねじいさんのエッ!日記)

家族を愛してやまぬ平凡な「おじいちゃん」が味わう日々の幸せライフを綴ってみました。

支えあった義父母に教えられ…

2015年06月08日 13時07分53秒 | Weblog
支え合う義父母の姿は無言の教え

 仕事場に、義父が緊急入院したと連絡が入って、大急ぎで病院に駆けつけました。
 病院のベッドで、六十五になる父がぐったりと。傍には七十になる義母と長男の家族の姿がありました。「胆石の傷み」と聞き、まずはひと安心です。
 付き添いの交代をして、義父の話し相手になりました。二男の嫁のわたしは、日ごろ義父と話す機会などほとんどありませんから、すこし緊張気味です。
「まだまだ倒れられへんのや。おばあちゃん残して死なれへん。あいつわしがおらなんだら、じきにぼけよるがな」としみじみ語る義父。
 養子に入られて今日まで、義母を立てて生きてきた義父の生きざまをかいま見た思いです。
 老年になって、ますます前向きに支え合う義父母の姿は、無言の教えだと思いました。
(讀賣・1989年8月21日掲載)

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 思い出の記事 | トップ | 思い出の記事(讀賣・198... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

Weblog」カテゴリの最新記事