子どもの本棚に感動
社会に出てから読書といえば推理小説が大半を占めた。最近はそれも食傷気味になって、週刊誌や漫画雑誌のページをめくる程度になってしまった。
そんな時、何気なく手に取ったのが、子どもの本棚にあった「赤毛のアン」。パラパラとめくっているうちに、いつの間にかのめり込むように読んでいた。驚くほど新鮮さが溢れていた。
確かに子どもの頃に読んだものなのに、まるで初めて出合う世界に思えた。恥ずかしながら、何度も涙ぐんでしまった。大人になってからすっかり忘れていた感動がよみがえった。
以来、子どもの本棚からとっかえひっかえ取り出しては読み耽っている。小公子、シートン動物記、あしながおじさん、若草物語……みんな、もう胸が熱くなる名作本ばかり。子どもにヘンな顔をされても、もうやめられぬ感動読書である。
(讀賣・1992年10月18日掲載)
社会に出てから読書といえば推理小説が大半を占めた。最近はそれも食傷気味になって、週刊誌や漫画雑誌のページをめくる程度になってしまった。
そんな時、何気なく手に取ったのが、子どもの本棚にあった「赤毛のアン」。パラパラとめくっているうちに、いつの間にかのめり込むように読んでいた。驚くほど新鮮さが溢れていた。
確かに子どもの頃に読んだものなのに、まるで初めて出合う世界に思えた。恥ずかしながら、何度も涙ぐんでしまった。大人になってからすっかり忘れていた感動がよみがえった。
以来、子どもの本棚からとっかえひっかえ取り出しては読み耽っている。小公子、シートン動物記、あしながおじさん、若草物語……みんな、もう胸が熱くなる名作本ばかり。子どもにヘンな顔をされても、もうやめられぬ感動読書である。
(讀賣・1992年10月18日掲載)
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