こころの文庫(つねじいさんのエッ!日記)

家族を愛してやまぬ平凡な「おじいちゃん」が味わう日々の幸せライフを綴ってみました。

女子会の正体

2015年04月26日 11時17分26秒 | 文芸
 三か月に一回の女子会。別名ママ会。いま高校生の末娘の幼稚園から高校にかけて同じクラスの母親仲間の慰労会および情報共有会。
 女子会はメンバーの自宅からスタート。ひととおりお茶を愉しみながらダベッたところで、話題に上がったレストランや飲食店に移動。噂の食事を堪能。最後は喫茶店でペチャクチャ。
 なんと8時間勤務ならぬ談笑。呑んだり食ったり忙しいが口は止まらない。女5人寄れば姦しいを実証するおしゃべりはまる一日絶好調!
「同級生のMくん、受験に失敗してフリーターだって…」
「ウソー!頭いい子なのに」
「S美ちゃん、工業高校よ」
「ホンマ!暮らしで一番なのに、どうして?」
「将来は工学博士よ…」
「隣村のYさんとこ、離婚だって。娘さんかわいそうよ…」
「わたしらも気をつけなくちゃあね」
 実に無責任極まる放言風景。話題は無限。子どもの同級生の近況や噂話。ご近所や先生方の動向や事件。時には高尚な政治のはなしまで。尽きることはない、多岐サイサイのネタ。
 尽きるのは時間だけ。ゆうしょくのよういやなにかで、もはや時間切れとなる。ところが来るまで送り届けてもらった自宅の玄関前で、またまた立ち話を延々と数時間。
「ただいま」
 玄関を開けたら、無口な夫が音なしの非難を隠さないし背で迎える。息子と娘が、「腹減ったーっ!」訴えてくる。
 でも止められない、女の本音をぶつけて日頃のストレスを晴らせる至上の時を……!
(2012年10月2日・毎日)

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