こころの文庫(つねじいさんのエッ!日記)

家族を愛してやまぬ平凡な「おじいちゃん」が味わう日々の幸せライフを綴ってみました。

どうして?(ミセス通信掲載文)

2014年12月18日 06時34分18秒 | おれ流文芸
「ちゃんと留守番しといてね」「お父さん、お昼は自分で作って食べるのよ」「帰りは遅くなるから、お風呂沸かしといて」
 妻と二人の娘がてんでに言いたい放題だ。そのくせお出かけは邪魔者扱いでお呼びがかからない。どうしてこうなったんだ?
 本来我が家の子供は男二人女二人とバランスが取れていた。息子二人は大学時代、必ず盆正月や村の秋祭りには家に帰って来た。おかげで息子任せで秋祭りに出なくて済んでいた。それが卒業して就職すると状況は一変する。最初こそ祭りや盆正月には顔を見せていた息子たちは、いつしか戻らなくなった。
 勤務先が遠方になったせいもあるが、もう息子を頼れない私は秋祭りも出戻りの身に。
そして我が家は男一人きりの女人天下だ。どんどん私の肩身は狭くなる。なんと父親の立場は脆いのかを身を持って思い知らされた。
 しかし、いくらなんでもこれはないよな。神様、俺ってなんか悪い事しましたか?

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