老い生いの詩

老いを生きて往く。老いの行く先は哀しみであり、それは生きる物の運命である。蜉蝣の如く静に死を受け容れて行く。

551;上手な介護サービスの活用処方 第45話「認定調査の項目」 〔42〕 「一人で出たがる」

2017-11-18 13:13:34 | 上手な介護サービスの活用処方
 上手な介護サービスの活用処方 第45話「認定調査の項目」 〔42
              4-9 一人で出たがる(有無)

「一人で外に出たり目が離せない」行動の頻度を評価する項目である

1.ない
2.ときどき
3.ある

・以前は目を離すとすぐに家の外に出てしまっていたが、 下肢の筋力低下が進んでからは、
歩行ができないため、 実際に外に出て行くことはないため、「ない」を選択する。


人間は(他の動物も同じ)外に出たがる生き物だと思う。
 家の中にジッとしておれない。それは認知症老人だけに限ったことではない。
 ただ時(時間)と場(状況)を考えなずに「(一人で)外に出たがる」から
 介護者は困ってしまう。
・介護施設やサービス事業所のなかで、利用者が「一人で出たがる」とき、行動を制止せず
 手が届く距離間をとり後ろからついていったりなどの見守りが必要である。
 サービス利用中に歩行など運動することにより、適度な疲労感と外に出たいという
 欲求を実現することで、自宅に帰ってから「外に出たがる」ような行為は消失していくことに
 つながっていく・・・・・。

 
 

550;「誰にもわからないひとり介護の辛さ」に対する自問自答 〔2〕

2017-11-18 07:02:07 | 介護の深淵

「誰にもわからないひとり介護の辛さ」に対する自問自答 〔2

認知症を抱えた老人の辛さ
認知症老人をひとり背負い
どこまでも続けていく介護の辛さ

生きることさえしんどくなり
どうしようもない孤立感に襲われる
食べることさえも誰かの手をかりなければ
数分前に食べたことさえも忘れ
夜中には糞尿まみれになった老親の世話
生き恥を晒し人に疎まれながらも生きて往く辛さ
誰にもわからないひとり介護の辛さ

生き恥を晒し、人に疎まれながらも生きて往く辛さ

誰にもわからないひとり介護の辛さ
に対し
自分自身は どう悩み どうするのか
辛い荷物を丸ごと抱えたり背負うことはできない
相手の辛さをわかったふりではなく
自分のこととして耳を傾け
そのなかで痛み、辛さを感じとれる努力を
そして、使えるサービスと人をつなぎ
ひとり介護の辛さからひとりじゃない介護へ
わたしがいてあなたがいる
あなたがいてわたしがいる

老親を替えることはできないが
ケアマネジャーは替えることはできる

坂道を登った先の高台は鳥瞰の時空間
冬の先は春