老い生いの詩

老いを生きて往く。老いの行く先は哀しみであり、それは生きる物の運命である。蜉蝣の如く静に死を受け容れて行く。

567;枯れても

2017-11-24 18:47:04 | 阿呆者
枯れても・・・・ 

落葉は枯れても
草木の養分(肥やし)となり
生命を繋いでゆく

老い枯れても
自分は
後世に何を遺してゆくか

日が暮れ昏(くら)くなっても
夜空の星は光り輝き
あなたを想う 

ムンクの叫びは
私の心の叫び
”私はいったい誰なのか”
壊れたベンチに腰をかけ
枯葉を聴く




566;死に場処

2017-11-24 09:40:19 | 老い楽の詩
死に場処(しにばしょ)

「死」
私にとり
まだ「死」は訪れては欲しくはない。
しかし
そうは言っても
突然季節が終わりを告げるように
「死」もいつ訪れるかは予測できない。
そのときは「仕方がない」。

老いの齢を嵩ね
幸運にも老衰になったときには
死に場処(場所)は
病院ではなく
終の棲家である家(我家)で逝きたい。

まだ老い始めたばかりで
「死」を意識するのは
”縁起でもない”と
後ろから小言が飛んで来そう。

「老い」と「病気」と「介護」と「死」は
生きているあいだは
絡(から)み纏(まと)わりつく。
それをほぐし穏やかに 老いて逝きたいものだ。

565;哀悼

2017-11-24 09:09:47 | 春夏秋冬
哀悼  

家族にみまもられ
磯貝サク子さん(96歳)が
病院で永眠された。
いつお会いしても
穏やかであり
怒った表情をみたことはなかった。
4年余りのおつきあいだった。
本当にありがとうございました。
サク子さんのように
心穏やかに老いて往きたい。