老い生いの詩

老いを生きて往く。老いの行く先は哀しみであり、それは生きる物の運命である。蜉蝣の如く静に死を受け容れて行く。

1259;枯  葉

2019-10-28 04:30:50 | 歌は世につれ・・・・

枯  葉

童話絵本 葉っぱのフレディ ~いのちの旅~ を思い出す

”枯葉” を聴きながら

わたしたちはどこから来て どこへ行くのだろう
生きることはどういうことだろう 死とはなんだろう


いのちは枯葉のように朽ち落ちる
でも いのちに終わりはない

いのちの旅は続く

いま 111歳を越えたサタさんは
”死”に向かい生きている

老いた息子、娘たちは
ベッドに寄り添い
言葉をかけ
手を握っている

死に臨んでいるサタさん
悲しくてやりきれないけれど
ほんとうに生き抜いてこられた

明治に生れ
夫は赤紙で戦地へ招集され
帰らぬ人となった
戦争の犠牲者でもあった

戦中、戦後
サタさんは女手ひとつで
六人の子どもを育てあげ 生き抜いてきた

ほんとうに ”ありがとう” ”お疲れさま” と
あなたの耳もとに 近寄り聲をかけた