老い生いの詩

老いを生きて往く。老いの行く先は哀しみであり、それは生きる物の運命である。蜉蝣の如く静に死を受け容れて行く。

1450;椎間板ヘルニア

2020-03-12 16:34:09 | 犬と人間
4月8日で7歳になるbeagle元気 腰の痛みがきがかりで~す

椎間板ヘルニア

一昨日のこと
我が家の一人息子(6歳)が、二本足で立ち上がったとき”キャン~”と、痛々しい声で鳴いた。
何事か、と思い駆けつけた。

玄関を出ても散歩に行きたがらず、ゲージに戻る。

心配になり、仕事をやりくりし、その日のうちにかかりつけ医受診した。
レントゲンの結果、「椎間板ヘルニア(初期)」の診断だった。
痛み止めの注射をし
痛み止めの粉薬5日間とサプリメント「グルコサミン(液体)」が処方された。
安静ということで、14日間散歩はお休み。

自分も骨粗鬆症の疾病があり
自分も服用したいグルコサミンだが
免疫抑制剤を服用していることもあり
自己判断で(勝手に)サプリメントを服用することは「禁」じられている。

犬は「痛い」「痒い」の言葉を話せないだけに
動きや表情を観察しながら、見守るしかない。

1449;母親の亡骸

2020-03-12 04:15:44 | 空蝉
石の下にハサミムシ まだ自分はハサミムシを見たことがない  yahoo画像より引用

母親の亡骸

石をひっくり返すと ハサミムシが生息している。

腹を空かしたハサミムシの幼虫は、
母親の体を食べ始める。

ハサミムシの母親は、子どもたち(幼虫)を慈しむかのように
自分の腹のやわらかい部分を差し出す。
母親は痛みにじっと耐えながら動くことなく
子どもたちが自分を食べる様子を静かに見守っている。

自分の命と引き換えに、子どもたちの成長を願うハサミムシの母親。
人間という生き物は、子育ての大変さ面倒くささを嘆き、
我が子を虐待死させてしまう。

子どもたちに体を食べられながら,遠ざかる意識のなかで、
ハサミムシの母親は何を思うのだろうか、
どんな思いで命を終えようとするのだろうか。

成長した子どもたちが石の下から這いだし
石の下には母親の亡骸が残っていた。


(稲垣栄洋著『生き物の死にざま』草思社 16頁~22頁)