みんなで食べるから美味しい
さくらデイサービスセンターは10名定員の民家を借りた
小さな小さなデイサービス
ある日のお昼は、爺さん婆さんとスタッフと一緒になって
カレーライス作り
勿論手は消毒、薄ビニールの手袋をはきます
(北海道では手袋を「はめる」ではなく「はく」)
それぞれが「できる」ことをやります
包丁を使えなくても玉ねぎを手で剥く爺さんもあれば
鍋のなかの具材が焦げないようお玉でかき混ぜる婆さん
道具が思うように使えない婆さんは味見役
それぞれが何かしら「できる」ことをやってもらう
過去にも何回かカレーライスは作ったことがあり
手順は慣れてきた
ひとり暮らしやひとりで食べることが多い爺さん婆さんたち
「こうしてみんなと食べる昼食は美味しい」
「ひとりで食べる食事ほど味気なく美味しくない」
テーブルの下は、こぼれた米粒やイモやニンジンが転がっている
鶏がいればきれいにしてくれるのだが・・・・
と、思いながらカレーを食べる自分(何にもしなかった自分)