老い生いの詩

老いを生きて往く。老いの行く先は哀しみであり、それは生きる物の運命である。蜉蝣の如く静に死を受け容れて行く。

1460;”なにもなかった” と ”なにも「し」なかった”

2020-03-19 19:16:12 | 阿呆者


”なにもなかった” と ”なにも「し」なかった”

”なにもなかった”
”なにも「し」なかった”

一見似ている表現だが違う
「し」いち文字が入るだけで、意味は大きく違う

”なにも「し」なかった”は
一日なにもせずに終えてしまった。

なにもせずに遊び呆け終えたのか
よく遊んだ日は、翌日は仕事で頑張る。よく遊べ、よく働けである。

なにもせずにぼ~と過ごしたのか
これはこれで、何も考えずにぼ~と過ごすことでストレス解消にもなる

今日為すべきことがあったのに
行動を起こすこともなく、”なにも「し」なかった”ということになると
後悔や仕事の先延ばしになってしまう


次に、今日は”なにもなかった”
なにもなかったことは、なにも「し」なかったことではない。
在宅老人やデイサービスの老人、スタッフそして家族が 
今日一日無事故、健康で過ごせたこと
亡くなった人や救急車で病院に運ばれた人もいなかった

なにもなかったことが、小さな幸せの積み重ねなのかもしれない
平凡が幸せなのかもしれない

路傍の花や小さな生き物たちから
発見や感動を受けたり、また癒されたりすることもある

春一番
春よ来い
そんな心境にある