老い生いの詩

老いを生きて往く。老いの行く先は哀しみであり、それは生きる物の運命である。蜉蝣の如く静に死を受け容れて行く。

脱水症

2020-10-19 05:23:14 | 老いの光影 第6章 「老い」と「生い」
1719 脱水症

夏の季節でもないのに
続けざまに三人の老人が入院した

89歳のアキ婆さんは被害妄想と物忘れがごっちゃになり
息子と暮らしている。
息子が作った「団子のようなおにぎりは硬くて食べれない」
「ウンチがでない」
食べず、水分も摂らない
心配して息子はニ度ほど救急外来を受診し点滴をした
医師からは「血液検査の結果、問題ない」と言われたが
三度目の救急外来受診から総合診療科に回され入院となった。


糖尿病で目が不自由な65歳の妻が
「脱水症入院した」とラインで夫から知らせがきた
夜起きて午前中は寝ている、そんな暮らしをしている夫婦。
一日の食事は二食
十分な栄養が摂れておらず脱水症になったのかな、と予測する。

87歳の二郎爺さんは脳梗塞後遺症があり、左半身麻痺。
妻は認知症があり、焦がした鍋は数知れず。
料理をするも栄養バランスが悪く、水分も摂れていない。
入院して二週間が過ぎるも、退院のメドがない。

デイサービスを利用される老人たちも同じ。
デイサービスがお休みのとき自宅では余り水分を摂らないため
デイサービスに来た日の午前中は頭や体の動きが悪い
頭がボ~としたり、足の運びも悪い
頭に十分な水分や栄養がいかないからである。
脳梗塞の発症や再発のひきがねにもなる。

いまコロナウイルス感染対策のため
病院面会が禁止となり
入院された爺さん婆さんがどうなっているのか
気がかりである