松本から国道19号線を長野方面へ向かい、明科(アカシナ)を過ぎ生坂(イクサカ)へ入り、犀川沿いを走るようになると右手にいかにも峻険そうな山並みというより数々の岩場を見ることができる。「京ヶ倉」はその一角を担う990mの峰である。山の名を広めようと村では登山道の整備に力を入れていると聞く。曇天ではあったが朝5:00前に家を出発、池田へ向かう生坂橋手前に駐車。坂を戻って、生坂小学校への坂を上り、処々にある案内板を頼りに林道「万平線」へ入り、上り口まで辿り着く。整備用の重機や材木、簡易トイレが置いてあるカーブから登り始める。笹の点在する道は上ってすぐ下りとなり、左手下に林道を見ながら暫く行くが、それも束の間でやがて松林の中をジグザグに切られた道を登るようになる。これから稜線までは終始急な傾斜が続き、汗がほとばしる。駐車場から1時間余、小ハシゴを三つ超えると景色のよい「おおこば見晴台」へ着く。犀川の蛇行と集落の対比が見事だ。一息つくにbestな場所だ。すぐ上方にヒカゲツツジがある(表示板あり)が、花は終わっていた。更に歩を進め、眼前の岩をロープや針金に助けられながら巻いて上りきると僅かで稜線上へ出る。ナップサックを置き、剣刷山方面の景色の良い岩場まで往復し京ヶ倉へ向かう。暫くして潜水艦甲板上を行く様なスリリングな岩場:馬の背(景色と風は申し分ない程素晴らしい)を通過、「とどの岩場」を西側に巻いて再び稜線へ上がれば頂上は間近である。頂のベンチで朝飯を取り、大城(オオジョウ:980m)へ向かう。馬の背様の岩場(東側のみ切れている)を通過、「天狗岩」で西下へ急降下し「双子岩」下を巻き上りきったところが頂だ。東方にベンチがあり筑北方面のみ展望が利く。来し方、京ヶ倉は少し伐採された西側のはずれから見ることが出来る。この先3箇所ほど展望が利く場所があるのみでひたすら樹林の中を下る。眠り峠から林道・雲根線を下りたが、期待した展望は少なく疲労を覚えた。林道が終え、国道19号へ出、騒音を避け対岸へ渡り、ひとつ上流の橋から車へ戻る。行程は約 5時間、晴天の日に登り、眺望を堪能したいと思わせる素晴らしい山であった。
・今回のコースタイム:上生坂駐車場5:25-登り口6:02-見晴台6:37-稜線6:57-7:17京ヶ倉7:38-大城7:53-
物見岩8:10-はぎの尾峠8:17-眠り峠8:36-国道9:45-駐車場10:20
・次回予定:林道入口付近へ駐車、京ヶ倉~大城を往復。
・出会い :ホタルカズラ(眠り峠登山口ほか)、ツクバネウツギ(頂上初め随所)、雉♂一羽
・参考ホームページなど:「生坂村」「信州山歩きマップ」
【写真:馬の背から京ヶ倉を望む】
・今回のコースタイム:上生坂駐車場5:25-登り口6:02-見晴台6:37-稜線6:57-7:17京ヶ倉7:38-大城7:53-
物見岩8:10-はぎの尾峠8:17-眠り峠8:36-国道9:45-駐車場10:20
・次回予定:林道入口付近へ駐車、京ヶ倉~大城を往復。
・出会い :ホタルカズラ(眠り峠登山口ほか)、ツクバネウツギ(頂上初め随所)、雉♂一羽
・参考ホームページなど:「生坂村」「信州山歩きマップ」
【写真:馬の背から京ヶ倉を望む】