秋服は 半月延ばして いけそうな
(あきふくは はんつきのばして いけそうな)
14832 【季語】 秋服 【季節】 三秋
颱風の 列島縦断 定型に
(たいふうの れっとうじゅうだん ていけいに)
14833 【季語】 颱風 【季節】 仲秋
窓の外 台風一過 風が啼く
(まどのそと たいふういっか かぜがなく)
14834 【季語】 台風 【季節】 仲秋
ヒュルルルル 風の嗚咽か 野分風
(ひゅるるるる かぜのおえつか のわけふう)
14835 【季語】 野分 【季節】 仲秋
嗚咽(おえつ)=声を詰まらせて泣くこと。 むせび泣き。
慟哭の 呻きに似たる 野分かな
(どうこくの うめきににたる のわけかな)
14836 【季語】 野分 【季節】 仲秋
慟哭(どうこく)=悲しみのあまり、声をあげて泣くこと。
向き合えば 色無き風に 包まれて
(むきあえば いろなきふうに つつまれて)
14837 【季語】 色無き風 【季節】 三秋
五行説で四季に色をつけると、秋は白。ゆえに秋風を「色無き風」