露玉の 落ちる道筋 定まれり
(つゆたまの おちるみちすじ さだまれり)
15060 【季語】 露 【季節】 三秋
露霜や ジジと呼ぶ人 増えにけり
(つゆしもや じじとよぶひと ふえにけり)
15061 【季語】 露霜 【季節】 晩秋
露霜の 今日は消えても 明日あらん
(つゆしもの きょうはきえても あすあらん)
15062 【季語】 露霜 【季節】 晩秋
暮の秋 さやかな若さ 感じつつ
(くれのあき さやかなわかさ かんじつつ)
15063 【季語】 暮の秋 【季節】 晩秋
秋の蝶 撮ったつもりが 夢取られ
(あきのちょう とったつもりが ゆめとられ)
15064 【季語】 秋 【季節】 三秋
秋日澄む 空山湖と すべて澄み
(あきびすむ そらやまみずうみと すべてすみ)
15065 【季語】 秋日 【季節】 三秋
椋鳥は 電線の上 占拠する
(むくどりは でんせんのうえ せんきょする)
15066 【季語】 椋鳥 【季節】 三秋
椋鳥の 一群れ西へ 回遊す
(むくどりの ひとむれにしへ かいゆうす)
15067 【季語】 椋鳥 【季節】 三秋
鶏頭の 花の弾力 指で受け
(けいとうの はなのだんりょく ゆびでうけ)
15068 【季語】 鶏頭 【季節】 三秋
錆び付きし 消化栓にも 落葉降る
(さびつきし しょうかせんにも おちばふる)
15069 【季語】 落葉 【季節】 三冬
秋風と 野道を行けば 酒屋あり
(あきかぜと のみちをいけば さかやあり)
15070 【季語】 秋風 【季節】 三秋
銀杏の さみどり淡く 見とれ居り
(いちょうの さみどりあわく みとれおり)
15071 【季語】 銀杏 【季節】 晩秋