俺流俳句 「いちらくいちらく」

俳句で遊ぼ。

あなたも、優しくなれます。
          
          千秀

秋の旅1

2012年10月13日 | 俳句

10月10,11日 と
「世界遺産・白川郷と
紅黄の絨毯・ゆっくり立山室堂ハイキング」に参加した。
その際の創句を掲載する。
また、写真も準備出来次第、掲載したい。

【巻頭】
秋求め 一泊二日の 旅に出る
(あきもとめ いっぱくふつかの たびにでる)
14907 【季語】 秋 【季節】 三秋



秋の旅 待合に嫁 先導す
(あきのたび まちあいによめ せんどうす)
14908 【季語】 秋の旅 【季節】 三秋


待合は ジジババばっかの 秋愁い
(まちあいは じじばばばっかの あきうれい)
14909 【季語】 秋愁 【季節】 三秋


喧し ジジババパワー 秋旱
(かまびすし じじばばぱわー あきひでり)
14910 【季語】 秋旱 【季節】 三秋


空に咲く 白曼珠沙華 かすれ消ゆ
(そらにさく しろまんじゅしゃげ かすれきゆ)
14911 【季語】 曼珠沙華 【季節】 仲秋


乱立の ビル街に差す 秋日映ゆ
(らんりつの びるがいにさす あきびはゆ)
14912 【季語】 秋日 【季節】 三秋


秋の日の 眩しさ強く 安堵する
(あきのひの まぶしさつよく あんどする)
14913 【季語】 秋の日 【季節】 三秋


行く手には すじ雲淡く 秋感ず
(ゆくてには すじぐもあわく あきかんず)
14914 【季語】 秋 【季節】 三秋


眠たさに 眩しさ加え 秋の旅
(ねむたさに まぶしさくわえ あきのたび)
14915 【季語】 秋の旅 【季節】 三秋


秋の旅 予定に多い バス移動
(あきのたび よていにおおい ばすいどう)
14916 【季語】 秋の旅 【季節】 三秋


目覚めれば 天を覆う雲 秋見えず
(めざめれば てんをおおうくも あきみえず)
14917 【季語】 秋 【季節】 三秋
秋 空き 飽き


ひ弱なり 防風林の 松手入れ
(ひよわなり ぼうふうりんの まつていれ)
14918 【季語】 松手入れ 【季節】 晩秋


雨雲の 重く垂れ込め 秋思とや
(あまぐもの おもくたれこめ しゅうしとや)
14919 【季語】 秋思 【季節】 三秋
秋思=秋に感じるものさびしい思い。


雨雲の 山に掛かりて 霧となり
(あまぐもの やまにかかりて きりとなり)
14920 【季語】 霧 【季節】 三秋


行く手には 明るさもあり 秋の雲
(いくてには あかるさもあり あきのくも)
14921 【季語】 秋の雲 【季節】 三秋


霧掛かる 山々の色 水墨画
(きりかかる やまやまのいろ すいぼくが)
14922 【季語】 霧 【季節】 三秋


ワイパーの 動きなく今だ 秋曇り
(わいぱーの うごきなくいまだ あきくもり)
14923 【季語】 秋曇り 【季節】 三秋


また寝れば 晴も戻るや 秋の旅
(またねれば はれももどるや あきのたび)
14924 【季語】 秋の旅 【季節】 三秋


雲好きも 雨雲除くと 知りし秋
(くもずきも あまぐものぞくと しりしあき)
14925 【季語】 秋 【季節】 三秋


木曽川の 煌めきに見る 秋の凪
(きそがわの きらめきにみる あきのなぎ)
14926 【季語】 秋の凪 【季節】 三秋


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秋の朝

2012年10月09日 | 俳句

旅に出る 準備で疲れ 秋旱
(たびにでる じゅんびでつかれ あきひでり)
14898 【季語】 秋旱 【季節】 三秋


旅に出る 衣装に困る 寒露かな
(たびにでる いしょうにこまる かんろかな)
14899 【季語】 寒露 【季節】 晩秋


露の玉 転がり落ちて 形なし
(つゆのたま ころがりおちて かたちなし)
14900 【季語】 露の玉 【季節】 三秋


雨に風 露ひと粒に 運命なし
(あめにかぜ つゆひとつぶに さだめなし)
14901 【季語】 露 【季節】 三秋


露の玉 ぶつかり合って 砕け散り
(つゆのたま ぶつかりあって くだけちり)
14902 【季語】 露の玉 【季節】 三秋


眠たきや 寝も起きもせず 秋の朝
(ねむたきや ねもおきもせず あきのあさ)
14903 【季語】 秋の朝 【季節】 三秋


体育の日 気ばかり急きし メタボ症
(たいいくのひ きばかりせきし めたぼしょう)
14904 【季語】 体育の日 【季節】 晩秋


猫じゃらし どんな路地でも 生きている
(ねこじゃらし どんなろじでも いきている)
14905 【季語】 猫じゃらし 【季節】 三秋


牛乳屋 瓶の音さす 秋の朝
(ぎゅうにゅうや びんのおとさす あきのあさ)
14906 【季語】 秋の朝 【季節】 三秋


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秋の暮

2012年10月08日 | 俳句

久々に シャワーから風呂へ 秋の宵
(ひさびさに しゃわーからふろへ あきのよい)
14888 【季語】 秋の宵 【季節】 三秋


人もする 一泊二日の 案山子かな
(ひともする いっぱくふつかの かかしかな)
14889 【季語】 案山子 【季節】 三秋


案山子顔 へのへのもへじ 今昔
(かかしがお へのへのもへじ こんじゃく)
14890 【季語】 案山子 【季節】 三秋


動かぬと 思えど変わる 秋の雲
(うごかぬと おもえどかわる あきのくも)
14891 【季語】 秋の雲 【季節】 三秋


咳すれば 骨身に沁みる 夜寒かな
(せきすれば ほねみにしみる よさむかな)
14892 【季語】 夜寒 【季節】 晩秋


あばら骨 見えなくなっても 夜寒かな
(あばらぼね みえなくなっても よさむかな)
14893 【季語】 夜寒 【季節】 晩秋


石段の 割れ目の野菊 根性か
(いしだんの われめののぎく こんじょうか)
14894 【季語】 野菊 【季節】 仲秋


木の葉髪 溜まりに溜まり 惜しいとも
(このはがみ たまりにたまり おしいとも)
14895 【季語】 木の葉髪 【季節】 初冬
木の葉髪=抜け毛


行く道を 見失い知る 秋の暮
(ゆくみちを みうしないしる あきのくれ)
14896 【季語】 秋の暮 【季節】 三秋


秋の暮 見れば増えにし 染みと皺
(あきのくれ みればふえにし しみとしわ)
14897 【季語】 秋の暮 【季節】 三秋


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水澄む

2012年10月07日 | 俳句

希なき 政なき国の 神無月
(のぞみなき せいなきくにの かんなづき)
14878 【季語】 神無月 【季節】 初冬


秋の日や 遊び相手の 来ぬ日々よ
(あきのひや あそびあいての こぬひびよ)
14879 【季語】 秋の日 【季節】 三秋


身に沁むや 雲に覆わる 空模様
(みにしむや くもにおおわる そらもよう)
14880 【季語】 身に沁む 【季節】 三秋


身に沁むや 知りたるよりも 知らぬこと
(みにしむや しりたるよりも しらぬこと)
14881 【季語】 身に沁む 【季節】 三秋


椋鳥の 鳴き過ぎている 今日の朝
(むくどりの なきすぎている きょうのあさ)
14882 【季語】 椋鳥 【季節】 三秋


数匹の 椋鳥啼きて 喧し
(すうひきの むくどりなきて やかまし)
14883 【季語】 椋鳥 【季節】 三秋


嫁の剥く 林檎の甘さ 少し増し
(よめのむく りんごのあまさ すこしまし)
14884 【季語】 林檎 【季節】 晩秋


食卓の おかずの数に 秋旱
(しょくたくの おかずのかずに あきひでり)
14885 【季語】 秋旱 【季節】 三秋


間違えり 第二月曜 体育の日
(まちがえり だいにげつよう たいいくのひ)
14886 【季語】 体育の日 【季節】 晩秋


水澄むや 過去の濁りが 気に掛かる
(みずすむや かこのにごりが きにかかる)
14887 【季語】 水澄む 【季節】 三秋


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秋の雲

2012年10月06日 | 俳句

秋風の 通り抜け行く 石舞台
(あきかぜの とおりぬけゆく いしぶたい)
14869 【季語】 秋風 【季節】 三秋


秋風の 堀の周りを 巡りたる
(あきかぜの ほりのまわりを めぐりたる)
14870 【季語】 秋風 【季節】 三秋


秋風や 風が曲がれば 葉も揺れる
(あきかぜや かぜがまがれば はもゆれる)
14871 【季語】 秋風 【季節】 三秋


角切を かくぎりと読む 太陽の子
(つのきりを かくぎりとよむ たいようのこ)
14872 【季語】 角伐 【季節】 晩秋
角伐=鹿の角切り。
奈良公園の鹿の角切りが有名。


秋の陽の 光燦燦 ありがたく
(あきのひの ひかりさんさん ありがたく)
14873 【季語】 秋の陽 【季節】 三秋


按摩機で 転た寝の最中 秋日射す
(あんまきで うたたねのなか あきびさす)
14874 【季語】 秋日射し 【季節】 三秋


針千本 河豚に指切り そぞろ寒
(はりせんぼん ふぐにゆびきり そぞろさむ)
14875 【季語】 そぞろ寒 【季節】 仲秋
針千本=指切りげんまんの約束を違えた時飲む。
河豚の種類に針千本がある。
どちらも恐い。


あばら骨 洗濯板の 秋の雲
(あばらぼね せんたくいたの あきのくも)
14876 【季語】 秋の雲 【季節】 三秋
今朝の雲は、異常(?)でした。


秋の鳥 喧す鳴きて 地震案ず
(あきのとり かまびすなきて なゐあんず)
14877 【季語】 秋の鳥 【季節】 三秋
喧すし(かまびす・し)= うるさい。やかましい。さわがしい。  
地震=古代、地震は「なゐ」と呼ばれた 。


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曼珠沙華

2012年10月05日 | 俳句

キラキラと 水面に映る 秋の風
(きらきらと みなもにうつる あきのかぜ)
14859 【季語】 秋の風 【季節】 三秋


秋風に 微笑み増しぬ 鬼瓦
(あきかぜに ほほえみましぬ おにがわら)
14860 【季語】 秋風 【季節】 三秋


眩しさの 窓より入りぬ 秋日射し
(まぶしさの まどよりいりぬ あきひざし)
14861 【季語】 秋日射し 【季節】 三秋


絵に画けば 優しき花よ 曼珠沙華
(えにかけば やさしきはなよ まんじゅしゃげ)
14862 【季語】 曼珠沙華 【季節】 仲秋


曼珠沙華 恋の話も 二つ三つ
(まんじゅしゃげ こいのはなしも ふたつみつ)
14863 【季語】 曼珠沙華 【季節】 仲秋


曼珠沙華 捉え所の ない花よ
(まんじゅしゃげ とらえどころの ないはなよ)
14864 【季語】 曼珠沙華 【季節】 仲秋


曼珠沙華 飛び火の如く 燃えて咲き
(まんじゅしゃげ とびひのごとく もえてさき)
14865 【季語】 曼珠沙華 【季節】 仲秋


曼珠沙華 最後の一本 生き永く
(まんじゅしゃげ さいごのいっぽん いきながく)
14866 【季語】 曼珠沙華 【季節】 仲秋


茎残る 曼珠沙華にも 燃える血が
(くきのこる まんじゅしゃげにも もえるちが)
14867 【季語】 曼珠沙華 【季節】 仲秋


曼珠沙華 枯れてしまえば 人も見ず
(まんじゅしゃげ かれてしまえば ひともみず)
14868 【季語】 曼珠沙華 【季節】 仲秋


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秋の風

2012年10月04日 | 俳句

目覚めしは 午前か午後や 秋旱
(めざめしは ごぜんかごごや あきひでり)
14854 【季語】 秋旱 【季節】 三秋


窓の月 見ているだけで 俳遊と
(まどのつき みているだけで はいゆうと)
14855 【季語】 月 【季節】 仲秋


さよさよと 鳥居を抜ける 秋の風
(さよさよと とりいをぬける あきのかぜ)
14856 【季語】 秋の風 【季節】 三秋


期待せし 柿の甘さの 未だして
(きたいせし かきのあまさの いまだして)
14857 【季語】 柿 【季節】 晩秋


夕まぐれ 釣瓶落としの 秋の海
(ゆうまぐれ つるべおとしの あきのうみ)
14858 【季語】 秋の海 【季節】 三秋


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野菊

2012年10月03日 | 俳句

緑成す 畦に燃え咲く 彼岸花
(みどりなす あぜにもえさく ひがんばな)
14844 【季語】 彼岸花 【季節】 仲秋


彼岸花 うれしくもあり さびしくも
(ひがんばな うれしくもあり さびしくも)
14845 【季語】 彼岸花 【季節】 仲秋


腰掛けし 木の根に二輪 曼珠沙華
(こしかけし きのねににりん まんじゅしゃげ)
14846 【季語】 曼珠沙華 【季節】 仲秋


岡本の 川が住所の 猪親子
(おかもとの かわがじゅうしょの ししおやこ)
14847 【季語】 猪 【季節】 晩秋


露寒し カーテン越しの 陽のひかり
(つゆさむし かーてんごしの ひのひかり)
14848 【季語】 露寒し 【季節】 晩秋


菊花展 数と大きさ 競いしか
(きくかてん かずとおおきさ きそいしか)
14849 【季語】 菊花展 【季節】 晩秋


墓回り 供華に菊の 一段と
(はかまわり きょうかにきくの いちだんと)
14850 【季語】 菊 【季節】 三秋


芒原 風に吹かれて 夜も更けて
(すすきはら かぜにふかれて よるもふけて)
14851 【季語】 芒原 【季節】 三秋


秋愁や 愛と情との せめぎ合い
(しゅうしゅうや あいとじょうとの せめぎあい)
14852 【季語】 秋愁 【季節】 三秋


野の菊の 吹き寄せありて 日も暮れぬ
(ののきくの ふきよせありて ひもくれぬ)
14853 【季語】 野菊 【季節】 仲秋



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十月

2012年10月02日 | 俳句

十六夜や 欠けの判らぬ 昔有り
(いざよいや かけのわからぬ むかしあり)
14838 【季語】 十六夜 【季節】 仲秋


おしろいが 咲いて散っても 無関心
(おしろいが さいてちっても むかんしん)
14839 【季語】 おしろい 【季節】 三秋
おしろい=白粉花


風の筋 幾つもありて 紅葉揺る
(かぜのすじ いくつもありて もみじゆる)
14840 【季語】 紅葉 【季節】 晩秋


十月の 中途半端な 移ろいよ
(じゅうがつの ちゅうとはんぱな うつろいよ)
14841 【季語】 十月 【季節】 晩秋


指切りの 約束すらも 吾亦紅
(ゆびきりの やくそくすらも われもこう)
14842 【季語】 吾亦紅 【季節】 晩秋


昔より 決闘の場は 芒原
(むかしより けっとうのばは すすきはら)
14843 【季語】 芒原 【季節】 三秋


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颱風一過

2012年10月01日 | 俳句

秋服は 半月延ばして いけそうな
(あきふくは はんつきのばして いけそうな)
14832 【季語】 秋服 【季節】 三秋


颱風の 列島縦断 定型に
(たいふうの れっとうじゅうだん ていけいに)
14833 【季語】 颱風 【季節】 仲秋


窓の外 台風一過 風が啼く
(まどのそと たいふういっか かぜがなく)
14834 【季語】 台風 【季節】 仲秋


ヒュルルルル 風の嗚咽か 野分風
(ひゅるるるる かぜのおえつか のわけふう)
14835 【季語】 野分 【季節】 仲秋
嗚咽(おえつ)=声を詰まらせて泣くこと。 むせび泣き。


慟哭の 呻きに似たる 野分かな
(どうこくの うめきににたる のわけかな)
14836 【季語】 野分 【季節】 仲秋
慟哭(どうこく)=悲しみのあまり、声をあげて泣くこと。


向き合えば 色無き風に 包まれて
(むきあえば いろなきふうに つつまれて)
14837 【季語】 色無き風 【季節】 三秋
五行説で四季に色をつけると、秋は白。ゆえに秋風を「色無き風」


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