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常念が見える部屋から

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原子炉の火

2011年03月17日 | 季節の便り

御神木

消した筈の原子炉が燃えている。

 そのことが良くわからない。

冬の暖房が唯一炬燵だった時代、持山の雑木薮(ブッシュ)を刈り取って炭を焼き、炬燵の燃料消炭を作った。

炭焼きは、地面に掘った窪地に刈り取ったブッシュをうず高く積み上げて火を放つ。

ブッシュは生木だけれど白煙を噴きあげて勢いよく燃え上がり、焚き木の山は瞬く間に低くなる。

そこを目がけてブッシュの束を際限なく投入れる。

刈り取り用意した膨大なブッシュの束が燃え尽きると、手早く消火作業に掛かる。

消火は、はるか下を流れる小川からくみ上げた貴重な水を使う。早く消さないと灰になってしまう。

完全に消え、炭が冷えたことを確認し袋に入れて山を下る。

家に運んだ炭袋は、絶対軒下に積み上げてはならない、類焼物のない庭の真ん中に放置する事が鉄則である。

炭の芯に残っていた微量な火種が息を吹き返し、三日後に家が全焼した事例があった。

消した筈の原子炉が燃えて騒然としている、それが何を引き起こすのか誰も判らない。

知っていても言わないのかもしれない。

 

コメント
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