休眠中の任意団体を整理し、残金を社会福祉協議会に寄付する事になったので、本部のある長野市に向かった。
冷たい風が吹いて山岳は厚い雪雲に覆われ、高速道路の電光掲示は「ユキ注意」の文字が光り、平地の空は明るいのに、時折視界を遮る様な吹雪が襲った。
今年の春は遠い。
型通りのセレモニーが終わった後の懇談は、東北関東大震災等の災害に集中した。
あまり報道されないが、同時期に発生した長野県北部地震も大きな被害をもたらした。
しかし M9の蔭に隠れてしまったのだろう、その実態は意外に知られていない。
社共からは被災地に5名の職員が出向き交代で泊まり込み、避難住民への様々な対応に専念しているという。
栄村は新潟県境に位置する豪雪の村で、秘境秋山郷でしられる。
「三陸海岸の惨状に比べたら幸せだ」といいながら遅い春を待っている。