HIBARIピアノ教室レッスン日記♪

ピアノのレッスン日記、その他ヒバリ先生が見聞きした音楽関係・芸術関係etcの日記。

「ファンタジア」のミッキー「魔法使いの弟子」🎵

2025年02月23日 | TV・映画・ステージなど

ゴマちゃん(中1)が言いました。「ミッキーの『魔法使い』の曲観たよ!」

「この曲? 🎵🎵🎵〜」先生が歌ってみます。

「そう、それ!」

「『魔法使いの弟子』だね」

「それそれ!音楽とミッキーがぴったり合ってた」

「あれ、すごいんだよね。魔法が解けなくて大洪水になったり」

それは、ディズニーアニメ「ファンタジア」の中の1シーンです。

クラシック音楽にディズニープロがアニメーションをつけた映画で、初公開は1940年でした。

収録曲は

・バッハ「トッカータとフーガニ短調」

・チャイコフスキー「組曲・くるみ割り人形」

・デュカス「魔法使いの弟子」(ミッキーが登場してるのはこの曲!)

・ストラヴィンスキー「春の祭典」

・ベートーヴェン「田園交響曲」

・ポンキエッリ「時の踊り」

・ムソルグスキー「はげ山の一夜」

・シューベルト「アヴェ・マリア」

で、それぞれの曲にディズニーさんのイメージした美しいアニメが付き、その合間には、実写でこれらの曲を指揮してる指揮者のストコフスキーさんとアニメのミッキーが握手したりと、当時としては画期的な作品でした。

今はDVDやブルーレイも発売されているので、音楽をやる人には是非観てもらいたいです。

Amazon.co.jp: ファンタジア スペシャル・エディション [DVD] 

言っておきたいのは、これは「クラシックコンサートDVD」で、アニメのストーリーを追うものではないってこと。それを知らずにミッキーの面白い冒険を期待して、お子さんに見せて「失敗!」となる人もいるので注意です。

でも、中学生のゴマちゃんは「この映画見て、音楽を画面でこんなふうに表現できるんだ!ってことが初めてわかった。よかったよ」と、音楽によるイメージの表現に開眼したようでした。

「そうだよ。ピアノを弾くときは、それを脳内でやるんだよ。心の中にアニメをつくるんだよ」

「そうかー」

ファンタジアで音楽→イメージに開眼したゴマちゃん、早速その体験が生きることになります。

それについては また明日ね。

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ひよこちゃんノート楽しい🎵

2025年02月22日 | ブルクミュラー

ひよこちゃん(小4):

「ブルクミュラー」教本に入り、今は3曲目の「牧歌」をやっています。

「牧歌って、牧場の歌、って意味だよ。外国の曲だから、すごく広い広い山の牧場なんじゃないかな」

先生がスマホを開いて、YouTubeでアルプスの山々や牧場の風景を出してみます。

「うわー、きれい!すごいきれいな景色」と目を見張るひよこちゃん、きれいな空気の 山の牧場のイメージが浮かんだかな。

曲は2ページあり、「難しい…」と言ってるので「前半のここまででいいよ。ここまでだけ、やってきて」と言われ「はいっ、ここまでだったら大丈夫!やってきます!」と元気に答えたひよこちゃんです。

レッスンでは、この間から ソルフェージュの曲をノートに書き写す課題もやっています。

今日は、楽譜通りに書き写すだけでなく、同じメロディーを1オクターブ上、そして1オクターブ下(ヘ音記号)にも書き写す課題をやりました。

ひよこちゃんは、この課題がとても楽しい!と言って嬉しそうに書いています。

楽譜を読んだり、弾いたり、そして書いたりして、音符が身近になっていくといいな。

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二人でレッスン・小4ボーイズ🎵

2025年02月21日 | レッスン日記(小中高生)

カメですくん(小4)とエースくん(小4)は同級生。月に2回、二人でレッスンに来ます。

今月は、「学校で劇に出る」イベントがあったりしたため、今日が久しぶりのレッスンです。

まずはリズム活動から始めます。

エレクトーンの8ビート・オートリズムに合わせ、カスタネットを使い 2小節ずつの即興リズムを 先生と3人で次々回していきます。

なかなか斬新なリズムが繰り出され、迫真のセッションとなりました。

次はリズム音符のカードを使ってリズム打ちをやってみます。

カードを並べて、左側の2小節分,右側の2小節分を 続けて打ったり、左側のリズムをカメですくん、右側のリズムをエースくんと分担して 順番に打ったり、左右を交代したり、それから この二つのリズムを同時に打ったり、いろんなバリエーションを使ってリズムに反応できるようにしていきます。

続いて、メインのピアノ。

「どっちが先に弾く?一人はエレクトーンで練習してて」

「オレ先に弾く!」とエースくん。

「じゃオレこっち弾く!」カメですくんはエレクトーンにむかいます。

二人、2〜3曲ずつピアノでレッスンしてはエレクトーンで練習、を繰り返し、最後は二人一緒に「ヒガシマルうどんの歌」をにぎやかに弾いておしまいです。

さすが4年生、と思うのは、音符を習ったらすぐに覚えること、それからテキストの新しい練習曲も 最初から両手を合わせて弾こうとがんばる。そして弾ける。…っていうのがすごいと思います。

この「ボーイズ合同レッスン」、なかなかいい感じで発進したところ。

これからどんな風に発展していくか、楽しみです

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チロリン村とリコーダー🎵

2025年02月19日 | コーラス・合奏サークル
※(画像の楽器や音符はどれも消しゴムです。カワイイ)

「チロリン村」は、下北沢の片隅にある小さな村です。というか、2年ほど前のある日 忽然と出現した、と言ったほうがいいかもしれません。

村長の「クルミのクルコさん」以下、ピーナッツのピーコ、リンゴのお花ちゃん、パイナップルのるるさんが住民で、あと一人 猫のミケが時々電車に乗ってやって来ます。

この女性5人のメンバーで、 ピアノを主とする音楽の研鑽に励んでおります。

今年の新年会の後には、うち揃って北沢八幡神社へ初詣し、続いて隣接する「森巌寺」内に祀られた弁天様(芸能の神)にお詣りして、ピアノの上達をお願いしたのでした。

ところで先日、思いがけなくメンバーみんなが「リコーダー」を体験する機会を得たので、この際がんばって練習し、夏に予定している「大人のカントリー音楽パーティー」にエントリーしようということになりました。

リコーダー初体験という人がメンバーの約半数、小学校で習ったけど吹き方をほとんど忘れてしまったという人が大部分、という状態でしたが、やってみたら小学校で経験していた人はすぐ思い出してきれいに吹けるようになり、初めての人も楽しんで吹けるようになってきました!

「大人のカントリーコンサート」本番は8月です。

チロリン村チームは、リコーダーの他 カントリーソングのコーラスを2曲、それから「ラインダンス」でエントリーしようと思っています。

「ラインダンス」といっても、宝塚で踊ってるみたいなアレではありません。

「カントリーラインダンス」といって、カントリーミュージックに合わせてみんなで踊るもので、1970年代後半ごろアメリカから世界に広がったと言われています。

普段はピアノの個人レッスンに通ってるチロリン村の面々ですが、コンサートが決まってから、折をみては集まって、狭いレッスン室でダンスのステップを踏んだり、リコーダーをピーピー吹いたりしています。

チロリン村では、リコーダーの他に いずれ鍵盤ハーモニカも取り入れていきたいと思っています。

これからのチロリン村に期待!

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ロータスちゃんの色分け音符🎵

2025年02月13日 | レッスン日記(小中高生)

ロータスちゃん(小1):

「ピアノを弾くのが大好きで、家でもいろんな曲を弾いたり、学校で習った歌をピアノで弾いてみたりしています」とママも言うとおり、「音」や「メロディー」、それにこの頃は「和音」にも、とても敏感な感性を持っているロータスちゃん。

ただ、音符を読んで弾くのがちょっぴり苦手、というか、それより伸び伸び好きに弾くのが楽しいよ!というのが これまでの状況でした。

でも、自分で弾きこなしてる音と読める音符とのギャップがなくなれば、もっともっと音楽が広がります。

「ロータスちゃん、今、これぐらい音が弾けてるんだよ?」

先生がロータスちゃんのノートに音階を書きました。

「もうこれだけ習ってるんだから、ちゃんと読んで弾けるはずなんだよ。上に向かってドレミファソラシド、下に向かってドシラソファミレド。ねっ?」

「わかった。色塗ろう!」とロータスちゃん。

「そうだそうだ、それがいい」と先生。

そこでロータスちゃんが色を塗って完成したのが、上の図です。

自分で独自に「ドは赤、レはピンク」などと決め、ちゃんと色を塗り分けて

「読み方も書いとく」とカナも振りました。

カタカナとひらがなが混在しているのが味わいです(笑)

ロータスちゃん、1オクターブ上のドには↑を添えて「高いド」を表し、ヘ音記号の五線の方には ↓ を添えて「低いエリア」を表しました。

すごい。なんと完璧な「音符表」ではありませんか。

これだけできるんだから、実際の楽譜もスラスラ読んで弾けるように…となるのはまだもうちょっと先かもしれないけど、期待したいと思います!

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「エリーゼのために」に歌詞をつけてみた🎵

2025年02月12日 | クラシック曲

前の記事の続きです。

「わかりにくい符割りには『歌詞』をつけてみる」というのが、ヒバリ教室の戦略の一つです。

これまでにも、生徒のみんなのリズムクリアのため、難解なラテンリズムや、イレギュラーリズムの曲などに歌詞をつけて乗り切ってきました。


さて、それでは「エリーゼのために」にも歌詞をつけてみましょう。

まず、みんなが勘違いしているノリはこうなっていると思います。歌詞をつけるとこんな感じ。


そして、正しく3拍子で弾く場合のノリはこうです。歌詞をつけるとこんな感じ。


今回は色の名前で統一して歌詞を作ってみました。

勘違い(4拍子)バージョンでは赤、白、青、緑、と4色並んでいたのが、正しいリズムでは赤、青、緑、と3色になってるのがポイントです。

歌いながら弾くと、ノリとリズムが「勘違いバージョン」とは全く違ってくると思うんだけど… どうかなあ

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「エリーゼのために」は何拍子?🎵

2025年02月12日 | クラシック曲

ピアノをやってない人や子どもたちでも、「エリーゼのために」の冒頭はほとんどの人が知ってますよね。

何ならピアノやキーボードで弾くことだってできる。

🎵ミレ♯、ミレ♯、ミレ♯、ミレ♯、…

あれ?何回「ミレ♯」って弾くのかな?

まあいいや、大体こんな感じ!

って、みんな弾いて楽しんでる。

それはそれでいいんだけど、じゃあ、実際には何回弾けばいいのか? そもそも「エリーゼのために」って、何拍子の曲なのか? 

一般の人はもとより、ピアノをやってる生徒や人たちでも、ここの所がちゃんとわかってない、あるいは適当にやってる人が意外と多いのよ。譜面を見ながら弾いてても、実際のノリとしてこんなふうに感じてる人が、けーっこういると私はにらんでる。


どう?

結果、変拍子(転拍子)続出のイレギュラーリズムとなって、「アレ?次のミレ♯ミレ♯は何回弾くのかな」みたいになっちゃってる。

みなさん、「エリーゼのために」は初めからずーっと3拍子ですよ!

ぶんちゃっちゃ、というリズムです。そしてアウフタクト(弱起)です。


/ミレ♯ミレ♯ミシ レド /ではなく

ミレ♯/ミレ♯ミシ レド / なのです。

と言われても、わかったようなわからないような…でしょうかね?

みんなが混乱する原因は、元はといえば作曲者のベートーヴェンさんが1小節目に伴奏をつけなかったってことで、みんなが適当に解釈しちゃってるということがありますね。

けど、その「つかみどころのない」ところが不思議な魅力の一つでもあったりするわけで…

ヒバリ的には、弱起部分に続く1小節目、伴奏こそ書いてありませんが、ここは機能的にはE 7(ドミナントコード)だと思ってますけどね。

でも、あまりにもみんなが迷うので、何とかわかりやすくならないかと思って考えたので、次の記事でそれを書こうと思います。

To be continued…

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音符を読もう!〜続き🎵

2025年02月09日 | レッスン日記(小中高生)

昨日、チップちゃんとデールちゃんに「初見」の楽譜を渡し、音符を読む練習を導入した日記を書きました。

その時使った楽譜は、ヒバリ先生が初心者生徒のために作った「ヒバリ式初級楽譜」です。

一番のポイントは、「中央ドを拠点としたポジションで始める」ということ、そして二番目のポイントは「大譜表で譜面を読む」ということです。


ピアノの先生によって、初心者の楽譜の導入にはいろいろな方法がありますが、ヒバリ教室では「中央ド」「大譜表」で始めています。

そのことについては 既出の記事がありますので、こちらをお読みください。

初めてのピアノ、どのポジションで始める? - HIBARIピアノ教室レッスン日記♪

チップちゃんとデールちゃん、前の教室では違う方法(二点ド始まり、ト音記号優先のバイエル式)で習っていたので、最初ちょっと戸惑ったと思います。

ですが、「バイエル式」で「音符がわからない」「読めない」ということにつながるケースが多いので、少し足踏みになるかとは思いますが、敢えて新しく「ヒバリ式」に導きました。

柔軟なチップちゃんとデールちゃん、早く慣れてくれるといいなと思っています

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音符を読もう!🎵

2025年02月09日 | レッスン日記(小中高生)

チップちゃん(小3)とデールちゃん(年長):

近くにお引越ししてきて、先週からヒバリ教室のメンバーになりました。

二人とも元気はつらつ、リズムも歌もノリノリの女の子たちです。

体験レッスンの時のママのお話では「楽譜を読めるようになってほしいです」とのことでした。

なかなか楽譜を読まず、耳で聞いてヤマカンで弾こうとするので、とのこと、そうそう、小さい生徒あるあるですよね。

今日は、お姉ちゃんのチップちゃんが先に来たので、どれくらい楽譜が読めるのかなあと思って、試しに前の教室で使っていたという曲集を開き、弾いたことのない曲を選んで「これ右手だけ弾いてみて」と言ってみました。

一番初めの方の、ドレミファソだけで弾ける曲です。

「えー、知らない曲だよー」と言いながらも、なかなかしっかり弾けてる。

ひとつもまちがえずに、正しい音をちゃんと。…ってか正しく弾けすぎ。

怪しいぞ。

「ねえ、これ、音符見て弾いた?」とチップちゃんに聞いてみたら

「上の番号(指番号)見て弾いた!」

「やっぱり!そうだと思ったよ」

で、チップちゃんと二人で大爆笑。

「だって、番号見れば弾けるんだもーん」

とチップちゃん。「音符読めないから」

「そんなことないよ。ちゃんと読めば読めるはず」

手近にあった、初心者用に作った楽譜の中から、シンプルな1枚を譜面台に置きました。

「読みながら弾いてごらん」

大人の人向けに作った楽譜なので、チップちゃんにはお馴染みじゃない「ダイアナ」だけど まあいいや。

「ミ、ミ、ミ、ミ、ミ、ミ、ミ、ミ…」

ゆっくりだけど、ちゃんとひとつひとつの音符を読みながら、チップちゃんは弾きました。

「ほうら、読めるじゃない。ねっ、今度までこれ練習してきてね」と言ってるところへ妹のデールちゃん到着。

二人で打楽器リズムをやったり、「バナナボート」を歌いながら弾いたりしたあと、デールちゃんが「さっきチップちゃんがもらった楽譜、私もほしい」と言うのです。

あいにく「ダイアナ」は1枚しかなかったし、デールちゃんには、用意しておいた「あなの中のうさぎ」という楽譜をあげました。

中央のドに両手を合わせて弾くスタイルの楽譜です。

デールちゃん、初めてのポジションにちょっと戸惑ったけど、すぐにやり方がわかったようで、先生の伴奏に合わせて楽しく弾きました。

ほらね、二人とも楽譜読めるんだよ。

易しいところから、少しずつがんばって楽譜読んで弾いていこうね

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アウフタクト(弱起)の曲「めぐり逢い」🎵

2025年02月07日 | 音符・楽譜・テクニック

りらつくまさん(メンズ):

大好きな「めぐり逢い(アンドレ・ギャニオン)」の曲を弾きたい一心でデジタルピアノを購入、一念発起してピアノレッスンにも入門、そして早や半年。(経緯のニュアンス違うかもしれないけど、大体合ってると思う)

弾いてますよ、「めぐり逢い」!

毎週レッスンするたびに新しい発見やアドバイスがあり、どんどん深みにはまっていく。

昨日のblogで「クレメンタインのアウフタクト(弱起)」について言及したタイミングでもあり、りらつくまさんのレッスンでもそのことについて触れました。

「めぐり逢い」はカナダのアンドレ・ギャニオンが作ったイージーリスニング曲ですが、その優雅なピアノの音色のため クラシック曲かと思っている人もけっこういるようです。

その優雅さの要因の一つには、この曲がアウフタクトで始まっているということも、もしかしたら関係しているかもしれませんよ。

冒頭がアウフタクトで始まってるということは、その後に続く曲全体のどのフレーズもアウフタクトで始まるのが定石です。

アウフタクトの曲では、メロディーフレーズが どれも1クッション置いてから第一拍目に入ることによって、一呼吸おいた柔らかな雰囲気のようなものが醸(かも)し出されるような気がします。

もう一曲、「めぐり逢い」と同じように人気が高いイージーリスニング曲「渚のアデリーヌ(リチャード・クレイダーマン)」と比較してみましょう。


こちらはアウフタクトではなく第1拍目から始まります。

曲中のどのフレーズも 強拍である第1拍から始まるので、優雅ながらも 曲全体にきっぱりとした力強さやメリハリ、煌(きら)びやかさを感じませんか?

あくまで明るくキラキラと前向きな「アデリーヌ」を聴くと、「めぐり逢い」 に感じられる優しさや柔らかさ、ちょっとくぐもったような切なさなどの所以(ゆえん)は、「めぐり逢い」がアウフタクトの曲だから、ということも、欠かせない要因の一つだと私は思うんですが、あなたはどう思う?

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クレメンタイン「不完全小節」を発見🎵

2025年02月07日 | 音符・楽譜・テクニック

「あのさ、なんか…」

先週から「クレメンタイン」が課題になったごましおくん(小4)が言いました。

「この、最後のとこがなんか変だなって…」

楽譜を指さして彼が言ったのは、曲の最後の部分です。

楽譜を見た先生は言いました。

「最後の小節、音が足りないってこと?他のところは全部 1、2、3、って3拍ずつあるのに、最後だけ音が足りなくて気持ち悪いみたいな?」

「うん」

ひょおー、よく気がついたね!そう、確かに全部の小節3拍ずつあるのに、最後だけは2拍しかないね。

「その、足りない3拍目はどこにあるのか?!それは」

先生が指さしたのは

「ここ!」


そう、曲の冒頭です。

「最後の小節になかった『3拍目』はここにあるんだよ。この『クレメンタイン』の曲、最後にリピートマークがついてるから2回続けて弾くんだよね?そのとき、最後がきっちり3拍あったら、2回目を弾く時すんなり行かないんじゃない?最後が2拍だからこそ、ぶんちゃっちゃ、ぶんちゃ、オーマイダーリン、ってうまーくつながるじゃない?」

「うん、確かに…」

「こういう、きっちり1拍目から始まらず弱拍から始まるスタイルのことを『アウフタクト(弱起)』っていうんだけど… 曲の終わりの1、2、そして始めの3。ねっ、これで完全になるでしょ。最初の小節は、実は3拍目から始まってる。1拍しかなくて不完全。だから『不完全小節』っていうの。最後の小節も同じ。2拍しかなくて不完全だから不完全小節。」

先生はごましおくんの楽譜に『不完全小節』と書きました。

「不完全と不完全が合わさって、完全ができる。ねっ?」

「ふーん」

「普通、この段階で子どもには『不完全小節』なんて言葉は教えてないんだけどね」

と、先生はチラッと横目でごましおくんの顔を見ながら言いました。

「大人には言うの?」

「大人には言うよ。でもチビっこに『不完全』とか難しいでしょ?だから言わないんだ」

「うんうん、確かにね」

「ごましおくんだから言っちゃうけどさ」

と、「キミは大人」感を強調して、ごましおくんのプライドをくすぐっておく。

「最後の拍が少ないなんて、気がつく人少ないし」

とさらにたたみかけて「大人だねビーム」集中砲火、すっかりいい気分になってたごましおくんなのに

先週習った「ポジションの移動」をおざなりにして怒られ、せっかくの「大人感」も台無しになった場面が、昨日のブログ「指番号のお話〜クレメンタイン」です。

とはいえ、曲の最後の不完全小節に気がついたのはさすがなので、怒られた日記だけじゃなく 褒められた記事も書いておきました。

って、結局そのあとでは怒られたんだから、あんまり名誉挽回にはなってない?

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指づかいのお話〜続き・クレメンタイン🎵

2025年02月05日 | 音符・楽譜・テクニック

昨日のレッスン「エリーゼのために」で「指番号には意味がある」というお話をしましたが、楽譜に記された指番号は、単にその音だけ…「点」を指示するのではなく、その指番号によって手を置く位置を決める、つまり「面」を指示する役割も持っているのです。

たとえば、今日ごましおくん(小4)がレッスンで弾いた「クレメンタイン(アメリカ民謡)」の例。

見出し画像の最初、赤丸で囲んだ「3」の番号…これは,単に「ソの音を3の指で弾く」という指示じゃなく、「このポジションに手を置くように」という意味を表しているのです。

「A」のポジションに手を置けば、赤いラインで繋がってるフレーズが苦もなくなめらかにひけるのです。

そして次の小節、「シ」の音に青丸で指示されている3の指を守れば、その後ずーっと迷うことなく青いラインのメロディーが下の段の最初まで弾ける。

そしてその後 もう一度Aのポジションに戻すことによって、最後のフレーズも簡単にミスなく弾くことができるのです。


「Aに手を用意して、ソソソーレー、はいっ、Bに飛んで、シシシーソー、ソシレーレドシラー… 」とずーっとそのポジションのまま楽々弾けて、最後の1フレーズで「はいっ、Aに戻す!」とやれば、何の苦労もなくなめらかなメロディーが弾ける。

先週、これをみっちりレッスンしたはずなのに、今週ごましおくんはそれを忘れて、勝手な指で弾いていたのでミスやつっかえ続出。「ダメじゃん」とお目玉を食い、できるまでエレクトーンで一人練習させられました

このように、楽譜に書いてある指番号にはたくさんの重要な意味があるのです。あなどるなかれ、指番号

※「指番号とポジション移動」については、過去にも関連記事がありますので、そちらもご参照ください

正しい音に命中させるには 手の位置を決めて🎵 - HIBARIピアノ教室レッスン日記♪

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指づかいのお話〜「エリーゼのために」🎵

2025年02月04日 | 音符・楽譜・テクニック

クルコさん(レディース):

おととしの2月からヒバリ教室でピアノを始め、今日(2月4日)でピアノ3年生になりました!

今弾いている課題は「エリーゼのために」です。

今日チェックしたのは、一番最後の、Amのコードのアルペジオで駆け上がる部分(見出し画像)。

ラドミ、ラドミ、レドシ…という音型の連続ですが、よく見ると指番号が微妙に書き分けられています。

最初の「ラドミ」には1、2、3、と指番号が振ってありますが、続く「ラドミ」には1、3、5、という指番号がついています。同じラドミなのに…?

なぜだかわかりますか?

これは同じラドミでも、それぞれ役割りが違うからです。

最初のラドミは、次のラドミへと1の指をクロッシングさせる準備のため3の指で終わってる必要があり、そして2番目のラドミは、次の音「レドシ」を弾くために5の指で終わっておかないと指が足りなくなってしまうのです。

指番号の微妙な設定は「ラドミ」だけではありません。

「レドシ」もまた、このパッセージの中に3回出てくるのですが 指づかいは全部同じではありません。

1回目と2回目の「レドシ」は 素直に成り行き通り「4、3、2」で弾きますが、3回目の「レドシ」だけは、わざわざ4、3、1の指で弾くよう指定されています。

これはなぜかというと、その後に続く半音階の下降パッセージに飛び込む部分だからです。

この「ラドミ、ラドミ、レドシ…」から半音階で駆け降りてくるまでの一連のパッセージは曲のフィニッシュをドラマチックに盛り上げる所なので、絶対に迷ったりつまずいたりせず 一気に駆け抜けなければいけません。

そのために、あらかじめ周到な計画を立てて指づかいを決めているのです。

適当な指を使って弾いていると、まだゆっくり音取りの段階では弾けているように見えても、曲の本来のテンポで弾く時に 指が足りなかったり、不自然に切れてしまったり、必ず不備が露見します。

なので楽譜の指づかいは、一見やりにくいと感じても、意味があって書かれていることなので、がんばって弾くように。

それが結局は成功への道なんだからね。

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8ビートのフィルイン🎵

2025年02月03日 | ドラム

ちくわちゃん(中2):

ピアノ、そしてドラムと 週に2回、レッスンに通っています。

今日はドラムレッスンの日。

ちくわちゃんがドラムを始めたいきさつは、彼女のピアノタッチのバネの良さやリスト(手首)のしなやかさなどにヒバリ先生が 注目して「ドラムやったら」と勧めたことによります。

現在、ちくわちゃんはヒバリ教室ジュニアクラスで唯一のドラマーなので、発表会やコンサートではがんばってもらいたいです。

今日は、8ビートのリズムで1拍ずつフィルインを増やしていくパターンを練習しました。

「もう8ビートは慣れたし、フィルインもできるんだから、好きな曲に合わせられるよ。家でも自分で知ってる曲とか乗りやすい曲を探して、イヤホンで聴きながらドラム合わせてみてごらん」

「うん、わかった」

好きな曲に合わせられたら、俄然(がぜん)楽しくなるよ!

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ひよの山くん、ピアノスタート🎵

2025年02月03日 | レッスン日記(幼児)

ひよの山くん(年長):

昨年12月からピアノを始めて、早や2ヶ月です。

実は、2年前 お兄ちゃんのジェリーくんがレッスンしているのを見て「ボクもやりたい!」と言ったんですが、その時 ひよの山くんはまだ幼稚園も行ってない小さい頃。

ちょっと試してみて、音楽で遊ぶのは楽しいけど、ピアノを弾いたり音符を習ったりするのは、もうちょっと先にしたら…?ということになり、ピアノスタートは保留となっていたのでした。

しかし今。

ひよの山くんはもう6歳です。

春になったら幼稚園を卒業して小学校に入り、お誕生日もすぐ来て7歳になるのです。

満を持して、いよいよひよの山くんのピアノレッスンが始まりました。

2年前にヒバリ教室で遊んだ時からは見違えるようなしっかりした少年に成長し、新しくもらった「ぴあのどりーむ」の本をどんどん弾いていきます。

「すごいね!もうこーんなにページが進んじゃったよ!」と先生に褒められて、ますます張り切っています。

五線譜のノートに、習った音符もきれいに書きます。

「この五線にね」と先生。

「ご先祖?」とひよの山くん。

「ご先祖はいないよ」と先生。

音符の丸い形から連想したか、丸顔のクマさんを音符に書き添えるひよの山くん。

多少の迷子や脱線はあれど、楽しくレッスンは進んでおります

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