Sちゃん(年中):
去年の秋にヒバリ教室に入門して9か月たちましたが、本人的には「ピアノ演奏を習って、難しい曲などを上手に弾けるようになる」などという目的は皆無のようです。(当たり前か。まだ4歳だもんね)
それでもレッスンを楽しみにして、毎週、満面の笑顔で走ってきてレッスンをたっぷり楽しみ、音楽レベルもどんどん上がっています。
テキストはほんのちょっと進んだり、進まなかったりなんですが、何がそんなに充実しているのか?
まずSちゃんが好きなリズム遊び。
エレクトーンのオートリズムをかけながら、打楽器でリズムを叩きます。
習い始めた最初の頃は、先生の打つ短いリズムフレーズを模倣していたのですが、最近ではリズムに合わせてタンバリン、ギロ、ウッドブロック、ボンゴなどと楽器をとっかえひっかえ、先生と合奏するのです。
お互いにリズムフレーズを模倣したり、掛け合いリズムを出し合ったり、ユニゾンでループ演奏したり。
それらを、一切の合図なしに、お互いのの「阿吽(あうん)の呼吸」で繰り広げるリズム演奏は、もうかなりハイレベルな「セッション」となっています。
ここ2~3カ月、少しテキストから離れ、Sちゃんの読める範囲の音符で簡単な楽譜を先生が手作りし、それを喜んで弾いていました。
「バナナボートソング」「ハローソング」「すいかの名産地」など、簡単な歌の、さらにその中の簡単なフレーズだけをSちゃんが弾き、あとの部分は先生のピアノと歌でつなげる、というスタイルです。
毎週、それを大声で歌って元気にピアノの分担部分を弾いていたSちゃんです。
ところが、今日は「この本を弾く」と言って、カバンの中から「よいこのピアノ」を出しました。
しばらくレッスンしていなかった本です。
数か月前は「よいこのピアノをやろう」と持ち掛けても乗り気にならず、グズグズと手間取ることが多かったSちゃんですが、今日は、まだ〇がついてないページを開き、真剣に音符を見ながら両手で弾き初めました。
1曲、2曲・・・つぎつぎに課題をクリアしていきます。
前によく読めていなかった音符も確実に読んで左右の指とリンクさせ、どんどん弾き進めます。
もうSちゃんの目は楽譜に吸い込まれるようにくぎ付けとなり、次々とページをめくりながら「この本、全部おわらせる」と弾いてる。びっくりです。
今までの「音楽遊び」の中で蓄積した読譜力、それにリズム感や指の感覚などが大きく育っていて、ここで一気に発揮されたような感覚でした。
とうとう帰りの時間になって、「続きは来週ね」「うん」Sちゃんは楽譜をカバンにしまって、とっとと帰っていきました。
いつもなら帰りの時間になっても、教室の楽器で遊んだりシールをならべたり、なにかと理由をつけては帰らないでグズグズ時間を稼ごうとしていたのに、今日は帰りもスムーズで、これまたびっくりです。
ここへきて、何かが一段階成長したかな、と思えるようなSちゃんでした。
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