HIBARIピアノ教室レッスン日記♪

ピアノのレッスン日記、その他ヒバリ先生が見聞きした音楽関係・芸術関係etcの日記。

ラプソディー・イン・ブルー アレンジ最終稿

2020年10月24日 | コード奏法

Sちゃん(高2):

今日は、「シング・シング・シング」の練習が少し一緒にできるようにと思ったので、Nちゃんのレッスンの終わり頃に少し時間が被るように来てもらいました。

来てもらったはいいけど

「アレ?Nちゃんが水曜日からテストって言ってたけど・・・Sちゃんもそう?」

「そうなんです。中間テストです~」

わぁ、Sちゃんもだ。テストでも普通にピアノに来る。

さすが、ヒバリ教室の古株たちは悠々とした音楽人だ♪

Nちゃん、Sちゃん、そしてもう一人、レッスン日が違うMちゃん分は先生が代役をして、「シング・シング・シング」を合わせました。

ここでNちゃんがレッスンUP、Sちゃんの「ラプソディー・イン・ブルー」のレッスンに入ります。

前回まだ到達していなかったフィニッシュ部分も練習してきていて、一通り全容が形になりました。

今回は楽譜をアレンジする際、あまり遠慮せず分厚い和音や転調を続出させてしまいましたが、Sちゃんが大変努力して弾きこなしてくれてうれしいです。

うん、なかなかイイね・・・と思って聴くんですが、聴いてみると、もうちょっとアレンジに手を入れたいところが出てしまいます。

「待って。ここはやっぱり、オクターブ下げたほうがいいかも?」とか、「この左手リズムをやめて、両手アルペジオにしてみて?」とか、弾き方を変えてみてもらったり、「やっぱり元通りがいいか・・・」となったり。

最終的に、2~3か所、音使いやディテールを変更して、ようやく「よしっ、これで最終稿!」としました。

ヒバリ教室では、いつもこんなです。

先生が作った楽譜をもらっても、途中であれこれ付け加えられたり削られたり盛られたり・・・

楽譜が変化しないことはまずありません。

最後まで膨らみ続ける楽譜を、その都度ちゃんと受け止めて弾きこなしてくれるSちゃん、さすがです。

長年こんなスタイルになじんできた今では、度重なる変更にも別におどろきもせず、淡々と応じる大物となりました。

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Nちゃん、ボサノヴァセンスGOODです。

2020年10月17日 | コード奏法

Nちゃん(高1):

前回から半月あいて、今月最初のレッスンです。

持ち曲は、ボサノヴァ・バージョンの「フライ・ミー・トゥー・ザ・ムーン」。

先月はアドリブの前半くらいまでをレッスンしていました。

今日久しぶりに弾いてもらったら、なんとまだレッスンしていない曲の最後まで、一人で全部練習して弾きこなしてあった!

そればかりか、弾き方やニュアンスに、一段と大人っぽく艶やかなセンスが加わってる。

安定したテンポ、メロディーのゆるやかな起伏、キレの良いリズム。

前回までも、大人っぽい演奏ができるようになってきたなあ・・・と思っていましたが、今日、半月ぶりの演奏には、ますます安定した心地よさが感じられ、もはや「練習を聞く」というよりも「演奏を聞かせてもらう」感覚に到達しています。

Nちゃん、上手になったねえ。

もう、一人でお任せしておいてもちゃんと曲をとらえて来れるし、センシブルな解釈やニュアンスもつけられる。

大人だね。

フライ・ミー・トゥー・ザ・ムーンの完成が楽しみです。

また、Sちゃん・Mちゃんとの「JKトリオ」で弾くアンサンブル「シング・シング・シング」のピアノも、ジャジーなノリで軽快に弾いていてGOODです。

保育園の年中組だった5歳のときに「のだめちゃんみたいになりたいの!」と言ってヒバリ教室に入会してきたNちゃん。

のだめちゃんとは少しジャンルが違っているけど、ちゃんと、のだめちゃんと同じく素敵なピアニストに育ったと思います!

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Nちゃんボサノヴァのノリつかんでるね

2020年09月26日 | コード奏法

Nちゃん(高1):

「フライ・ミー・トゥー・ザ・ムーン」のボサノヴァバージョンを練習しています。

クラシックピアノと違って、ポピュラーピアノには色々独特な弾き方やノリがあります。

その中でもボサノヴァは、特にニュアンスの難しい曲種で、そのリズムのノリは独特。

たとえば、大体のポピュラー音楽のリズムパターンは1小節単位ですが、ボサノヴァのリズムは2小節単位なので、より複雑です。

一応、ボサノヴァもラテン曲の中のひとつですが、ラテン曲の大体が民族色強く、「南の国の音楽」という「熱さ」みたいなものを秘めているのに比べ、ボサノヴァからは、むしろクールで都会的、言ってみれば「大人っぽい」という印象さえ受けますね。

Nちゃんは高校生になったばかりですが、この大人っぽいボサノヴァのノリをすでに会得していて、ゆったりとうまーくリズムを作っています。

弾いている姿は本当に気持ちよさそうで、リズムに乗って身体が揺れてくるのが見て取れます。

高校生になって、急激に大人っぽい表現ができるようになってきた…

これからは、ただ手がよく動くとか、難しい曲が弾けるだけじゃなく、ニュアンスのある曲も弾けそう。どんどんいろんな曲を弾いていってほしいです。

アドリブの部分もほとんど弾けてきた。コンプリートまで、あと一息だね!

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ラプソディー・イン・ブルー コードで楽々♪

2020年09月17日 | コード奏法

Sちゃん(高2):

「ラプソディー・イン・ブルー」。

Sちゃんのために先生が短縮版にアレンジして、少しずつ練習を進めてきました。

今日は、いよいよ終盤部分のレッスンに入ります。

原曲のオーケストラではティンパニが力強くブンチャ、ブンチャ、と2ビートを刻み、ピアニストがフルコードでメロディーを響かせるところ。

今回はピアノ独奏なので、左手でオーケストラパート、右手でピアノパートを弾きます。

和音の楽譜を読むのはなかなかしんどいですが、コードネームを添えれば一気に譜読みが楽になり、五線譜だけでの譜読みに比べて間違いが激減します。

Sちゃんも、最初は予習してきた8小節分のレッスンのつもりが、コードネームと併用して譜読みしたら、その2倍の16小節も進むことができ、一気にフィニッシュ前まで到達しました。

この「ラプソディー・イン・ブルー」という曲、とにかく転調につぐ転調、臨時記号の続出で、本来の調号は何だったんだろうというようなすさまじさ。譜読みはものすごく大変なのです。

今回、発表会の曲としてSちゃんに勧めたのは、Sちゃんがコードネームを大分使いこなせるようになったことも大きな理由の一つとなっています。

レッスンを終わり、帰りぎわにSちゃんは「私、コードが使えるようになって本当に助かってます。ラプソディーもこんなに早く出来上がってきたし、今流行っている曲とかもコードさえ見れば弾けて、お友だちにも弾いてあげられるし」と言っていました。

コード奏法は本当にわかりやすくて便利。

ヒバリ教室では、大人や上級者はもちろん、習い始めたばかりの人や小学生、保育園生も、みんなコード奏法を習います。

コード奏法はジャズやポピュラーだけのものじゃないので、みんな、ぜひコードを使えるようになってもらいたいです。

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サー・デューク完成が見えてきた♪

2020年09月17日 | コード奏法

Kさん(大人・男性)

春頃から練習してきた「サー・デューク」弾き語り。

完成に近づいてきてます♪

イントロ(ピアノ)→歌&ピアノエンディング(ピアノ) 全部通して、ずいぶん上手になってきました。

もちろん全部暗譜です!(っていうか、譜面見ながらじゃ弾けない)

歌とピアノの部分はほぼ完成といっていいし、一番心配なエンディングもずいぶん弾けるようになりました。

発表会前2ヶ月半のこの時期で、この完成度は余裕といっていいと思います!

あとは楽に弾けるようになるまで、何度も弾いて自信つけるだけ。

がんばりましょう!

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「コロブチカ」はテトリス!

2020年09月05日 | コード奏法

M子さん(大人):

少し前に電子ピアノを新しく買い替えました。 

素敵な白いピアノです!

何種類もの音色が出たり、キーチェンジできたり、録音できたりと、楽しい機能が色々あるんですが、使い方がよくわからないので、いつもスイッチを入れてすぐ表示される「アップライトピアノ」で弾いているだけです…と言うので、ピアノの機能が使いこなせるようになるまで、しばらくの間ヒバリがM子さんのお宅までレッスンに伺うことにしました。

「今日はこの曲を弾いてみました」とM子さんが楽譜を開いたのは「コロブチカ」というロシア民謡です。

「前回『悲しき天使』をレッスンしていただいて、元の曲はロシア民謡と知りました。ロシア民謡っていいなあ、と思って本をみたら、この曲がロシア民謡と書いてあったので…弾いてみたら楽しかったです。何か親しみやすくて」

とM子さんが言ってる「コロブチカ」。

タイトルを聞いただけではピンとこないかもしれませんが、「テトリス」のBGMの曲だよ!と言えば、「あの曲か!」とわかる人、多いんでは。

「これ、『テトリス』っていうゲームに使われてるんですよ!お孫さんに言えば、ぜったい知ってます。コレ弾けるおばあちゃんって最高ですよ〜」

「あらー、そうなんですか?今度、孫に聞いてみます!

M子さんは、忘れないようにと楽譜に「テトリス」と書き込みました。

M子さんの使っている楽譜は、メロディーとコードネームだけの「リードシート楽譜」です。

コロブチカはコードをジャーンと押さえるだけの伴奏で弾いていたので、

「伴奏を少し変えましょう」と、2ビートの ブンチャ、ブンチャ、という軽快なリズムにしました。

そして音色は、ちょっとロシアっぽい感じをねらって、ハープシコードの音で弾いてみたら大成功!

ロシアのバラライカみたいな民族楽器っぽい音になり、弾むリズムで、すっかりテトリスになりました!

「すごいですね、まるで違う曲みたい」

M子さんも大喜びです。上手に弾けて、とっても楽しく仕上がりました。

ぜひお孫さんに聞かせてあげてください。

尊敬されますよ〜

 


「500マイル」の翻訳は忌野清志郎さん

2020年02月29日 | コード奏法

M子さん(大人)

本日の課題は「500マイル」。

1960年代に、フォークグループ「PPM (ピーター・ポール&マリー)」のアルバムに収録されてヒットした曲です。

後に忌野清志郎さんが 英語の歌詞を日本語に翻訳して、これがまた翻訳レベルを超えたすごい詞で、今日M子さんは、その日本語詞も書いて持参していました。

最初M子さんは、右手で弾くメロディーに、左手のコードをジャン、ジャン、ジャン、ジャン、と刻んでいましたが、淡々とした、そして切々と切ないこの歌には、もっと静かな感じの伴奏にしてみましょう。

左手のコードをドーミーソ〜とゆっくりした分散和音にし、ペダルも使ってふんわりと弾いたら、見違えるように素敵な演奏になりました。

M子さんも「素敵になりましたね!」と喜んでくれました。

清志郎さんの訳詞、本当に素敵なんですよね。

http://www.utamap.com/showkasi.php?surl=k-120328-126

昔モンキーズが歌った『デイドリーム』も、清志郎さんが翻訳して素晴らしい歌になってますよ。

https://j-lyric.net/artist/a05ccf6/l041e75.html

そう言いながら目次をみたら、『デイドリーム』もちゃーんと収録されてるじゃありませんか。

清志郎ついでにこれもやりましょうよ、ってことで、次回は「デイドリーム」(オリジナルタイトル『デイドリーム・ビリーバー』)をやってみることになりました!

 


Cちゃん G/Bコードの押さえ方

2020年02月28日 | コード奏法

Cちゃん(小2)

「『歌は友だち』からやる!」と歌集を広げました。

「へー、いいよ。何か弾いてきたの?」

「『君をのせて』。」

ホホゥ、「君をのせて」か。いいね。

ジブリの曲の中でも秀逸な定番曲。学校でも、みんな一度は合唱や合奏で経験するんじゃないかなあ。

胸キュンのメロディーはみんな大好きだと思います。

「最初は先生が伴奏してよ」

Cちゃんがメロディーを弾き始めたので、先生が伴奏をつけ、一緒に弾きました。

「今度は一人で弾いてごらんよ。コードつけて」

先生に言われて、

「うん

Cちゃんは観念して()コード伴奏をつけて両手で弾き始めました。

気後れ気味だった割には、なかなかどうして達者な弾きぶりです。

たくさんのコードを、手慣れた様子で次々弾いていきます。

最後まで迷うこともなく弾けたので、先生は言いました。

「ねえ、とっても上手に弾けてるからさ。一つだけ、バージョンアップしていいかな?」

「ええ?何?」

それは、コードの押さえ方のバリエーションです。

今、Cちゃんたち小学生は、コードネームを見て Cならドミソ、Fならファラド、というように、コードの基本形だけを使っています。

「君をのせて」のメロディーに付けられているコードネームを見ると、Em、D、C、と並んだ次にG/Bと書かれています。

いつもは「Gだからソシレでいいよ」ということにしていたのですが、今日は

「これね、Gのコードだけど、1番下の音をBの音シの音になる形で押さえてっていうことなの。Gのコードを一度転回させると、シレソ、ってなるでしょ。その形で弾いてくださいってことなの」

「ふうん」

さあ、Gを転回形で弾くとどうなるでしょう。

m、D、C、G/B、Am…

ベース音がミ、レ、ド、シ、ラ、ときれいにならんだメロディーになりました。

Cちゃん、少しハイレベルなコード奏法を教わったことになります。

少しずつ、コードも大人っぽく使いこなしていけるようになって欲しいと思っています。

その後他のテキストも一通りレッスンしましたが、「先生が弾いて」と言ったり、何か今日はいつもより元気がないような感じがしました。

コロナ肺炎流行の影響で、今日から学校がお休みになるんだ、と言っていて、あれこれ疲れているのかもしれません。

そこで手早く切り上げ、最後は半音階進行を使った簡単な連弾で賑やかに気分を盛り上げて終わりました。

これから半月の間、みんな学校に行けないで過ごすんだよね

早く平穏な日々が戻ってきますように。

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コードネームと和音記号の違い

2019年09月03日 | コード奏法

げじこさん(大人):

「コードネームと、和音記号の違いがいまいちよく分からなくて」との質問です。

げじこさんは向学心旺盛で、みんながあまり読まない、テキストの巻末にある解説や理論などもしっかり読んで勉強しているので、疑問もたくさん出てくるんですね。

コードネームと和音記号の違いを、簡単に書いてみますね。 

[コードネーム]

コードネームの例(楽譜の上に書く)

 ジャズ・ポピュラーの理論。

 英語読み。

 和音を固有名詞で扱う。

[和音記号]

和音記号の例(楽譜の下に書く)

 クラシックの理論。

 ドイツ語読み。

 和音を機能で扱う。

例えば、ここに山田一郎さんという人がいたとします。

家ではお父さんと呼ばれ、会社では課長と呼ばれ、日曜日は子どもの野球チームの世話をしてコーチと呼ばれています。

でも、どこにどんな役割でいても「山田一郎さん」という名前は変わりません。

この「山田一郎さん」に当たる固有名詞がコードネーム、お父さんや課長さんやコーチ、に当たる「役割・役名」が機能、すなわち和音記号です。

居場所によって、ネーミングが変わるのです。

詳しい説明は、またの機会にゆずりますが、とりあえずは「コードネームは固有名詞、和音記号は機能/役割」と覚えておいてください

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「ドミソラ」は何のコード?

2019年08月09日 | コード奏法

ゴマちゃん(小2):

ピンクのバーナム(バーナム1)のも大分進み、グループ4の5「側転」です。

これまで、「側転(アルペジオ)」は何度か出てきていますが、今回は初めて4音ずつが分散になっています。

先生:「前にCのコードで側転するの、やったよね。ドミソ、ドミソ、ドミソって、3つの音で。これは音が4つ入ってるよ。何のコードだと思う?」

ゴマ「わかんないよー」

先生「ここまで(ドミソ)だったら、Cだよね?」

ゴマ「うん、そうだね」

先生「Cのあとに、もう1つ『ラ』の音がついて、ドミソラ、ドミソラ、ドミソラ、ってなってる。ラはCの音から数えると

ゴマちゃんと一緒に、1つ1つ鍵盤を数えていきます。

ゴマ「1、2、3、4、5、6!」

先生「Cに、6番目の音がついてる。だから、C6(シー・シックス)っていうんだよ。ゴマちゃん、楽譜に『C6』って書いてね」

ゴマちゃんは、楽譜に『C6』と書きました。

さて、次の和音はソシレファ、ソシレファ、ソシレファです。

これは何のコードになるのかな?

ゴマちゃん、さっきと同じように数えていって、

「Gから7番目だからジーセブン?あれ?ジーセブンって?」

そう、よく気がついたね。

先生「一番初めの頃に「C(シー)とG7(ジーセブン)」って習ったよね。実は、もともとのG7は、ソシレファなの。前に弾いてたのは、それを並べ替えた『転回』の形だったのよ」

ゴマ「そぉっかぁ〜」

ゴマちゃん、大納得の様子…

こうして、少しずつコードの仕組みが解き明かされていくのです。

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「第三の男」はエビスビール♪

2019年07月27日 | コード奏法

M子さん(大人):

今日も、スマホのボイスレコーダーボタンをポチッと押してからレッスン開始です。熱心ですよね!

レッスン丸ごと録音して帰るんですから。

さて、今日は前回やった「思い出のグリーングラス」と「若者たち」の復習、そして気分を変えて「第三の男」のテーマです。

題名を言っても「知らなーい」という人がほとんどかもしれませんね。

でも、エビスビールのCMで流れてる曲、と言ったら「ああ、アレか!」とわかるのではないでしょうか。

軽快なスィングリズムに乗って「ちゃららら〜らら〜」と流れるメロディー。

この曲は、1949年公開の映画「第三の男」のテーマ曲です。

第二次大戦後のウィーンを舞台にしたイギリス映画で、なんか秘密の陰謀とか謎の男の正体とかが絡んだサスペンス映画。

ヒバリは子どもの頃に、TVの洋画劇場かなんかで放映されたのを見たんですが、映画の内容はさっぱりわからず、でも、このテーマ曲は繰り返し繰り返し頭の中にエンドレスで流れてた記憶があります。

先週この曲をお勧めした時、M子さんは「あらー、素敵ですね!でも弾けるかしら?」と自信なさそうでした。

テンポがわりと速いし、細かい音符の連続に指がついていけるかしら?

でも心配はいりません。

「第三の男」は、右手の1番、2番、3番の3本の指だけでほとんど弾けてしまうという、超ラクラクな曲なのです。

M子さんも「弾いてみたら、けっこう簡単に弾けました。リズムがあって楽しいですね!」と、もう完璧レベルに弾けています。

せっかくいい曲なので、2コーラス繰り返すことにし、この曲のオリジナル演奏で使われているツナギのフレーズをお伝えして、次回までに練習してきてもらうことにしました。

これで、次回はオリジナルに近い演奏ができますね!



晴れの日とくもりの日・Cm気に入った?

2019年06月21日 | コード奏法

Rちゃん(小3):

このところ、バーナムを順調に進めています。

今日はオレンジのバーナム、先週残しておいた、グループ3のまとめ「元気いっぱい、さぁひこう」をすんなり合格して、続くグループ4に入りました。

まずは「深呼吸」で、今までに習っていたCのコードに加え、新しくG7のコードを習いました。

CとG7、それぞれ3音を同時に押さえるのは、初めてのときはなかなか大変です。

苦労しながら2種類の和音をやっと弾き分けたと思うまもなく、次の「晴れの日とくもりの日の散歩」ではドミソのミにのついた「Cm(シーマイナー)」の和音が。

「え〜、何これ?」と恐れをなしたっぽいRちゃん。

まずは楽譜を見ながら、そろそろと弾いてみます。

「晴れ」は明るいCの響き。

「くもり」はちょっと暗いCmの響き。

最後のリピートマークで、もう一度初めに戻ります。

2回目は、先生も伴奏を添えて一緒に。

難しいのをやっと弾き終えて、もうこれで限界かな….と思ったその時、Rちゃんは言いました。

「もう1回、弾いていい?」

えっ、いいよ、もちろん。

「はい、はい、せーの、ほら!」

鍵盤にスタンバイしたRちゃんは、弾き始めるテンポをとりながら、こっちを向いて、一緒に弾こうと誘っているのです。

Rちゃん、CとCmの響きが気に入ったんだね!

先生が伴奏して、Rちゃんがメロディーを弾いて、二人で何度も「晴れの日とくもりの日」を弾きました。

今日は猫ちゃんの病院に行くから、ちょっと早く帰るね、と言っていたRちゃんなのに、ギリギリまでレッスンを楽しんでいきました。


即興セッション「若葉のころ」

2019年05月26日 | コード奏法

Tさん(大人):

いつもながらお仕事が忙しくて(めちゃめちゃ忙しくて)、レッスン予約も家での練習も思うようにいかない、という状態の中、昨日「今日中に仕事が区切りつけそうなので、明日レッスンは大丈夫でしょうか?」とLINEが来ました。

そして今日のお昼前にレッスンする運びとなったTさんですが、ピアノの前に座っても「練習が出来てなくて」と恐縮しながら、とりあえずハノンを開きます。

じゃ、ま、とりあえずハノンだね。

今日は26日だから、26番だね。

ってことで、Tさんが弾き始めたハノン26番に、いつも通りエレクトーンでリズムとコード伴奏をつけ始めたんですが。

ミファソミ、 レミファレ、 ドレミド、ラソラソ〜

アレ?何か

何か懐かしい響きが、ヒバリの耳を捉えました。

何かに似てるよね?あの『若葉のころ』じゃなかったっけ?ほら、ココ」

 

↑ これが問題のフレーズ

ヒバリは、そのずっと昔のポップスのメロディーを口ずさんでみました。

「ファーソラーファ、 ミーファソーミ、レ〜

「『若葉のころ』ですね!」

Tさんもその曲を知っていて、ピアノでメロディーを弾いてみています。

ビー・ジー・ズというグループが演奏してヒットし、「小さな恋のメロディー」という映画のテーマとしても使われていた曲。

「そうだよね!やろ、やろ!ほら、楽譜あった」

本棚からリードシート楽譜集を引っ張り出して、Tさんのためにピアノの譜面台に広げ、もう1冊探し出したリードシートをエレクトーンに広げて、たちまち即興のセッションが始まりました。

Tさんが弾くピアノをメインに、ヒバリのエレクトーンでリズムとバックをつけ、何コーラスも繰り返し繰り返し、レッスンほっぽり出してすっかり遊んでしまいました♪  

でも、いいのさっ

これだって立派な「レッスン」だもん。セッションのね。

「若葉のころ」って、昔は注目してなかったけど、こうやって弾いてみたらすっごく柔らかく優しく、素敵な曲だなーと再認識しました。

Tさんも同感だったようなので、また今度練習なしでセッションして遊びましょう\(^o^)/

■ ヒバリが持ってる「リードシート楽譜」の1冊。
↓ 全2巻、Amazonでまだ現役。いちおう「プロユース」となってるので、けっこう使える。
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スワニー河、少しバージョンアップです♪

2019年05月25日 | コード奏法

M子さん(大人):

コード奏法によるピアノを始めて半年。月2回のレッスンを、マイペースで楽しんでいます。

今日は「スワニー河」2回目のレッスンです。

前回、1回目のレッスンの時は、右手でメロディー、左手でコードの和音をジャーン♪ と合わせて弾きました。

それだけでも充分きれいですが、M子さんは 昔ピアノを習った経験があるとのことなので、もう少しピアニスティックな伴奏が弾けそうです。

そこで、「コードを3つだけじゃなく4つの音にして(Cならドミソド)、分散和音スタイルのアルペジオにしてみましょう」と提案しておきました。

それが前回の宿題だったのですが、今日、M子さんは とってもきれいに、アルペジオの伴奏をつけて「スワニー河」を弾いてくれました。

せっかくなので、コードもほんの少し変更して、

G → G7 に、そして C → C7に ちょっと変化させてがんばってもらうことにしました。

コードを変えただけで、たちまちメロディーが引き立って素敵になります。

M子さんも「まあ、綺麗になるんですね〜」と喜んでくれました。

そして、さらにもう一つ。

Bメロ、俗に「サビの部分」と言われる、盛り上がる部分で、ほんの少しだけ、メロディーのアタマを「ダブルノート(重音)」にしましょうよ、と提案しました。

M子さんは「あら、できるかしら〜」とびっくりしてましたが、大丈夫、きっとできると思うので、がんばりましょう。

次回、楽しみにしています!

写真はM子さんの楽譜です。

「ページが閉じてしまわないように」と留めているのは、リボンのへアクリップ。

「2つ入っていたので、ちょうどいいと思って買ったんですけど」とはにかんだように笑ってるM子さんは、お孫さんもいらっしゃるんですよ。

ご自分のためにこんなの買うなんて、可愛いですよね。

女子力高い!

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タランテラのコード sus4の意味は?

2019年05月25日 | コード奏法

Mちゃん(中3):

「タランテラ」のレッスンの続きです。

左手の伴奏を弾くとき、コード(和音)分析をするととても便利なので、ヒバリ教室ではいつも楽譜にコードネームを書き込んでから弾くようにしています。

先生「コードネームを順番に言ってね」

M「Dm … と、次は

先「わかんない時は並べ替えてね」

M「レソシ♭→ソシだからGm!」

Mちゃんのような上級生になると、基本的なコード分析は自力で大分出来るようになっていますが、途中で1つ、わからない和音がありました。

音で言うと「レソラ」。

先生がコードネームを書きました。

Dsus4 (Dサス・フォー)、構成音は1度、4度、5度。

なんか落ち着かない、不安な響きのコードです。

先「sus4 (サス・フォー)のsus は、suspend (サスペンド)の略。suspend (サスペンド)ってどういう意味だ?」

M「え〜サスペンド?サスペンド?」

先「suspendは動詞だから、erをつけるとそれをする人、とかになるよね。ほら、こうなるよ。suspender。サスペンダーってわかる?ズボンとか吊るヤツ」

M「ああー、うんうんうん」

先「suspendを名詞にするとsuspense。スリルとサスペンス、っとかって聞かない?

M「あっ、サスペンスドラマって、ありますよね。えと、"殺人"?」

先「サスペンスでも殺すとは限らないじゃん。さあ、サスペンダーとサスペンスドラマの共通点は何だろう?意味を推理してみて?」

M「それじゃ… "奇妙"かな

先「それはstrange (ストレンジ)でしょ」

M「あ、そっか(^O^;)

suspend (サスペンド)の意味は「吊るす」とか「宙に浮いて不安定」または「保留する」みたいなことです。

コードのsus4は不安定な響きを持つため、次のコードへ解決した時、より安定感を増すという効果があるのです。

先「わかったね?それと、ここに書いてある記号leggero (軽やかに)はイタリア語だからね。イタリア語らしくアクセントつけて『レッジェ〜ロ♪!』って読んでね」

M「レッジェ〜ロ♪!」

先「どう?!ピアノばかりか英語やイタリア語の勉強までできる。なんて良い教室なんでしょう!」

M「アハハ

はい、これで本日の「外国語講座」は終わりです。

みなさん、「sus4 (サス・フォー)」覚えておいてね。

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