HIBARIピアノ教室レッスン日記♪

ピアノのレッスン日記、その他ヒバリ先生が見聞きした音楽関係・芸術関係etcの日記。

コード奏法の曲選び ♪

2019年03月09日 | コード奏法
M子さん( 大人 ):
3コードから弾ける!やさしいピアノ名曲150」という一段譜の本を使っています。
レッスンを始めて少ししてからこの本を使い始め、3〜4回レッスンしてみたという段階です。
大人の方で たくさん曲もご存知だろうし、どういう曲がお好みなのかな、ということも興味があったので、「どの曲でも、お好きなのを弾いてみてください」と言って 本をお渡ししていました。
何曲かやってみて、M子さんは「コードで弾くのは楽しいですねー。もっと早くやればよかったわ」と楽しんでいる反面、「なかなかコードが覚えられなくて;」という苦労もあるようです。
今日 M子さんが弾いてきたのは「シンギング・イン・ザ・レイン」です。 「これならコードが2つだけだったのでいいかと思って。でも、右手が難しいですねえ」
こ、これは難しいです。
メロディーの音域がめちゃめちゃ広いし、独特のリズムが難しいし。
それに、実際はたくさんのコードが必要な、このミュージカルナンバーを、コード2つだけで弾くのは ちょっと無理がある…
でも、本がそうなってたら、簡単な曲なのかと思いますよね…
そこで、これまでM子さん自身で選んでもらっていた「課題曲」を、今回はヒバリが決めてあげることにしました。
「ダイアナ」、それと「ユーアーマイサンシャイン」です。
これなら、右手のメロディーも弾きやすいし、コードもシンプル。
M子さんが どんな曲をお好みか、ということも大体わかってきたので、これからはお好みに合いそうな、そして弾きやすい曲を選んであげて、レッスンしていくことにしようかなと思っています。

カノンコードのベースライン♪

2019年03月08日 | コード奏法
Aちゃん(小5):
先週・今週と、歌集「歌はともだち」の中の曲を使って コード伴奏することを練習しています。
「知ってる曲、なんでもいいよ。好きなの弾いてみて」と言ってあって、Aちゃんが今日選んだのは「にじ」という歌です。
楽譜はト長調なので、メロディーを弾く時 ファのシャープに気をつけないといけませんが、左手のコードは ト長調だからといって 何ら構えることはありません。
出てくるコードを弾くだけです。

G、D、Em、Bm 、C 、G、A、D…

出ました、昨今の日本の歌の大半を占める「カノンコード」です。
まずはコードの基本形を確認したあと
「一番下の音を順番に下げて、メロディックにできるんだよ」と コードの転回形を使っていくことを教えてあげました。
ちょっと複雑になるけど、大丈夫、Aちゃんならやれます。
ほらね。
きれいなベースの流れができた。

Aちゃん、先週「歌はともだち」から選んだのは「旅立ちの日に」だったけど、これも たまたまカノンコードだったんだよね。

心地よく安心感のあるコード進行なので、Aちゃんが今後、この進行に慣れて、先生から教わらなくてもメロデックなベースラインを見つけられるようになったら、カノンコードの歌がたくさんあったのが ためになったってことだね。
だけど、それはたまたまそうなったんで。
作曲家の皆さん、いい加減カノンコードばっかに頼るのはやめて、もっと斬新な曲を作ってちょうだいよ、と思うヒバリ先生であった。

「今日オレ」イントロ、コードで弾けたよ ♪

2019年02月27日 | コード奏法
Rちゃん(小2):
レッスン室に入るなり
「『今日から俺は』ひけるよ!全部ひける」
と楽譜を譜面台に置いています。
「えっ、ほんと?!自信ありなんだ?!」
「超自信あり!」
Rちゃんはピアノの前に座るのももどかしく、どんどん弾き始めました。
本当だ!
イントロ、サビ、Aメロ、Bメロ、そしてエンディングと、元気いっぱい。
リズムはかなり乱暴で、音を追って突っ走ってる感じですが、一生懸命に楽譜を見ながら一音一音弾いている証拠、とも言えます。
「すごいじゃない!先生も一緒に弾くから、もう一回弾いてよ」
と言って 伴奏しながら一緒に弾いてみます。
先生の演奏で歌のリズムが聞こえるので、Rちゃんのリズムも 少しずつ歌に合うようになってきました。
「大分上手になったねえ!」
「伴奏も弾くの?」
Rちゃんが聞くので ちょっとびっくり。
この曲は、とても低学年の入門者が弾くレベルではないので、メロディーしか書いてあげてない… とりあえず、大きい人用にコードネームはつけてありましたが。
「伴奏はないのよ…この英語を見て弾くの」
そう返事しながら、ふと「もしかしたら、出来るかも?」と思いつき、コードネームを簡略化して いくつか教えてみました。
Rちゃんは、まだABCも知らないと言うので、アルファベットの読み方からです。
「この字はC(シー)った読むの。で、Cは『ド』のこと」
「シー!」
「Aは知ってるね?」
「うん」
という風に、イントロに使われているコードを5種類、2音のみで教えてみたら…
弾けた!\(^o^)/
Rちゃん、コードで伴奏つけながらイントロを元気に弾けたのです。
やったー \(^o^)/
早速、イントロは両手、それ以外は先生の伴奏、という流れで弾いて、録音しました。
来週はもっと上手に弾いて録音しよう!ということになりましたー ♪

コード奏法は 簡単で楽しい♪

2019年02月09日 | コード奏法
M子さん(大人):
レッスンを始めて3ヶ月ちょっと。
「3コードから弾ける! やさしいピアノ名曲150 」という本を使って、コードネームを見ながら伴奏をつけて弾く方法をレッスンしています。
M子さんは、昔 クラシックピアノを習っていて、「花の歌」とか「エリーゼのために」などを弾いたこともあるそうですが、コード奏法は ヒバリ教室に来て初めてです。
毎回、初めての弾き方や目から鱗(うろこ)のやり方ばかりで 戸惑いながらも、
「こんな楽しいやり方があるなんて知りませんでした。とっても素敵で楽しいですね」と、すっかり気に入ってくださったようです。
写真は M子さんの楽譜。
ご自分で弾いてみた曲に ズラッと付せんが貼ってあり、習ったコードの押さえ方が書き込んであったり、 曲の歌詞を調べて書いてあったりと、とても熱心な勉強家のM子さんです。
「やさしいピアノ名曲150 」に載っている150曲は、そのほとんどがM子さんの知っている曲ばかりです。
どんどん たくさんの曲を弾いていきましょう。

Nちゃんアレンジ演奏・ヒガシマルと今日俺

2019年02月09日 | コード奏法
Nちゃん(中2):
この間あげた「8小節ミニミニ楽譜」の、「ヒガシマルうどんスープ」と「男の勲章」が気に入ったと言って、早速それを膨らませて演奏してきました。

「ヒガシマルうどんスープ」は、youtubeで音源を聴いて、イントロを付け、ジャズっぽいリズムで伴奏を付けて弾いています。
「ベースをはっきり際立たせるようにして、バッキングを軽くすると、もっとジャズの感じが出るよ」とアドバイスし、リズムが整ってきたので アドリブも付けることに。
Am - G - F - E のラウンドコードを繰り返しながらアドリブを弾き、キリのいいところで締めくくってテーマにもどります。
Nちゃん、アドリブを繰り返しているうちに、だんだん色んなフレーズを使えるようになってきました。
すごいすごい。
もう一つの「男の勲章」は、この前あげた楽譜が 初心者用にハ長調で書いたものだったので、それをオリジナルキーに近いト長調のキーに置き換え、コードもト長調のものに変えて、全曲書いてありました。
すばらしい。
もう、いっぱしのミュージシャンだね。
「8小節楽譜おもしろい!またやりたいです」と言ってる。
また、面白い曲を見つけて「8小節楽譜」を充実させていこうと思っています。

Lちゃん・7th (セブンス)コード 伝授。

2019年02月04日 | コード奏法

Lちゃん(小3):
いつも、自分で決めた「やる順」に、テキストをズラッと並べてから弾き始めます。
今日は オレンジのバーナム、ピンクのバーナム、アルフレッドピアノライブラリー、にこにこワーク、そして番外の「歌はともだち」の順。
まず、ルーレットで、オレンジのバーナムの番号を選びます。
今日は珍しく「6番」でした。
グループ1の6、2の6….と最後の5の6まで弾いた後、ピンクのバーナムの「腕ふり」練習。
それから、アルフレッドピアノライブラリーの「ラベンダー・ブルー」。
強弱もつけ、とてもきれいに弾けました。
「『歌はともだち』何かやってきた?」
「3曲やってきた!」
Lちゃんが弾いてくれたのは、まず「ほたるの光」。
これは何とへ長調なので、ちょっとわかりにくいB♭のコードが使われています。
一緒にB♭の構成音を探し、押さえられるように確認しました。
Lちゃんは けっこうコードネームに慣れてきたと思うので、そろそろいいかなと思い、7thコードの押さえ方を教えました。
この曲の中では C7です。
構成音が4つになるので、ちょっと手がキツいですが、何とかやれると思います。
他に ハ長調の「きよしこの夜」と「グリーングリーン」も、弾いてきていました。
「きよしこの夜」は分散和音、「グリーングリーン」は2ビートに 伴奏形を変えると、曲のイメージに近くなることをアドバイスし、来週 グリーングリーンをもう少しブラッシュアップしてみよう、ということにしました。
どの曲も反応良く、ササっと弾いてくれるし、タッチも力強い。
1年生でピアノ始めて、もうすぐ4年生。
考えてみれば、もうヒバリ教室の中堅になる年だもんなー…
いつのまにか、すっかり上手になって頼もしいLちゃんでした。


Nちゃん・モーニン&ヒガシマル♪

2019年02月02日 | コード奏法
Nちゃん(中2):
Nちゃんは ポピュラースタイルのピアノを習っています。
コード奏法、アレンジ、即興演奏などを練習しますが、その元となる ちゃんと書かれた楽譜を学ぶのも大事なので、ハノンや 普通に書かれた楽譜も練習しています。
今は モダンジャズの名曲「モーニン」をやっていて、今日はBメロの部分をレッスンしました。
モダンジャズ独特の和音構成、バッキングリズムの取り方などが難しいですが、これからポピュラー奏法をやっていくためにはとても大切な内容なので、頑張って少しずつ身につけていってもらいたいと思っています。

そして、今みんなにあげてる「8小節ミニミニ楽譜」。
ヒバリ先生の気に入ってる「ヒガシマルうどんの歌」を Nちゃんにもあげました。
「あっ、うどんの歌だ。小学校の時、コレで『あっち向いてホイ』をやるのが流行ってたんですよ〜」
「そうなんだ。ねっ、コレって、ちゃんと『完全版』っていうのがあったのよ」
そう言ってYoutubeを開き、完全版バージョンを一緒に見ました。
「おお〜」
「ほらね、間奏まで入ってる。このコード進行でアドリブだってできるんだよ」
先生は、そう言ってバッキングを弾き始めました。

A ー G ー F ー E
A ー G ー F ー E …

ラウンドコードを繰り返しながら、言いました。
「やってごらん!」
それに合わせて、Nちゃんがアドリブを弾き始めました。
うん、いい感じだよ ♪

A ー G ー F ー E
A ー G ー F ー E …

二人でご機嫌にアドリブを続け、しばらく弾いて
「終わるよ〜」
で、また「きつね、たぬき…」に戻って終わりです。
\(^o^)/ Nちゃん、セッションできるじゃん♪
こんな感じでアレンジまとめてきてごらん、ということになりました。
ヒガシマルうどん…隠れた名曲です。
みんなもやってみて!

M子さん 素敵にアレンジ♪

2019年01月26日 | コード奏法

M子さん(大人):
11月から入会して、月に2回ずつレッスンしています。
先週、メロディーにコードネームがついた楽譜集をお渡しして、「どれでも好きなのを弾いてきてください」と言ってありました。
今日、M子さんが楽譜を出したら、何箇所も何箇所も、びっしりと付箋(ふせん)が貼ってあります。
すごい!こんなにたくさん弾いてみたんですね〜
M子さん、どんな曲を選んでくれたのでしょうか。
さっそく聴かせてください♪
今日は たくさん選んであった中から「見上げてごらん夜の星を」「バラが咲いた」「おぼろ月夜」の3曲を聴かせてくれました。
M子さんは 昔ピアノの経験もあり、コードもすぐ覚えたので、いくらでも曲が弾けるのです。
それぞれの曲を、少しコードを足したり 伴奏形を変えたりして、ちょっぴりアレンジをつけてあげたら、それだけで、ぐっと素敵になりました。
M子さんは、「まあ、こんなに素敵になるんですね!楽譜通りに弾いただけでも素敵だと思ってたのに、こんなに素敵になるなんて ♪」と大喜びでした。
こうして3曲弾いたら、時間がきました。
来週、ほかの曲もいろいろ聴かせてもらうのが楽しみです。


Nちゃん・シンコペーション書けるね♪

2019年01月26日 | コード奏法
Nちゃん(中2):
今年は、少しずつ 譜面を書けるように、そして自分で演奏したアレンジとかアイデアの記録を残せるようにしようね、と計画しています。
先週から書き始めた「ハートのエースが出てこない」を、続けて書き取ってみました。
前回は 1〜4小節「ハートのエースが出てこない、ハートのエースが出てこない」の部分を書いたので、今日は5〜8小節の「やめられない、このままじゃ」の部分を書きました。
クラシックの「聴音」だと、「シンコペーション」(アクセントがずれる)は 特別なリズム、みたいな扱いで、初心者クラスではまだまだ出てきませんが、この曲はポップスなので、シンコペーションのリズムが 当たり前に使いまくられています。
Nちゃんは、メロディーを少しずつ歌って確認しながら、シンコペーションリズムの混ざったメロディーを ちゃんと楽譜に書いていきます。
イレギュラーな拍にはタイや休符を使って書くことができ、そればかりか 小節内だけでなく 次の小節にまたがってのタイとかも ちゃんと使いこなしてる。
クラシックの「聴音」ってさ、シンコペーションを特別扱いにしたりして、なんかダッサいんだよなーとひそかに思っているヒバリ先生としては、Nちゃんが 普通にシンコペーションを書き取っているのを見て、とても嬉しく思ったのでした。




Lちゃん・「君をのせて」コード奏♪

2019年01月21日 | コード奏法
Lちゃん(小3):
先週は 成人の日(祝)でお休みだったので、2週間ぶりのレッスンです。
一通り バーナムやテキストなどをレッスンしたあと、さて、前回あげた「歌はともだち」だ。
いろんな歌がたくさん出ている歌集、「どれでも好きな曲を弾いてきて」と言ってあったんだけど、Lちゃんが選んできたのは…?
「『君をのせて』をやってきた」
へぇー、『君をのせて』なんだね。いい選曲…♪
キーはEmです。
Lちゃんは 次々と出てくるコードを的確に弾きながら、メロディーをきれいに弾いていきます。
もうすっかりベテラン風の演奏になってる!\(^o^)/小3なのに。
これだけでも もちろん充分なんだけど、ちょっとだけ欲張ってみようかな。
「さらにペダルを使ったり、左手に 少しリズムをつけたりすると、もっともっと素敵になるよ、こんな風に」とアドバイスして、ちょっとお手本を弾いてみました。
Lちゃんも「わぁ〜」と気持ちがふくらんだようです。
今日は もうこれで時間切れになってしまいましたが、Lちゃんは他の曲も いろいろ弾いてみたようです。
来週、また他のもやってみようね。
楽しみです♪「」

ビリーブはカノンコード

2019年01月17日 | コード奏法
みんなが大好きな「ビリーブ」。
その人気の秘密は、もしかしたら「ビリーブ」が 「カノンコード」で出来ているせいかもしれませんね。
「カノンコード」というのは 正式な音楽用語ではなく、最近 日本で言われるようになった「俗語」です。
バロック時代の曲「パッヘルベルのカノン」に使われていたコード進行なので、こう呼ばれるようになりました。
「カノン」の原曲はニ長調ですが、ハ長調に直して説明すると、C-G-Am-Em-F-C-F-Gというコード進行になっているのです。
ベースで主音を取っていくとド-シ-ラ-ソ-ファ-ド-ファ-ソ となり、ほとんど音階の下降形になっています。
そして、これが、なぜか日本では一番人気のコード進行なのです。
最近のJ-POPなどで多用されていて、 カノンコードにさえ乗せれば、すぐにヒット曲が作れるよ、と揶揄(やゆ)の対象にもなりがちなコード進行です。
そして「ビリーブ」はカノンコード、他に子どもの歌では「ありがとうの花」なんかもそうです。
他にも みんなの知ってる歌なら「翼をください」、「さくら(森山直太朗)」、「クリスマス・イブ」、「ヘビーローテション」、「会いたかった」etc,etc…
どうでしょう。
やっぱり日本人には お手軽カノンコードが受けるんだよね、と言われても仕方ない?

コード奏法 使ってます。

2019年01月12日 | コード奏法
今日の日記で「アナ雪」のコード弾きにチャレンジしたMちゃん(中2)のことを書きました。
今まで ブルクミュラーや名曲集など、正統派のクラシック曲を真面目に練習してきたMちゃんに、トレンド曲満載の この楽譜集を渡したのには、意図がありました。
それは、現在中2という学年で、勉強や塾もいっぱいいっぱい、部活もいっぱいいっぱい、というMちゃんが、受験生となる今年は 少し力を抜き、ちょっと楽に、そして楽しくピアノを弾けるように…という思いからです。
いつもたゆまず、向上を続けてきたMちゃんですが、ここしばらくの間は その「インプット」ペースを少しゆるめる。
そして、その代わり「応用コース」というか、よく知っている曲や 耳にするトレンド曲などを、無理なく けれど音楽的に弾いていくため、「コード奏法」も使っていきます。
難しい曲も、コードの切り口から見れば、一気に 楽に弾けたりするからです。
とかく ピアノ、特にクラシックピアノは お固いイメージを持たれがちですが、視点を変えれば、180°違った 自由なものにもなるのです。
生徒のみんなには、より自由な視点で 音楽を楽しめるようになってもらいたいと思うので、ヒバリ教室では、積極的にコード奏法を取り入れています。

Mちゃん(中2) 初レッスン・コードに開眼か

2019年01月12日 | コード奏法
Mちゃん(中2):
暮に渡しておいた 新しい曲集の中から、Mちゃんが弾いてきたのは「レリゴー(アナと雪の女王)」でした!
「なんか難しい…伴奏難しすぎ。無理…」と 戸惑い気味です。
そうか。確かに「上級用」の楽譜だから。編曲者も、気合い入れて盛ってるんだよね。
「メロディーは よく知ってるよね?」
「はい、知ってます」
「だったら、あまり楽譜にこだわらないで。ほら、コードネームに従って弾けばいいんだから」
「コードの意味は理解したんだけど…」
「左手はコードを押さえるだけでやってみて」
やってみると、意外に単純なコード進行が繰り返されているだけなのがわかります。
「そうそう…ペダルも使って。ほーら、ちょっとアナ雪っぽくなってきた」
「おぉー」
「そしたらさ、この楽譜見て、伴奏がアルペジオになってるなーっていう所では、コードを パラパラ順番に弾いてみる。そして中盤、迫力出てきた所は、ジャジャジャジャ、ってリズムを変えてみる」
Mちゃんがやってみたら、ほーら、カンタンに雰囲気が出てきたよ。
「コードすごい!もっと難しいのかと思ってた\(^o^)/」
「ねっ、簡単でしょ。今度まで、色々工夫して弾いてみてね」
「はい、やってみます!」
ということで、コード奏法に開眼し始めたMちゃんでした。
来週、どんな「アナ雪」になってるかな o(*゚▽゚*)o 楽しみ。

コードの転回形にひそむかくしメロディー

2017年07月22日 | コード奏法
Nちゃん(中1):
ポピュラー曲集の「愛の水中花」を使って、コードネームの中に指示された、転回形の和音をつかむ練習をしています。
コードの記載は、基本的に CならC、DmならDmと、コードネームだけが書き込まれていて、コードのつかみ方は演奏者のセンスにまかされています。
しかし、ジャズではなくポピュラーソングなどで、「どうしてもこの配置で弾いてね」というときに、転回形が指示されている場合があり、それは ベースとかどこかに、もうひとつの旋律がかくされていて、それを表現してもらいたい、という場合なのです。
演奏者は、コードネームに書き込まれた転回形使用の指示をみて、その「かくしメロディー」を察知し 的確に表現しなければいけません。
うわあ、すごーく難しいんだね、と思うかもしれませんが、実をいうと、ジャズなんかだと そういう「かくしメロディー」や「かくしベース」がありながらも、コードの転回形なんかは指示されてなく、演奏者が自分のアレンジセンスとアンテナで、そのメロディーを察知し、適切な転回形、あるいはもっとかっこいいスタイルで演奏するものなのです。
ポピュラー譜面なんかで転回形を書き込んでくれてるのは、むしろ親切といえます。
うわあ、やっぱり難しいね。
Nちゃんは、コードの基本形は もうどんなのでもパッとつかめる力があるので、これからは、転回形を見てもパッとつかめるように、「特待生1ランクアップ」をめざしてがんばってもらいたいです。

「白いブランコ」でスローバラード

2017年06月24日 | コード奏法
Nちゃん(中1):
昨日来たMちゃんと同じ中学なので、Nちゃんも期末テスト1週間前です。
コード演奏の宿題は 1曲だけ、としていました。

今日、Nちゃんがやってきたのは、ゆったりした4拍子の曲「白いブランコ」です。
スローバラードのリズムパターンを学習できるので、この曲に決めておいたのです。
スローバラードは、左手のコードを 三連符でアルペジオ風の分散和音にして弾くのが ポピュラーなスタイルです。
ドミソ、ドソミ、ドミソ、ドソミ… という感じで左手を弾き、それに右手のメロディーを乗せていきます。
Nちゃんは1コーラス目を「中央ド」をポジションとした位置で弾き、2コーラス目はそれよりも1オクターブ高い位置で弾いて変化をつけ、そして3コーラス目は中央、オクターブ上、と交互に弾いていました。
ちょっと、男性と女性の掛け合いのようにもなり、いいアイディアですね。
そうそう、それに「あの、白いブランコ〜♪」「ブランコ〜♪」みたいなリフレインフレーズも使っていたぞ。
Nちゃんさすがだね。
Bメロ(サビ)は、3コーラス目のみオクターブ奏にしてボリュームを出していたのですが、1コーラス目・2コーラス目ともサビでは変化をつけた方がいいので、出し惜しみせずに 1コーラス目の時点からブロックコードにしていこう、とアドバイスしました。
Nちゃんもすぐにブロックコードで弾くことができ、特待生の貫禄を見せてくれました。

中学生になって、定期テストなどの都合で 止むを得ず曲数をセーブしたり、ということはあっても、小学生の頃とはまたちがった 実のあるレッスンへと成長しているものだなー、と思います。