HIBARIピアノ教室レッスン日記♪

ピアノのレッスン日記、その他ヒバリ先生が見聞きした音楽関係・芸術関係etcの日記。

ピアノ2学期はじまり

2008年08月19日 | ブルクミュラー
ピアノの夏休みが終わって、今週からまたレッスンが始まりました。
今日は、『ピアノ2学期』の初日です。

T&Tきょうだいが、元気にやってきました。

Tちゃん(小1)は、「ひさしぶりにバーナムやりたいな」と、テクニックの本を譜面台に広げ、次々と弾いていきます。
新しい曲でも、迷わずちゃんと譜面を読んで音を取っていくので、読譜力がずいぶんついてるんだなあ、と嬉しくなりました。

Tくん(小3)も、バーナムを意欲的に弾いていき、「『海の風景』(発表会で弾いた曲)まだ覚えてるよ!」と 弾いてくれました。
とても力強く、発表会の時より もっと上手になってるみたい。あれから、何度も弾いたんだろうね。こうやって、一度自分のものにした曲が、レパートリーになっていくのは、とてもすばらしいことです。
Tくん、また一段とバージョンアップしたように見えました。

Y子ちゃん(小3):お友だちの間で人気がある「アラベスク」が弾きたい、といっていたので、休み前に楽譜を渡してありました。
一人で、ちゃんと最後まで弾いてきたのは立派でした。
けれど、何カ所か 聞き覚えであいまいに弾いているところがあります。また、耳なじんだ曲を、ただなぞっただけ、といった感じも受けます。
そこで、あいまいに弾いているところは いっしょに譜面を見て、ゆっくり確認し、納得したうえで弾くようにしたら、きちんとできるようになりました。
また、ピアノやフォルテなど、強弱の記号にも注目させ、それに沿ってイメージを想像させるよう リードしてみました。
「真ん中の、左手が「ソ♯ラシラソ、ラシドレミ、ってメロディーになるところ。ここは、たとえば、ナルニアの映画だったら、大きなセントール(半人半馬の、ナルニアの戦士たち)が堂々と現れてくる感じ。楽器で言えば、チェロとかコントラバスとかさ。それに対して、はじめの所は、チャッ、チャッ、チャッ、チャッ、ラシドシラ!ラシドレミ!って、ピッコロとかで軽~く弾いて、ナルニアなら小さなリスとか、小鳥とかの動物たち。」
「ああ~!ほんとにそんな感じがする!」
心の中にありありとヴィジュアルが浮かんだであろうY子ちゃんの弾く音は、さっきとは見違えるような生き生きとした音色に変わりました。
先生の「この、スフォルツァンドっていう記号は、この音だけ特に強く、ジャン!って弾くのよ」という説明に、Y子ちゃんは
「シンバル!って感じだね?!」と、ニュアンスつかみまくりです。
「そうそう!最初は軽く、チャッ、チャッ、チャッ、チャッ、そしてだんだんと盛り上がっていってぇ~・・・ここで シンバル!ジャ~ン!」
「わかった~♪」
何も考えずに弾いた最初の演奏が、モノクロの平面図だとしたら、今 イメージを描きながら弾いている演奏は、オールカラーで生き生きと躍動しているムービー!
「イメージする」というのは、それくらいガラッと音色を変えてしまう力を持っているのです。
Y子ちゃんには、この調子で来週、仕上げてきてね、と宿題にしました。
来週の、完成した演奏が楽しみです。