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HIBARIピアノ教室レッスン日記♪

ピアノのレッスン日記、その他ヒバリ先生が見聞きした音楽関係・芸術関係etcの日記。

Love Of Seven Dolls・七つの人形の恋物語

2010年08月03日 | TV・映画・ステージなど
ル・テアトル銀座で、音楽座のミュージカル「Love Of Seven Dolls 七つの人形の恋物語」を観ました。
これはポール・ギャリコ作の小節をベースに、音楽座がミュージカル化したもので、2年前が初演でした。
私は原作の小説がお気に入りなので、それが舞台化されてどんな風になっているのか好奇心が押さえきれず、今回初めて観に行った次第です。
でも、内容が変えられてたり、イメージがこわれたりしたらどうしよう・・・ドキドキ・・・
観てガッカリしたらやだな・・・

今回の音楽座の作品は、とても丁寧に作られていて、制作者や劇団の思い入れ、意気込みみたいなものがよく伝わってきました。
でも、私としてはいまいちな印象でした・・・
根本的な部分で、原作にはない大きなテーマが付け加えられていて、かえってぼやけた印象になったし、全体的にも気合いが入りすぎて あれもこれも盛り込み、大げさで「芯」が生きてこなかった気がします。
うーん・・・ でも、一応観たので、「観た」ってことの満足はしました。

原作本が気に入っている場合、舞台や映画になったときにイメージが壊れることは 一番の不安です。
実を言うと、これまで、お気に入りの原作ものが映像化や舞台化されて、「ああ、原作に忠実だし、自分のイメージとおんなじだ!」と思ったものはひとつもありません。
どれもみな、制作者の解釈やアレンジや改作が加えられています。
表現スタイルによる違い、その表現スタイルを生かした解釈や演出、などは当然のことなので文句はないのですが、私がおびえるのは、解釈が大幅にズレていたり、改変されていたりで、原作の持つメッセージや香りが壊れてしまう場合が たくさんあることなのです。

そういった意味で、今 公開中の「借りぐらしのアリエッティ」は、私は観ません。
なにしろ10才の時からのお気に入りで、図書館で何度も何度も借りたあげく 大人になってからシリーズ全巻そろえ、英語のオリジナル版も全部ゲットしてるんです。
ファン度スジガネ入りのヒバリとしては、プロモーション映像やCMの段階で、もう設定やイメージがまったく壊れてしまってるので、自分のイメージ世界の方を大事に保ってくことにします。
ただ、音楽はとてもキレイみたいですね♪
ヒバリの大好きなケルトミュージック・・・
たぶん、音楽だけゲットするようなことになると思っています。

発表会のあと・デュエットのこと

2010年08月03日 | 発表会・コンサート記録
今回の発表会では、いくつかのユニットによる「デュエット」がありました。
1台のピアノを二人で弾く「連弾」、ピアノとエレクトーン、ピアノとキーボードによるデュエット、キーボード2台のデュエットなど、組み合わせは色々です。
また二人のカップリングも、仲良し同士「いっしょにやる!」といって組んだコンビもありましたし、今年デビューの小さな生徒のため、その子が信頼している上級生に「伴奏してあげてね」と託したペアもありました。

どんな演奏スタイルでもそうですが、音楽でいちばん大切なのは「途中で止まらない」ということです。
一人で「止まらず間違えず弾き通す」というのは相当プレッシャーですね。
デュエットの場合、一人でない分 少し心強いこともあるかもしれませんが、早くなったり遅くなったりせず 二人ピッタリ揃えるという点が難しいので、それはまた別の意味のプレッシャーといえるでしょう。

今回の何組かのペアは、どのペアも少しも止まったりためらったりせず、見事に協力して演奏しました。
「おねえさんが下級生の伴奏を」のペアは3組ありましたが、実はどの組にも、何らかの「おっと!」みたいな場面はありました。
けれど、その全ての場面で、「おねえさん」がパッとタイミングを合わせて、何事もなかったかのようにちゃんと曲を修めていたのはアッパレだったと思います。
つまずきそうになった原因は、小さい人にあったり、おねえさん自身のミスタッチだったり、それはいろいろでしたが、パッと瞬時に「修復」しながら弾いたのは、どれも「おねえさん」の機転によるものだったことは、先生として自慢できることでした。
Yahoo!フォト「2010サマーコンサート」
ハワイアンの「タイニー・バブルス」をデュエットするM3ちゃん(小6)とTちゃん(小3)


音楽というのは、ただただ真面目に間違わずに弾く、ばかりがいいとは限りません。
時にミスがあったりしても、そのミスがミスとならないように、よい方向に転換しながら展開させていくことが必要なのです。
ヒバリ教室のみんなは、長い間に、自然にそういうことを身につけてくれているんだなー、と思いました。

「仲良し同士」のデュエットは、さすがでしたね。
経験の長い上級生同士の演奏ということもあって、こちらは、ミスや修復なしに 本当に最高の音楽ができたと思います。
仲良しの二人の、お互いへの信頼と責任感との力も、大きかったと思います。
「アンサンブルのセンス」というのは、ソロを弾く上でも大変役に立つ、大切な感覚です。
これからも、機会あるごとに、いろんな組み合わせでデュエットをしていきましょう。