HIBARIピアノ教室レッスン日記♪

ピアノのレッスン日記、その他ヒバリ先生が見聞きした音楽関係・芸術関係etcの日記。

てっぺん!

2011年01月04日 | TV・映画・ステージなど
フジテレビのSP番組「芸能界特技王決定戦~TEPPEN~」を観ました。
ピアノ、剣道、絵画、卓球、アームレスリングの5部門で、それぞれを得意とする芸能人が腕を競って チャンピオンを決めるというものです。

昨年の夏に 初回大会があったらしく、それは知らなかったけど、今回は第2回ということで リベンジ目指す者あり王座防衛を目指す者あり、ということらしかった。
最初はピアノで、偶然そこから観たんだけど、挑戦者たちは ふかわりょう、イモトアヤコ、ミッツ・マングローブ、岡本 玲、青木さやか、そしてそれを受けて立つ初代チャンピオン さゆり(かつみ&さゆり)の 6人の演奏が披露されました。
最初のふかわりょうさんの演奏は見逃したのですが、その他の人たちの演奏は全部聴けました。
ピアノに関してアマチュアである彼らが いっしょうけんめい練習を積んで、震えるほど緊張しながら弾いている姿というのは 感動的でした。
私は コンクールとかコンペティションといったものはキライなのですが、このたびはなぜか「いいな」と感じました。
普段の お笑い芸人やタレントの顔とは違う素の顔になり、この一瞬の成功のためだけに 真剣に努力している姿は美しかったです。
それはピアノに限らず、剣道でも卓球でもアームレスリングでも、選手はものすごく緊張して、真剣に全力を尽くしていて、その姿は凛々(りり)しく美しく、かっこよかったです。
力を出しきった後 緊張が解けた瞬間に思わず涙する選手がほとんどでした。
こういうのは大好きなんだよね。真剣に努力する姿は美しいものです


さて、ピアノ部門に話を戻し、各人のプロフィールを見ると、3才とか5才からピアノを始めたとか、音大目指してマジに努力していたという人が大半ではありませんか。
「えっ、それじゃ相当スゴイんだ。私よりうまいかも」とか期待したのですが。
実際の演奏聴いたら「ふうーん・・・」というのが、正直な感想でした・・・
確かに、みんなそこそこ弾けるんだろうけど・・・
でもなー、これでほんとに、音大目指してたのかなあ。
それに、なんでこんな曲なんや?
もう何弾いてたかも忘れちゃったけど、真剣勝負しようっていうのに、ポップスとかイージーリスニングをそのまま弾いてもダメでしょ。
演奏者の技量以前に、曲の方になーんの魅力も深みもない、「色つきジュース・果汁1%」みたいな曲じゃダメなのよ?
3人目のミッツ・マングローブさんが「クラシックピアノを弾きます」といったので、よしっと思ったら、それは「月光」第一楽章を短く詰めたものだった。
「月光」はいいけど、コンペティションに限っては、一楽章はダメよ。演奏者の「ウリ」を見せられない。
前回チャンピオンのさゆりさんが、最後に「革命のエチュード」を弾いたので、そうそう、これぐらいの曲を弾かなきゃね、と思いました。まあ、これもかなり短く詰めたものでしたが。
「コンペティションはキライ」と言っちゃいるが、必勝のツボはしっかり押さえているヒバリなんだよ

でも、何だってね。
「絵画部門」では、放映後さっそくミソがついて、2ちゃんねるで大物議(ぶつぎ)をかもしてるらしいね。
気になる人は 調べてごらんなさい。
さもありなん。
やっぱ、あらかじめ作品を用意しておく「絵画」は クリアじゃない部分があり、同じ土俵には乗せにくいんじゃないの。

三味線の調弦(チューニング)

2011年01月04日 | いろんな楽器
今はお正月休みなので、ピアノのレッスンは来週までナシ。
ピアノ日記もちょっと中断して、その代わりといっては何ですが「三味線日記」になってます。
左のナビゲーションバーの「カテゴリ」→「三味線」を選択すると、この春からの三味線の記録が一覧できるので、見てみてね。

さて、三味線を習うにあたってヒバリが一番心配だったのは、前にも書いた「調弦」のことでした。
ヴァイオリンやチェロなどといった洋楽器は、みんな絶対的な音が決められているので、どの弦のどこを押さえれば何の音が出るか、というのはいつも同じなのです。
ところが三味線には、そんな決まったチューニング法はなく、歌う人の声の高さに基準を置いて、3本の弦のバランスを決めていきます。つまり「相対音」なのです。
長年ピアノをやってきたヒバリは「絶対音」なので、そんなにコロコロ調弦が変わって、大丈夫なのかな、やっていけるのかな、ということが、一番の心配ごとだったのです。
学校の音楽の授業で、いちばんイヤだったのは「階名唱」でした。
今の小学校では「固定ド」で歌うように指導しているようですが、ヒバリが小学生のころは「移動ド」という歌い方を強制されました。
たとえば「チューリップ」を階名で歌うとして、ハ長調の楽譜なら「ドレミー、ドレミー、ソミレドレミレー」と歌うわけですが、これをト長調で演奏するときも「ドレミー、ドレミー、ソミレドレミレー」と歌わされるのです。
楽譜が「ソラシー、ソラシー、レシラソラシラー」と書いてあって、音も「ソラシー、ソラシー、・・・」と聞こえてるのにもかかわらず「ドレミー、ドレミー、・・・」と歌わされるというのは、ヒバリにとっては拷問でした。
音楽のプロや先生でも移動ドの方は多く、その中にあってヒバリの頭と心は爆発寸前でした。
最近、「三味線はじめたんだ。音が決まってないんだ。不安・・・」ということを、音楽学校時代の、やはり「絶対音」の友人に言ったところ、彼女も
「そうだね・・・どうなるんやろ」(彼女は京都出身なので)と心配してくれたのでした。
また、弦をおさえる左手の指番号が、ピアノとちがって 人さし指が1の指、中指が2の指、薬指が3の指、というのも不安の種でした。番号を見たとき、即座に正しい指が出せるだろうか?
つい、反射的にピアノの番号・・・「1の指は親指!」とかが出てしまうんじゃないのか?

数々の不安をかかえながらお稽古に通い、半年たって、人前で弾けるように曲をマスターして、
答えが出ました。
自分で曲集を買ってきて、ひそかにあこがれていた「梅は咲いたか」という歌を練習してみたのですが・・・

大丈夫じゃん!

一般的な調弦で「♪レミミー ミファミドミー ミソーファ♯ミ ファ♯ミドシラー」と弾くと どうしても低すぎて歌えないので、少し弦を締めて音を高くしてみました。
さあどうだ。ゴチャゴチャになるか?
なーんだ、そうしたら「♪ファソソー ソラ♭ソミ♭ソー ソシ♭ラソ ラソミ♭レドー」と、聞こえるとおりに歌えばいいだけだ。
洋楽みたいに、聞こえてる音と違う読み方なんかする必要がないので、ただ単に移調して歌えばいいんじゃん。
それに 指番号問題も、三味線では1の指、2の指・・・というのをⅠの指、Ⅱの指・・・と表記するので、ピアノとは別もんとして新しく覚えることができるってことがわかった。

やっぴー
これなら三味線やってけそうだ!

三味線は、思ったよりもフレキシブルで自由な楽器なんだなー、と感じました。
アバウトで規則ぎらいのヒバリには、以外にぴったりくるインストなのかも。