HIBARIピアノ教室レッスン日記♪

ピアノのレッスン日記、その他ヒバリ先生が見聞きした音楽関係・芸術関係etcの日記。

チム・チム・チェリーが弾きたい

2011年01月24日 | レッスン日記(小中高生)
Sちゃん(小1):
先週「チム・チム・チェリー」が宿題になっていました。
「どう、やってみた?」ときくと、
「やってきたよ。いっぱい練習した。お母さんに『ちがうでしょー!』って言われながら、すごく練習した」と言って、さっそく弾いてくれました。
楽譜は、リズムパターンをエンピツで囲ったりして書き込みもしてあり、お母さんが一緒に練習してくれたんだなあ、ということがわかりました。
Sちゃんは、むずかしい両手を真剣に合わせながら、いっしょうけんめい弾いたので、最後まで両手で弾き切ることができました。
すごい。がんばってきたね。
「あのね、わたし、発表会で、これ弾きたい。ぜったい弾きたいの」
「ふうん、いいよ」
えっ、いいのか、そんなにあっさり決めて!とお思いでしょうか。
しかしこれには、Sちゃんの気持ちを大事にしたい、という私の思いがあるのです。

最初は「むずかしい~」と言っていた「チム・チム・チェリー」ですが、いっしょうけんめい練習した達成感も含めて、大好き!という気持ちになったのでしょう。
クリスマス会のときに映画を観て、そのシーンもイメージに浮かんでいることでしょう。
発表会なんて、まだまだ先のこと。
そのころには、Sちゃんもっと上手になってるかもしれないし、そのときでもまだ、チム・チム・チェリーが弾きたい気持ちが続いているかも、わからないことです。
でも、今、この瞬間に、Sちゃんがチム・チム・チェリーを大好きで、発表会で弾きたい!と思っている気持ちは本物です。
その気持ちは、とってもすてきな、大事なこと。
だから、Sちゃんの気持ちを、一緒に分かち合いたいのです。今、このときにね。

新年度が始まって、発表会の計画が具体化して、選曲を始めるころには、Sちゃんの気持ちは「チム・チム・チェリー」から離れているかもしれない。
そしたら、その時は、その時のSちゃんと、またすてきな夢を膨らませて選曲すればいい。
あるいは、その時にも、まだSちゃんは「チム・チム・チェリー」への思いを大事に持っているかもしれない。
それはそれで、すてきなことです。ぜひ弾きましょう。
チム・チム・チェリーは 大変よくできた、ハイクオリティーな曲です。
いかようにもアレンジできますし、どんなおしゃれな演奏にも作り上げることができます。
さて、これからのSちゃん、どうなりますか。

人形のお葬式

2011年01月24日 | その他日記
夕べ保護した、瀕死の小鳥。
猫に噛まれて、胸から血を流していました。(噛んだのはジルじゃありません)
一晩必死で看病して、今日の午前中までがんばったけど、とうとうお昼過ぎに 小鳥は死んでしまいました
(「ガーデン日記」に いきさつが書いてあります)

朝は、まだ暖かい体で止まり木に止まってじっとしていたのに
ストローの先から、温めたハチミツ水も飲んだのに
もう体は固く冷たくなって、つぶらな目もうつろになってしまいました。
ほんの数時間、世話をしただけの小鳥なのに、こんなにも悲しみがあふれてくるなんて

紙でつくった小さなお棺に寝かせて、お水と餌とお花を飾りました。
小鳥のために、ピアノを弾きました。
チャイコフスキー「こどものアルバム」の中の「人形のお葬式」を。
短かった小さい魂のために、せめて小さな葬送の曲を。