HIBARIピアノ教室レッスン日記♪

ピアノのレッスン日記、その他ヒバリ先生が見聞きした音楽関係・芸術関係etcの日記。

1年たった「もろ人こぞりて」

2015年12月23日 | レッスン日記(小中高生)
Yさんは大人の女性です。去年の12月からレッスンを始めました
「ずっと長い間、ピアノが憧れだったの。でも自分には無理だと諦めていたの・・・」と話されていました。
子どもと違って、大人の方が新しいことに一歩を踏み出すのは、本当に大きな決心と葛藤がいると思います。
難しくてうまく弾けなかったらどうしよう・・・
大人としての自分も恥ずかしいし、先生にも申し訳ない・・・
とか、いろいろ悩んでしまうのです。

そんな「大人の女性」の気持ちがわかったので、
「とりあえず、クリスマスソングを1曲だけ、弾いてみない?」とお誘いしたのが、去年の12月でした。

そして取り上げた曲は「もろ人こぞりて」。
誰でも知っていて口ずさめるメロディーです。

右手の薬指から親指まで、順にドーシーラーソ、と置き、その続きに左手を親指から薬指まで、ファーミーレード、と置きます。
さあ、右手の薬指から左手の薬指まで、順に弾いてみましょう。

♪ドーシラソー、ファミーレード~

ほらね、「もろ人こぞりて」になったよ!
私が隣に座って伴奏をつけ、二人で曲にします。

こうしてスタートしたYさんのピアノレッスンでした。
それから1年。

今年の12月、今月第1回目のレッスンでYさんに手渡したのは、新しく作った「もろ人こぞりて」の楽譜。
右手のメロディー、そして左手伴奏のため、和音のコードネームを付けたものです。
Yさんのレッスンは月2回なので、12月2回目の今日が今月最後、そして今年最後のレッスンになります。

1年前とは別人のように、難なく右手でメロディーを弾き、左手で和音を付けて、立派に両手演奏をしているYさん。
明日のクリスマス・イブには、ご家族の前で演奏を披露するんだそうです。
1年で、これだけピアノの実力がつきました。
よくがんばりましたね。Yさんの努力の賜物です。
来年もまた、より一層のテクニックや表現力を身に着けて、あこがれの曲に次々チャレンジしていきましょう。