HIBARIピアノ教室レッスン日記♪

ピアノのレッスン日記、その他ヒバリ先生が見聞きした音楽関係・芸術関係etcの日記。

指づかいのお話〜「エリーゼのために」🎵

2025年02月04日 | 音符・楽譜・テクニック

クルコさん(レディース):

おととしの2月からヒバリ教室でピアノを始め、今日(2月4日)でピアノ3年生になりました!

今弾いている課題は「エリーゼのために」です。

今日チェックしたのは、一番最後の、Amのコードのアルペジオで駆け上がる部分(見出し画像)。

ラドミ、ラドミ、レドシ…という音型の連続ですが、よく見ると指番号が微妙に書き分けられています。

最初の「ラドミ」には1、2、3、と指番号が降ってありますが、続く「ラドミ」には1、3、5、という指番号がついています。同じラドミなのに…?

なぜだかわかりますか?

これは同じラドミでも、それぞれ役割りが違うからです。

最初のラドミは、次のラドミへと1の指をクロッシングさせる準備のため3の指で終わってる必要があり、そして2番目のラドミは、次の音「レドシ」を弾くために5の指で終わっておかないと指が足りなくなってしまうのです。

指番号の微妙な設定は「ラドミ」だけではありません。

「レドシ」もまた、このパッセージの中に3回出てくるのですが 指づかいは全部同じではありません。

1回目と2回目の「レドシ」は 素直に成り行き通り「4、3、2」で弾きますが、3回目の「レドシ」だけは、わざわざ4、3、1の指で弾くよう指定されています。

これはなぜかというと、その後に続く半音階の下降パッセージに飛び込む部分だからです。

この「ラドミ、ラドミ、レドシ…」から半音階で駆け降りてくるまでの一連のパッセージは曲のフィニッシュをドラマチックに盛り上げる所なので、絶対に迷ったりつまずいたりせず 一気に駆け抜けなければいけません。

そのために、あらかじめ周到な計画を立てて指づかいを決めているのです。

適当な指を使って弾いていると、まだゆっくり音取りの段階では弾けているように見えても、曲の本来のテンポで弾く時に 指が足りなかったり、不自然に切れてしまったり、必ず不備が露見します。

なので楽譜の指づかいは、一見やりにくいと感じても、意味があって書かれていることなので、がんばって弾くように。

それが結局は成功への道なんだからね。

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