ゴマちゃん(中1):
「『タイタニック』の曲が弾きたいの。どうやって弾いたらいいの?」と聞いてきました。
「ああ、『マイ・ハート・ウィル・ゴー・オン』だよね?🎵ラーララーラー ララ〜…」
「そう、それそれ!」
この曲は、今から30年近く前に公開された映画「タイタニック」の主題歌です。
ゴマちゃん、多分最近、その映画を見たんでしょうね。それで、その感動を演奏に昇華させたいという気持ちでいっぱいなんだと思います。
すばらしい。ぜひ素敵に弾いておくれ。
確か楽譜があったはず…と、手元の楽譜ストックの中から探してあげました。
見つかったのは、きっちり書き込んであるピアノ楽譜でしたが、譜面の上に振ってあるコードネームを見ながら、アレンジしていく方法をとります。
まず最初は 高音で静かに….
これから起こる悲劇を予感するかのような切ないイントロです。
「こう?」ゴマちゃんが弾いてみます。
「そうそう。いい感じだよ」
Aメロ、Bメロと進むにつれて、音域を広げ 右手のメロディーは和音やオクターブを使って厚みを増し、左手の伴奏は 深い海底へ潜るかのように低音域へと幅をひろげる。
「クライマックスは音量MAX、荒れ狂う海。襲いかかる波にさらわれる人々。『ジャック〜』『ローズ〜』そして最後… ジャックたちが沈んだ海は、また何事もなかったかのように静かにさざ波を寄せているだけ。ザブ〜ン…ザブ〜ン… そうだ、この左手は、徐々に徐々に消えていくように弾こう。鎮魂歌のように、教会の鐘のように、あるいは亡くなったボクサーのための10カウント・ゴングのように… そして最後は左足のソフトペダルを使って… シーン…」
「(T o T)悲しいじゃん〜」
「そうよ。悲しいのよ。心を込めて弾いてね」
ゴマちゃん、「タイタニック」の曲を、学校の音楽の時間に披露するそうです。
がんばって、みんなの心に響く演奏をしてね。
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