Aちゃん ( 小3 ) :
ピンポ〜ン ♪ とチャイムが鳴ったのに、ドアを開けたら 立っているのはAちゃんのママだけです。
「あれ?Aちゃーん、いないよ〜?」
どこかに隠れてるな?と思ってぐるっと見渡したら、いましたいました。
玄関ポーチを上がって来てるのはママだけ。Aちゃんはまだポーチの下にいて、体は段々の向こうにすっかり隠れ、わずかに頭と顔の上半分だけがのぞいています。
「難しくて弾けなかったから入りたくないと言って…」とママが説明してくれました。
「なーんだ。じゃ一緒にやろ!どうせそんな上手だと期待してないから大丈夫だよ!」と言って、なんとかAちゃんを誘いこみ、ママは「じゃ、後でね!」と帰って行きました。
レッスン室に入って「何がそんなに弾けないの?先週、『ビリーブ』上手に弾いてたじゃない」と聞くと「バーナムが…」と言います。
「なーんだ、バーナムか」
「『ビリーブ』は練習したんだけど…」
「それそれ。ビリーブやろう、ビリーブ!」
Aちゃんの気持ちが引き立ってくるのを確かめながら、一緒に「ビリーブ」を弾きました。
Aちゃんがメロディー、先生が伴奏です。
譜面台に広げた楽譜のページが元に戻ってふさがってしまわないよう、Aちゃんは 手でしっかり折りグセをつけました。
「私、ここふさがらないように、何回もギューッてやってた!」
「そうなんだ。いっぱい練習したんだね」
指番号もちゃんと気をつけ、きれいに弾けたので録音してみました。
再生して聴いてみます。
「なんか音がつながってない」
Aちゃんは言うのです。
「そう?きれいに弾けてるよ?」
「でも、録音すると緊張しちゃうから、音が切れちゃう」
これはAちゃん独自の表現で、緊張してタッチが浅くなって音の響きが充分でない、ということを「切れちゃう」という言葉で表現してるようです。
「そんなに『上手に弾こう』と緊張しなくていいよ。いつもと同じに、うるさく弾いていいよ」
Aちゃんは「あははー」と笑って、少しずつ緊張がほぐれて来ているようです。
「じゃ、もう一度録音してみようか。さっきのと、どっちがいいか」
「あ〜、緊張する〜」と言いながら弾き始めたAちゃんですが、1節、2節と弾き進めるにつれて 表情が変わっていきました。
何もかも忘れて 曲に引き込まれていく様子が伝わって来ます。
最後まで弾き終わって、「うまく弾けたね!」と言うと「今のが一番うまく弾けた」とホッとした様子です。
「今日は、この『ビリーブ』だけでおしまいだ。…ところでバーナムって、何が難しかったの?」
さりげなく聞いてみると、「これ…」とオズオズ指差したのは「なわとび」という課題です。
6度の重音による連続打鍵で、慣れれば結構みんなが好きな課題なのです。
「なーんだ、こんなのかー。簡単だよ。これはね…」と、ちょっとしたコツを教え 2〜3回やってみると、もうすっかり覚えて弾けるように。
「ねっ、簡単でしょ。お家でもやってみてね」
「はーい!あっ、ここ、『アヒルのように歩こう』だって」
すっかり元気になったAちゃんは、次のページの おもしろい挿し絵を指差して言いました。
「そうだ、いいこと考えた。ここに羽根を描けば…ほらっ、ほんとにアヒルみたいになるよ」
そうして、挿し絵の棒人形に羽根を描き加えました。
「ほんとだ!じゃあ…ほらっ、どう?」
先生も一緒になって、くちばしを描き、ついでに色エンピツで黄色に塗ります。
「あっ、オレンジ、オレンジ!」
Aちゃんは 棒人形の足と手をオレンジ色に。
「うわー、アヒルだね〜♪\(^o^)/」
二人で大喜び。
完成の絵がコレです。

来た時とは打って変わって、すっかり元気になってニコニコしながら、Aちゃんはお迎えに来たママと帰って行きました。
まだ9歳のAちゃんだけど、心の中は 見かけよりも大人っぽく 高い理想や自分との葛藤などの豊かな感情を持っているのだと感じます。
彼女が成長するにつれ、この資質がきっと良いものとして花開いていくのだろうな、と楽しみに思っています。
ピンポ〜ン ♪ とチャイムが鳴ったのに、ドアを開けたら 立っているのはAちゃんのママだけです。
「あれ?Aちゃーん、いないよ〜?」
どこかに隠れてるな?と思ってぐるっと見渡したら、いましたいました。
玄関ポーチを上がって来てるのはママだけ。Aちゃんはまだポーチの下にいて、体は段々の向こうにすっかり隠れ、わずかに頭と顔の上半分だけがのぞいています。
「難しくて弾けなかったから入りたくないと言って…」とママが説明してくれました。
「なーんだ。じゃ一緒にやろ!どうせそんな上手だと期待してないから大丈夫だよ!」と言って、なんとかAちゃんを誘いこみ、ママは「じゃ、後でね!」と帰って行きました。
レッスン室に入って「何がそんなに弾けないの?先週、『ビリーブ』上手に弾いてたじゃない」と聞くと「バーナムが…」と言います。
「なーんだ、バーナムか」
「『ビリーブ』は練習したんだけど…」
「それそれ。ビリーブやろう、ビリーブ!」
Aちゃんの気持ちが引き立ってくるのを確かめながら、一緒に「ビリーブ」を弾きました。
Aちゃんがメロディー、先生が伴奏です。
譜面台に広げた楽譜のページが元に戻ってふさがってしまわないよう、Aちゃんは 手でしっかり折りグセをつけました。
「私、ここふさがらないように、何回もギューッてやってた!」
「そうなんだ。いっぱい練習したんだね」
指番号もちゃんと気をつけ、きれいに弾けたので録音してみました。
再生して聴いてみます。
「なんか音がつながってない」
Aちゃんは言うのです。
「そう?きれいに弾けてるよ?」
「でも、録音すると緊張しちゃうから、音が切れちゃう」
これはAちゃん独自の表現で、緊張してタッチが浅くなって音の響きが充分でない、ということを「切れちゃう」という言葉で表現してるようです。
「そんなに『上手に弾こう』と緊張しなくていいよ。いつもと同じに、うるさく弾いていいよ」
Aちゃんは「あははー」と笑って、少しずつ緊張がほぐれて来ているようです。
「じゃ、もう一度録音してみようか。さっきのと、どっちがいいか」
「あ〜、緊張する〜」と言いながら弾き始めたAちゃんですが、1節、2節と弾き進めるにつれて 表情が変わっていきました。
何もかも忘れて 曲に引き込まれていく様子が伝わって来ます。
最後まで弾き終わって、「うまく弾けたね!」と言うと「今のが一番うまく弾けた」とホッとした様子です。
「今日は、この『ビリーブ』だけでおしまいだ。…ところでバーナムって、何が難しかったの?」
さりげなく聞いてみると、「これ…」とオズオズ指差したのは「なわとび」という課題です。
6度の重音による連続打鍵で、慣れれば結構みんなが好きな課題なのです。
「なーんだ、こんなのかー。簡単だよ。これはね…」と、ちょっとしたコツを教え 2〜3回やってみると、もうすっかり覚えて弾けるように。
「ねっ、簡単でしょ。お家でもやってみてね」
「はーい!あっ、ここ、『アヒルのように歩こう』だって」
すっかり元気になったAちゃんは、次のページの おもしろい挿し絵を指差して言いました。
「そうだ、いいこと考えた。ここに羽根を描けば…ほらっ、ほんとにアヒルみたいになるよ」
そうして、挿し絵の棒人形に羽根を描き加えました。
「ほんとだ!じゃあ…ほらっ、どう?」
先生も一緒になって、くちばしを描き、ついでに色エンピツで黄色に塗ります。
「あっ、オレンジ、オレンジ!」
Aちゃんは 棒人形の足と手をオレンジ色に。
「うわー、アヒルだね〜♪\(^o^)/」
二人で大喜び。
完成の絵がコレです。

来た時とは打って変わって、すっかり元気になってニコニコしながら、Aちゃんはお迎えに来たママと帰って行きました。
まだ9歳のAちゃんだけど、心の中は 見かけよりも大人っぽく 高い理想や自分との葛藤などの豊かな感情を持っているのだと感じます。
彼女が成長するにつれ、この資質がきっと良いものとして花開いていくのだろうな、と楽しみに思っています。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます