K子さん(大人):
「やっぱり、あそこのテンポが難しいわー」
開口一番、練習の経過報告です。
「あそこのテンポ」というのは、前にもブログで取り上げたイタリア協奏曲の、16分音符〜8分音符〜4分音符 と、メロディーの音価が変化していく部分のことです。
「頭では分かってるんだけど、弾くとどうしてもわからなくなってしまう」ということらしいんですが、弾いてもらうと、そんなに言うほどのこともなく、ちゃんと弾けています。っていうか、それもヤマカンでやってるのかな。
ともあれ、この部分含め、前半3ページくらいは、とても生き生きと、溌溂(はつらつ)とした演奏が出来ています。
それが、真ん中を越えたあたりから、段々迷ったり間に合わなくなったり、が現れてきて、それに連れてテンポもだんだん落ち…
次に主題メロディーが現れたときには、大分ノロくなって、違う曲みたいに聞こえてしまうのです。
そこで、「ちょっと一番初めのフレーズを弾いてみて」と、曲の冒頭を弾いてみてもらい、K子さんの「テンポ」を確認します。
次に、今弾いていたテンポを忘れないように手拍子で保存しながら、「このテンポで、この、メロディーが再現されてるところを弾いて!」と、後半の、さっきダレていた部分を弾いてもらいます。
そうすると、「なんだー、ここはこんなテンポだったのか」と確認でき、意外にも弾きやすく感じたりするものです。
K子さんには「いつも続けてばかり弾くのではなく、新しい部分から練習したり、難しいところや弾きにくい所だけ部分練習したりもやりながら、練習を進めるように」とお伝えし、同時に、途中から弾くときは、まず今のように冒頭を弾いて、そのテンポで弾くようにね」と言っておきました。
「そうね。せっかくキーボードも買ったんだから、アレもうまく活用して!」
とK子さん。
先月、リズムキープ用アイテムにとヒバリがおすすめしたミニキーボードを、K子さんは買ったそうなのですが、
「この間、説明書を見ながら使い方を勉強したら、いろんなことができるのがわかって、面白くなって、ずーと遊んじゃって」と、ずいぶん楽しんだようです。
そうなの。アレって、いろんなリズムや音が出せるので、やり始めたらいつまでも遊んじゃうんですよね。
今はちょっと休んでるけど、そのうちまたジャズの曲を弾くときなんかに使ったら最高なので、やってみてねー
「そうね、やりたいことがいっぱいだわー」と意欲まんまんのK子さんでした!
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