HIBARIピアノ教室レッスン日記♪

ピアノのレッスン日記、その他ヒバリ先生が見聞きした音楽関係・芸術関係etcの日記。

ノン・レガート&アルトリコーダーで 2学期スタート♪

2011年08月22日 | レッスン日記(小中高生)
Sちゃん(小2):
2週間の夏休みがすんで、久しぶりのレッスンです。
「メヌエット」も「春」も、しっかり練習して 元気に弾いています。
とりわけ、「ノン・レガート奏法」を 先生に言われたとおりちゃんと守って、きちんと弾いていたので感心しました。

「ノン・レガート奏法」というのは、バロック時代のピアノ曲を弾くときにかかせない奏法です。
古典派やロマン派以降の曲のように メロディーやベース音をなめらかに弾かず、基本的に ひとつひとつの音を「レガートじゃない音」=「ノン・レガート」で弾くのです。
ピアノが夏休みになる前、ふつうに弾いてきて「もう弾けるの!」と自信をもっていたのに、「音を切って!」「ここも、ここも、ここも、全部ひとつひとつ切って!」とうるさく言われ、とまどっていたSちゃんなのです。
なんでそんなに切らなきゃいけないの、と思ったよね。ごめんね。
だけど、やっぱりバッハはバッハの、ビバルディはビバルディの曲らしく弾いてもらいたいから、あえて妥協せず うるさく言ったのでした。
Sちゃんが、夏休みの間に、そのタッチを克服してきてくれたので、とても嬉しかったです。
今日は、ビバルディの「春」を、Sちゃんの持っている楽譜に 少し音を書き込んで、ちょっぴりオリジナルに近い雰囲気になるようにしました。
ちょっとだけ難しくなるかもしれないけど、がんばってみてね。
Sちゃんなら大丈夫だよ。

バッハもビバルディも順調に弾けて、先生との連弾「メリー・ポピンズ」も練習して、Sちゃんの「ピアノの2学期」は順調にスタートしました。

教室では、夏休みが明けたので、そろそろ秋の発表会の準備を本格的に始めていくため、合奏に使うキーボードや、小物打楽器や、リコーダーなどが出してあります。
その中に「アルトリコーダー」が1本ありました。
いち早くそれを見つけたSちゃん、さっそく手にとって
「あっ、これなに?」
「リコーダーだよ」
「え~、大きーい・・・」
「アルトリコーダーだから。これ、中学生が使うリコーダーだから、大きいのよ。・・・ちがうって。望遠鏡じゃないんだから、のぞいたってダメだよ」
Sちゃんがアルトリコーダーを目に当ててのぞきこんでいる姿は、まるでマルコ・ポーロの「遠めがね」みたいだ。
「吹いてみていい?」
「マルコ・ポーロ」でも相当ツボだったけど、Sちゃんが大きなアルトリコーダーを「ぶお~♪」と吹いてみている姿は、まるで虚無僧(こむそう)が尺八吹いてるみたいで、先生はドツボにはまってしまいました
「なにがおかしいの~?」
「あの~、新宿駅とかで、着物きてこういう笛吹いてるおじさん見たことない? 頭にすっぽりアミかぶってさ、クズカゴみたいな」
と、よけいSちゃんを混乱に陥れる先生であった


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