自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

ホテイアオイのその後

2013-01-05 | 生物

11月5日に取り上げたホテイアオイのその後について書きます。

水田で見かけたホテイアオイはすでに完全に枯れています。氷点下の気温が続いて毎日のように氷が張り,ときには雪が積もる気候のもとでは,止むを得ません。 

その株を少し持ち帰り,植木鉢に植えたのですが,この方は何とか元気に越冬中です。台所の窓辺に置いているので,午前中は日が当たっています。 

管理は,土が乾いたときに灌水する程度です。

葉をよく見ると,古い葉の先は多くが枯れかかっています。やはり寒さの影響が出ているようです。その分,葉の中心の茎からは新しい葉が出てきています。それらはごく小さく,触ると硬く感じます。それだけ丈夫なのでしょう。

わたしから見た感じに過ぎないのですが,直接霜が降りかかったり,凍ったりしない限り枯れないのじゃないでしょうか。室内は5℃ぐらいにはなります。それでも枯れていません。

あと二カ月持ちこたえれば,このまま越冬できるはずです。

それから,11月5日の記事で書き忘れていたことが一つあります。それは,わたしが昨年3月に兵庫県明石市街で見かけた風景のことです。駅から程近い街路を歩いていて,ある店先に石臼が置かれ,その中にホテイアオイがたくさんあったのです。明らかにこれはこの植物が,この姿で冬を越したことを物語っているように思えました。市では気温が氷点下になることもあったはずです。石臼の水が凍ったかどうかはわかりませんが,ホテイアオイは無事に冬を乗り越えたにちがいありません。

このことからも,ホテイアオイはふつうは屋外では越冬しないでしょうが,生育条件さえよければなんとか冬を越すことができると思われます。