1月13日(日)に,わたしたちの集落の“とんど”行事を行いました。
実行委員会では,ぜんざいやらお酒やら,綿菓子やらを準備しました。ビンゴゲームも例年どおり。本年度最後の集落をあげたふれ合い行事になりました。幸い,寒いながら天気がとてもよく,盛り上がりました。「ホッ」。
メインはとんど焼き。この日のために,5年生のHさんに発火法の手ほどきをして準備を整えてきたのでした。いよいよ本番です。
Hさんはずいぶん頑張りました。はじめわたしは完全に任せようと思って,助言だけしました。しかし力が弱いのか,摩擦力に負けてしまい思うように火切り棒が回せません。どうしても止まり気味になるのです。それで,手を添えて力を加えることにしました。
結果,1回で種火ができました。あとで火切り板を見ると,厚さが1cmの杉板の底面にまで穴が完全に達していました。たいへんな作業だったことがうかがえました。
種火ができると,Hさんは手順どおり,モグサと麻繊維を使って炎を つくり出しました。これを年男・年女がトーチに点けて,とんどに移しました。このあとは,下の写真のとおりです。 ほとんど風がなかったので,煙と炎が真上方向に上がっていきました。
炎を眺めながら,参加者は一年の無病息災を祈ったのでした。一人ひとりの健康と幸せはもちろんなのですが,集落全体の繁栄を願わずにはおれません。
というわけで,Hさんは緊張したでしょうが,大役を果たしてくれました。これで,今後子どもが火を起こす道筋がつきました。