自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

マンサク,今(53)

2018-04-01 | マンサク

体長が3mmほどの,ごく小さなハチがいました。そんなに小さな体形なのに,なんと長い触角! 体長と同じぐらいあります。この花を目当てにして訪れたのはまちがいありません。 

 

なんとか全身が見えるところに来てほしいと思っていると,来てくれました。ほんとうに長い触角です。からだには花粉が! 写し損なったらたいへん。慎重に撮りました。コマユバチのなかまでしょうか。

翅の縁に黒い紋があります。これも特徴でしょう。

 

花で食餌をしましたが,花弁が視野を遮りそれは撮れませんでした。とはいえ,初めて見る昆虫が次々と出て来るので驚くばかり。 

 


ハコベの昆虫たち(8)

2018-04-01 | 昆虫と花

体長10mmほどの小さなハナバチが訪れていました。ババムカシハナバチのようです。からだを覆う毛のすごいこと! 

 

からだをしっかり支えて食餌をしています。 

 

りっぱな大顎の間から,吻が出ています。

 

近寄って写しました。確かに花粉か蜜かを口にしているようです。 

 

 ババムカシハナバチは土中に巣をつくります。巣をつくるためには土を運び出さなくてはなりません。狭いトンネルを出入りするには,土との接触からからだを保護しなくてはなりません。そうした生活に適応して発達させたからだなのです。

 

 

 


ギフチョウ,今(その3)

2018-04-01 | 昆虫

ギフチョウは孵化後,すぐに交尾,そして産卵します。その動きはじつにゆっくりしたもので,わたしたちが近寄ってもまったく気にしません。近寄るといっても,ほんとうにからだスレスレまでレンズを近づけても,なのです。指を触れても,といったほうがよいのかもしれません。

 

それほど警戒心が弱いチョウで,絶滅危惧種になるのも理解できます。

至近距離から撮影した画像をご紹介します。

産付した直後です。脚でしっかりからだを固定して,葉裏に産み付けます。葉が密生していると,表側に産むこともあります。

 

 

産卵態勢に入りました。観察する者はだれも息を呑んで見守ることでしょう。

 

 

無事に産むと,腹端をひととき葉から離します。そうしてまた産卵するのです。

 

 

この繰り返しで,ときには10個以上になります。

 

 

きょうだいの卵が並びます。一カ所にかたまっていれば同じ個体が産んだものといえます。 

 

 

直径1mmほど。若草色の真珠のような輝きを放っています。