自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

ジャコウアゲハ観察記(その376)

2018-04-21 | ジャコウアゲハ

4月20日(金)。アゲハの庭園にて。今季初めて産卵行動を目撃しました。

成虫一頭がゆっくり,パタパタと低空飛翔しながら食草を捜していました。と思ったら,ウマノスズクサにとまって産卵。葉を裏返すと卵がいくつか。支柱が視野を遮ったので,産卵中の画像は得られませんでした。残念!  

 

 

別の成虫が産卵し,去ったところを撮影したのが下写真です。葉の表側に4粒。

 

 

ジャコウアゲハは飛翔能力の低いチョウで,ふわりふわりと飛ぶのがふつう。見ていると,ヒトと共生しやすそう。それゆえに,見守る気持ちで観察したいものです。 

 

 


ツバメシジミの産卵とその後(1)

2018-04-21 | 昆虫

公園のシロツメクサはまだ花がまばら。点在する感じです。その一カ所で ツバメシジミを発見。近くの草にとまって,しきりに翅をゆっくりすり合わせるようにしています。これは産卵行動に違いないと思い,しばらく観察を続けました。

程なくシロツメクサに移動。案の定,そのまま産卵したのです。物語が進行していくように行動が展開していきました。

 

産卵後そのまま,吸蜜を始めました。おもしろい! 

 

去った後確認すると,卵が一粒見えました。なつかしい!

 

ツバメシジミは別の花に舞い降りました。こういうときはそっと近寄れば警戒心はまったく感じられません。ここでも産卵。 

 

さらに別の花に移動。選ばれた花に共通しているのは,蕾がたくさんあるものです。その方が産み付けやすいし,花のその後の成長を考えると幼虫の餌としても確保しやすいのでしょう。ちゃんとお見通しというか,計算済みのようです。

 

その後また,吸蜜をしました。この花とチョウとの組み合わせは意外によく見かけますが,花のしくみからみると受粉には貢献していないようです。そっと花の奥に口吻を忍び込ませ,ちゃっかりと蜜を盗み取る手口なのですから。

 

チョウの行動を探っているとき,来園者が近くを通りかかって「何があるんですか」と問いかけて来られました。卵を見ていただくと,びっくりなさっていました。ミュージアムスタッフとしてはこういうときの対応もまたたいせつになってきます。

孵化がたのしみです。