8月23,24日に記事にしたツマグロヒョウモンに関して。下写真を写したときは,孵化後,2日12時間経過。すでに2齢幼虫になっています。
孵化後10日目。もう5齢(終齢)幼虫になりました。 葉には脱いだ皮が残されていました。
孵化後14日目。前蛹に。植木鉢にビニル袋を覆って個体が出て行かないようにしておいたところ,この袋に尾端をくっ付けてぶら下がっていました。
孵化後15日目。 蛹化に向かって大変化が進行するときです。この日の観察で,場合によっては,とんでもない程にエネルギーを費やす大変化らしいことがわかってきました。なにしろ前日の早朝に前蛹になったのを確認して以降,1日と12時間が経っても蛹になれないのですから。“なれない”という表現は適切ではないのかもしれませんが,ふつうなら1日あれば蛹に移行できるのです。なのに,それ以上の12時間,ひたすら脱皮するために動き続けたのです。それでも蛹化できないとは!
16日目の朝を迎えました。前蛹は依然としてぶら下がったまま。動きはありません。力尽き果てて,死に絶えたのでしょうか。2日間まるまる前蛹の状態だったのですから。こういうかたちでいのちを失う場面を見たのは,今回が初めてです。
この個体から3日遅れて蛹化した個体があります。2個体がまったく同じように成長過程をたどったとすると,産卵後27日で羽化したことになります。