こんばんは、へちま細太郎
です。
おじいちゃんのいなかにお墓まいりに来て、一ばんとまりました。
次の日の朝早くラジオ体操がはじまるずっと前の時間に、ぼくのまたいとこたちと、川にあそびに行きました。川といっても、山の中だから上流のごつごつした岩だの石がたくさんあって、川のながれも急で、でも水はすこぶる冷たくてとうめいできれいです。
おじいちゃんやおとうさんたちは、夜おそくまでお酒
をのんで大さわぎをしていたせいかまだ寝ていていたので
、中学生の雅弘お兄ちゃんがついてきてくれました。
もうセミがうるさいくらいに鳴いていて、暑さもばいぞうです。
川の水がゆるやかなところに石がたくさん重ねてあって、小さなプールみたいなものが作ってありました。ここに入ってあそぶんです。
ぼくたちは、水泳パンツになって中にはいり、水かけっこをしたり、まちがえて入りこんできた魚をつかまえたりしました。
そのうち、
「シンクロをやろうよ」
ということになって、ひとりひとり中でポーズを作っていました。そのとき、またいとこの5年生の亮くんのパンツのひもが切れてしまい
、
「めんどくさいからぬいじゃえ」
と、女の子のいる前で水泳パンツをぬいでしまいました。
「どうだあ
」
と、きゃあきゃあいう女の子にわざと見せるようにポーズをしたまではよかったんですが、ぬいだ水泳パンツをぽんと投げた場所が川の中だったために、流されていってしまいました
。 雅弘お兄ちゃんが追いかけくれましたが、
「だめだ、亮、あきらめろ」
といってもどってきました。
「でも、ぼく…」
亮くんはまっかになってうつむいています。
「水泳パンツできたから…」
雅弘お兄ちゃんは、自分のタオルをかして亮くんのこしのまわりにまき、
「さっきのハデなパフォーマンスはよかったんだけどなあ」
とわらいました。
ところが、家に帰ったらひいおばあちゃんが、
「お盆には、水にはいっちゃいけないっていっただろうっ
」
と、ぼくたちをしかりつけました。 90歳を過ぎても元気なひいおばあちゃんのどなり声は、おなかのそこまでひびくようでしたが、みんなくすくす笑いをこらえるのにたいへんでした。
なぜなら、亮くんははだかでおちんちんがまるだしになっていたからです。
そのあと、亮くんは、おとうさんのいとこの高校生のお姉さんたちに、携帯
でしゃしんをとられまくっていました。
「来年には、きっと毛がはえているかもねえ」
と、ひどいことをいわれて、亮くんがかわいそうでした。
でも、なんで、お盆に水にはいっちゃいけないんだろう。 ふしぎだなあ
。

おじいちゃんのいなかにお墓まいりに来て、一ばんとまりました。
次の日の朝早くラジオ体操がはじまるずっと前の時間に、ぼくのまたいとこたちと、川にあそびに行きました。川といっても、山の中だから上流のごつごつした岩だの石がたくさんあって、川のながれも急で、でも水はすこぶる冷たくてとうめいできれいです。
おじいちゃんやおとうさんたちは、夜おそくまでお酒


もうセミがうるさいくらいに鳴いていて、暑さもばいぞうです。
川の水がゆるやかなところに石がたくさん重ねてあって、小さなプールみたいなものが作ってありました。ここに入ってあそぶんです。
ぼくたちは、水泳パンツになって中にはいり、水かけっこをしたり、まちがえて入りこんできた魚をつかまえたりしました。
そのうち、
「シンクロをやろうよ」
ということになって、ひとりひとり中でポーズを作っていました。そのとき、またいとこの5年生の亮くんのパンツのひもが切れてしまい

「めんどくさいからぬいじゃえ」
と、女の子のいる前で水泳パンツをぬいでしまいました。
「どうだあ

と、きゃあきゃあいう女の子にわざと見せるようにポーズをしたまではよかったんですが、ぬいだ水泳パンツをぽんと投げた場所が川の中だったために、流されていってしまいました

「だめだ、亮、あきらめろ」
といってもどってきました。
「でも、ぼく…」
亮くんはまっかになってうつむいています。
「水泳パンツできたから…」
雅弘お兄ちゃんは、自分のタオルをかして亮くんのこしのまわりにまき、
「さっきのハデなパフォーマンスはよかったんだけどなあ」
とわらいました。
ところが、家に帰ったらひいおばあちゃんが、
「お盆には、水にはいっちゃいけないっていっただろうっ

と、ぼくたちをしかりつけました。 90歳を過ぎても元気なひいおばあちゃんのどなり声は、おなかのそこまでひびくようでしたが、みんなくすくす笑いをこらえるのにたいへんでした。
なぜなら、亮くんははだかでおちんちんがまるだしになっていたからです。
そのあと、亮くんは、おとうさんのいとこの高校生のお姉さんたちに、携帯

「来年には、きっと毛がはえているかもねえ」
と、ひどいことをいわれて、亮くんがかわいそうでした。
でも、なんで、お盆に水にはいっちゃいけないんだろう。 ふしぎだなあ
