こんばんは、へちま細太郎
です。
今日は、おとうさんのテニスのれんしゅうを見にきました。
テニスのれんしゅうが、だいぶからだにこたえたのか、またまたおとうさんがびっくりかえりました。
こんどは、かた
にきたそうです。
「痛いのなんのって。1時間もやってみな。筋肉ばきばきだから」
タコ壺保健室でしっぷをはってもらいながら、おとうさんはよくしゃべります。
「はいはい、言い訳はいいから」
タコ壺の先生がおとうさんのかたをぽんとたたきました。
「いて
、あんたねっ養護教諭のくせにケガした人間をいたわるってことができないの?」
「私はもっとない」
といって、タコ壺の先生と仲良しの桜井先生が、おとうさんの右手を高くあげて、くいっとひっぱりすじのところをおしていきました。
「痛いっていうのっ
あんたは何でいつもそうなのっ
」
おとうさんは、鼻を真っ赤にしておこっています。おとうさん、この人たちのおもちゃなんだねえ。
「あ、そうだ」
ぼくは、かばんの中からふくろを出して、タコ壺の先生にわたしました。
「藤川先生にないしょでもってきたよ」
タコ壺の先生がなかみを見て、
「聴診器
」
と、叫びました。
「リカに使っていたからきたないかも」
ぼくは、もうしわけなさそうにいいましたが、
「いいって」
タコ壺の先生は、ほっとしたようでした。桜井先生が、
「父親に似ないでいい子だ」
と、ぼくにおかしをくれました。
「ありがとう」
「ちょっと、あんた
」
ぼくがお礼をいったとき、おとうさんが口をはさんできました。
「あんたね、また、まずいお菓子を自分でいらないからといって、他人によこすのやめてくれる?第一、毒でも入っていたらどうすんのっ
」
桜井先生は、おとうさんのことばもあんまり気にするようすもありません。
「細太郎は、デリケートなのっ
あんたと違うの
」
おとうさん、おとうさん、おとうさん…、ぼく、おとうさんがかわいがってくれるのはうれしいけど、あんまりさわがないでください。
なんか、いつまでもこどもあつかいされているみたいな気がして、ちょっとどころか、すごくはずかしいです
。
おとうさん…。
ぼく、やだ
。

今日は、おとうさんのテニスのれんしゅうを見にきました。
テニスのれんしゅうが、だいぶからだにこたえたのか、またまたおとうさんがびっくりかえりました。
こんどは、かた

「痛いのなんのって。1時間もやってみな。筋肉ばきばきだから」
タコ壺保健室でしっぷをはってもらいながら、おとうさんはよくしゃべります。
「はいはい、言い訳はいいから」
タコ壺の先生がおとうさんのかたをぽんとたたきました。
「いて

「私はもっとない」
といって、タコ壺の先生と仲良しの桜井先生が、おとうさんの右手を高くあげて、くいっとひっぱりすじのところをおしていきました。
「痛いっていうのっ


おとうさんは、鼻を真っ赤にしておこっています。おとうさん、この人たちのおもちゃなんだねえ。
「あ、そうだ」
ぼくは、かばんの中からふくろを出して、タコ壺の先生にわたしました。
「藤川先生にないしょでもってきたよ」
タコ壺の先生がなかみを見て、
「聴診器

と、叫びました。
「リカに使っていたからきたないかも」
ぼくは、もうしわけなさそうにいいましたが、
「いいって」
タコ壺の先生は、ほっとしたようでした。桜井先生が、
「父親に似ないでいい子だ」
と、ぼくにおかしをくれました。
「ありがとう」
「ちょっと、あんた

ぼくがお礼をいったとき、おとうさんが口をはさんできました。
「あんたね、また、まずいお菓子を自分でいらないからといって、他人によこすのやめてくれる?第一、毒でも入っていたらどうすんのっ

桜井先生は、おとうさんのことばもあんまり気にするようすもありません。
「細太郎は、デリケートなのっ


おとうさん、おとうさん、おとうさん…、ぼく、おとうさんがかわいがってくれるのはうれしいけど、あんまりさわがないでください。
なんか、いつまでもこどもあつかいされているみたいな気がして、ちょっとどころか、すごくはずかしいです

おとうさん…。
ぼく、やだ
