昭和40年代まで御所が原では正月を祝うのは、
新暦の2月1日を元日としていた。
旧暦では年によって2月1日とは限らないが
それではややこしいのでひと月遅れでしていた。
新暦の正月には年末年始の休みを利用してスキー客が泊まっていた。
上の写真は昭和31年1月2日のものです。
家族とスキー客が囲炉裏を囲んでの写真。
スキー客も靴下を履いていない。
じろ「囲炉裏」は温かかかったのだろうか。
電燈が点く様になったのは昭和30年の秋だったので
未だアンドンが2個吊ってある。
これ以前までは電気の来ていない家でスキー客が宿泊していた事になる。
ランプのホヤ磨きをした事など覚えている。
お客がいる時は大きなカーバイトランプも使っていた。
ローソクやカンテラに比べて、光が強く眩しかった。
2月になると雪も多く積もりバスも北六呂師辺りまでしか来なかったので
スキー客も来なくなり、
電気が点くまでは、全く江戸時代に逆戻りした様な生活となった。
学校も2月1.2.3日は寒冷休暇という事で休み。
その他にも6月と9月には田植えや稲刈りの為農繁休暇があった。
その分夏休みが短く8月の25日から二学期が始まった。
この年になってよけいに体が2月正月モードに入ってしまった。
谷トンネル6時現在。227センチ。マイナス2.5度。
昔に比べれば雪は少ない。