勝山市青年団連絡会、谷はやし込み保存会の、谷お面様、雪像祭りについて
ご報告させて頂きます。
私は、源野正弘でございます。どうぞ宜しくお願いします。
事業期間は平成24年5月1日から平成25年2月28日までです。
事業の目的は、広く一般に公募して、次世代を担う少年、少女たちに
「冬の山村・谷にて」発掘、保存された遺産を伝え、関心を持ってもらい、
さらに活用出来る人材になって頂く事にあります。
その為に、勝山青年団連絡会の若さと英知、はやし込み保存会の
知恵と技を結集して、「ふるさと勝山」が「魅力あるわがまち」となるよう、
協働して進めています。メインーは、2月の第2日曜日。今年は2月17日でした。
伊良神社での睦月神事。それに続いて、集会場でのお面様のご開帳の神事、
そして夕方、2百体余りの雪像にソウソクが燈され、幻想的な
雰囲気を味わって戴きながら神社に参拝して頂いてから、
いよいよお寺で、大きな「囲炉裏」の炭が赤々と燃えている、光の
暖かさを囲んで、「山の幸」や「冬のオバの味」を味わいながら、山村の
暮らしを 村の人から聞いたり、町から上がって来こられた大人の
人たちも、お爺さん、お婆さんから聞いた話を思い出し、又
少年、少女たちも興味深そうに聞いています。
和やかな時の流れが過ぎて行く時、今年は、勝山市国際交流員の
「オハラ、マーク」さんの「チェロ」演奏が流れました。
お寺でチェロ、チェロで「川の流れのように」の演歌。どれも
一見ミスマッチのようですが、それが不思議にとけあい、一同感動して
アンコールもして頂きました。
谷の村のいい所は、よその文化を拒まず、受け入れしまうところにあると思います。
「山の幸」や「冬のオバの味」の為には、雪解けの頃から
ゼンマイ、ワラビ、ウドなど山菜採りから始まります。
これも、昔の人からの言い伝えで、山のものを採る時には、
1本は自分のため、1本は、次ぎに来る人に、残りの1本は
来年のために残しておく様にと 言われています。
その事を守って来たお陰で、谷の山には今でも山菜が
残っているのだと思います。
永平寺の道元禅師の教えの中にも、柄杓の半分の水は自分のために使い
残りの半分は後の人のために川に戻すというのがありますが、
村の人たちは、仏教が日本に伝わる以前から、人思いやる心を
このようにして あらわしていたのだと思います。
村の人たちは、当たり前に思っているこの事は、
若い人たちや、少年、少女たちと、行動をともにするとき
教え、伝えて行かなければと 思っています。
今年の雪像作りには、2月15日に松文保育園と、南保育園の年長組30名、手伝いに
来て下さいました。「今年は、勝山では、雪が少なくて、園児たちに雪遊びを
余りさせてあげられなかったけれど、今日は、真っ白なきれいな雪で
思い切り遊ばせて上げられて助かりました。」と
喜んで頂く事が出来ました。
30体余りの雪像を作って頂きました。
終わってから、お寺に入って、囲炉裏端で温まっていただいてから、
雪像に貼る「お面」をテッシュペーパーにマジックインクを使って
カラフルにのびのびと 描いてもらいました。
一人、一人、子供らしいユニークなお面が出来上がりました。
テッシュペーパーは2枚ひっついていますので、剥がすと
二つ分のお面になります。このお面を、雪像の顔の所に貼っておけば
後は、溶けて終いますので、エコにもなります。
16日土曜日には、雪が降っていましたが、昼から青年の方たちが
18名来られて2時間あまりで130体作り上げて下さいました。
全部合わせて230体余りの雪像が出来あがりました。
カサやゴザ帽子、ドミノなどとりつけると、山の村に急に
沢山の人が道の両脇に並んで 皆さんをお迎えしているかの様に見えました。
お寺に入って頂いたお客様は160名。
環境に配慮した取り組みとしましては、雪道で危険でもありますし駐車場も無いので
送迎バスを活用させて頂きました。
NHKテレビが、15日保育園の雪像作りの様子。
17日には、朝から夜まで取材をされて、ニュースラウルスなどで
放映して頂きました。
多くの皆様のご協力を頂き、山の村が元気になれた事に感謝申し上げます。
誠にありがとうございました。