ヒカラビ一家の花日記

山の上に住む花農家から 魚沼発のあれこれを

新星いろいろ

2014年07月13日 | 発信

もう出荷の終っているレクサス。これはバイラスでダメだったやつだが7輪がすべて開花。

花持ちは抜群、発色も良くすぐれた品種だと言える。

ただ、夏は丈が伸びない、大球は葉焼け、こちらでは春秋専用品種だと言える。

ちなみに最後のハウスで11月にまた出荷予定。

今出荷中のプレミアムブロンド。茎も硬く、ステムもしっかりしている。

夏は横を向くとか、今でも微妙に扱いづらい首の角度。名前も長い。

巨大な蕾は魅力満点。でも、これも春秋用。夏は何を作ろうか。

オークラです。名前は日本向きだ。

マレロ色のOTとのふれ込みで入ってきたが、極端に輪付きが悪い。

しかも球根貯蔵性で大きな不安が発生した。同系色のハイバリーの方がその不安は少ない。でも、発色するだろうか?

去年鳴り物入りで導入したザンベジ。農林水産大臣賞受賞の思い出品種。

確かにOTとしては作業性が抜群に良い。

一昨年オランダで撮影したザンベジ。勧められはしたが花びらの巻きが気に入らなかった。

 

ところが切り花にして咲かせてみると勢いが落ちるのか、巻が抑えられてきれいな花型で咲く。

花びらの光沢、肉厚感、花持ちも良い。

ミレッシモ。発色が気になって試験をしてもらったところ、25度くらいの常温だとよく発色するが、30度にもなる高温だと縁までただ白いだけ。

この品種が出た時は衝撃的だっただ当初から発色に不安があった。

そのあとすぐにジ・エッジが出た。これは不安なく発色する品種でしかも、輪付きも良かった。

ただ花を比べると花の持つ雰囲気、上品さ、優雅さでは圧倒的にミレッシモの方が好みだ。

発色の問題だけを解決してやれば高級品種として扱われるはずだ。

なので、水揚げ材で前処理をして、試験データと注意書きを箱に入れて出荷することにした。

品種の更新は毎年、毎年、、、すごい勢いで品種が変わる。

花の良い品種はいくらでも入ってくる。まさに新星いろいろ。

使いこなせる品種を作るしかない。

カサブランカのように25年も作り続けてなお今も、そして今後も現役なんて品種は永久に表れないだろう。

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