王様の耳はロバの耳

横浜在住の偏屈爺が世の出来事、時折の事件、日々の話、読書や映画等に感想をもらし心の憂さを晴らす場所です

憲法記念日 護憲、改憲両派が集会!!

2013-05-04 07:37:50 | 憲法関連
護憲、改憲両派が集会=96条めぐり訴え―憲法記念日・東京(時事通信) - goo ニュース

昨日3日は憲法記念日だったのですね。
GWの後半の始まりにTVニュースの焦点があたり「高速道路の混雑具合チェックの為、レポーターがカメラ班を連れてレポート」という最近の定番で始まりました。

さて今年の憲法記念日は自民党の新憲法草案も出されているので賛否の議論は具体的になっている気がしました。
昔そう1960年代の初期は憲法を変えるという発言さえ忌避される時代が有りました。
労組活動でも「憲法改正(どうすれば改正なのか議論は無いのですが)反対するのはおかしい。憲法改悪反対と呼ぼう!」なんてね。
実際は第9条をいじる事は悪だとの考えだったと思います。
今でも護憲派と言えば社民党や共産党を始め第9条の変更を認めないグループがかなりいます。

さて浜爺はどんな立場でしょうか?
近頃は憲法の中身そのものを変える前に憲法の変え方を整理しようとの主張がなされ第96条の見直しを自民党、維新の会やみんなの党が提言しています。
何処をどんなふうに変えるのかそれと並行して議論が必要だという改憲是々非々論の方がアンケート回答者の3割くらいが居ます。
一般的には大事な物事の改変にはそれが良識ある態度でしょう。
ところで浜爺の考えに戻ります。日本国憲法も昭和20年ざっと330万人(最近では400万人位と数がふえている)もの戦死者を出した大東亜戦争が連合軍に対し敗北で終わり平和憲法が出来ました。
戦死者の他にも銃後で(日本本土で)空襲や艦砲射撃で大勢の方が死んだり怪我をしたりしています。戦争はもうこりごりだと思う国民の気持ちは嘘偽りはなかったと思います。新憲法草案が米国の強い意志が働いていたとして「戦争の放棄」に加えるに「交戦権は認めない」はそれはそれで日本人の気持ちに嘘はなかったのでしょう。
しかし敗戦から数えて68年日本を囲む国際環境も大きく変わり日本そのものの国力も力強く回復しました。
徳川300年の「東照神君のお定めの通り」では残りの50年はもはや国政が機能しなくなりました。
そう考えれば「パラダイムチェンジ(枠組みが変わる)に付いていかないと革命により修正」の恐れがあります。

したがって何をどう変えるかはとても大事ですが「変えられない最高法規」を抱え続けるより行き過ぎを気にしながら少しFlexibleな憲法が必要でないかと思っています。
さて昭和20年の敗戦で先帝昭和天皇は政治的立場から一切の身を引いてしまいました。
その結果、日本は三権分立の一見バランスのとれた国体が出来た様に見えましたがマッカーサー元帥と言う事実上の三権統合者を無くした後、)三権が入り組んだ問題を解決する機関(組織或いはその役割を果たす人)が居なくなりました。
「靖国神社参拝」に代表される望まぬ人の合祀、東条他戦犯の合祀や国と神道の関係などの整理が一向に解決しない状態がそれを物語っています。
マッカーサー元帥が厚着に上陸したころ火炎放射器で靖国神社は焼き払われと恐れていました。
権力者とはそういう事も可能な人の事さします。その後いろいろあって靖国神社は焼き払われずに済みました。

その分、戦後の日本に根深いうちわ争いの種を残しました。
日本は大統領(共和制)制を取れないのですから象徴天皇の三権を代行して執行する機関が必要です。
それが日本国摂政大臣です。この機関を決めない事には改憲は機能しません。
1票の格差も定数是正も「国会議員」に議論させても少しも解決しません。先にも書いた通り「泥棒にお巡りさんをやらせているからです」
自衛隊が尖閣防衛にどう発砲するのかも「現行憲法の枠組みを事実上破るか国際法上の交戦規定までは認めるのか」に掛かっています。
現行の「専守防衛」は国内問題で暴走族の市内暴走にも「ケツもちのバイク2-3台に妨害されると3-40台の暴走族を抑えられない」状態が日本の実力を物語っています。
尖閣が国内問題なら「通常兵器(装備)」で暴徒を先制制圧をして見せないとその一歩は踏み出せないのですよ。
北の不審船に保安庁の巡視船船長が「正当発射、正当発射!」と怒鳴った後、巡視船の機関銃が発射されました。
今では備えが少しは進んでいる事を望みます。
現行憲法下でもギリギリやれることは多いのですがね。
夏の参院選までには争点になりそうです。
しっかり見守りましょう。


写真:改憲賛成式典

時事通信:
 安倍晋三首相が改憲の発議要件を緩和するために憲法96条改正に意欲を示す中で迎えた憲法記念日の3日、反対する護憲派、賛成する改憲派それぞれの団体が都内で集会を開いた。

 護憲派は千代田区の日比谷公会堂で「5.3憲法集会」を開催し、約3500人(主催者発表)が参加した。

 共産党の志位和夫委員長は「安倍首相は(戦争放棄をうたった)9条改定の突破口として96条改定を押し出している」と反発。「絶対に許してはならない。暴走を止めよう」と声を張り上げた。社民党の福島瑞穂党首は「政権が都合よく憲法改正を発議できるようになる。多数決の横暴だ」と訴えた。

 集会後、JR東京駅に向かってパレード。足立区在住の地方公務員大島みどりさん(62)は「いてもたってもいられず参加した。反対と思ったら行動を起こさなくては」と語気を強めた。

 一方、改憲派は新宿区の四谷区民ホールで「新しい憲法をつくる国民大会」を開催。主催者発表で500人が参加し、96条から改めるべきだとする決議を採択した。

 日本維新の会の桜内文城衆院議員は「改憲勢力として国会で活動していく」と発言。自民党の秋元司衆院議員は「長年議論してきたことを形にしなければならない。必ず憲法改正することを誓う」と意気込んだ。

 参加した20代の新川実加さんは「改正に賛成。改正論議に触れることが大切で、論議の中で、憲法を身近で分かりやすいものにしていくべきだ」と語った。 
(引用終わり)
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