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2014(平成26)年 第48回 京の冬の旅の分析


図は、過去1年間の春と秋の非公開文化財特別公開と、京の夏(冬)の旅の一覧

いよいよ1/10から2014年 京の冬の旅が始まります。
主な開催期間は、1/10(金)~3/18(火)ですが、途中拝観休止日のあるところや、開催期間が短いものもあります。
主な拝観時間は、10:00~16:00(受付終了)です。

以下に特記事項があるところを列挙します。
青字は土曜日赤字は日曜、祝日です。
高台寺:拝観時間 9:00~17:00(受付終了)。
知恩院 三門:拝観時間 10:00~15:40(受付終了)。
大徳寺 聚光院:拝観休止日 1/27、1/28、2/12/2、2/27、2/28、3/83/9
妙顕寺:拝観休止日 2/28~3/9(3/13/23/83/9)。
妙心寺 聖澤院:拝観休止日 1/24 10:00~15:00。
妙心寺 龍泉菴:拝観休止日 2/28、3/13/2
建仁寺 開山堂:公開期間 1/10~2/28。
建仁寺 両足院:公開期間 3/1~3/18。
寺町 阿弥陀寺:拝観休止日 1/181/192/12/22/152/163/13/23/153/16の10:00~13:00までと、2/8の午後。
報恩寺:拝観休止日 1/191/251/262/92/112/222/233/83/9の、10:00~13:00まで。
東寺 五重塔と観智院:拝観時間 9:00~16:00(受付終了)。

分析
個々の公開頻度の分析です。
上記表に従って解説します。

まずは紫色です。
これらは通常から公開しているところです。
高台寺の開山堂霊屋の内部は普段から公開されています。
ただし細かい寺宝などの公開のレアさについては未検証です。
妙顕寺は、通常からアポなしで拝観可能です。
しかし実際に行かれた方は少ないのではないでしょうか。
そういう意味では、紫色扱いは酷かもしれません。
それに寺宝がいろいろ出るようです。

次に濃紺です。
東寺の五重塔と知恩院の三門
いずれも国宝で非常に有り難いのですが、頻度的には常連です。
1年に3~4回ぐらい公開しているのではないでしょうか。

3つ目は青色です。
表からは一見レアなようにも見えますが、これらの公開以外で1年以内に複数回の公開があったものです。
東寺の観智院は東寺のHPにもあるように、正月、春、GW、秋と頻回に公開しています。
妙心寺 大法院は、例年春と秋に1か月ずつ自前の公開があり、特に秋の紅葉は見事です。
大徳寺 興臨院も春と秋に、京都春秋の主催で特別公開があります。
建仁寺 両足院も少なくとも6月の半夏生の頃には例年公開があり、年によっては春や秋に公開されることもあります。

4つ目は黄緑色です。
これは本来はレアであるが、この1年前後で1回程度の公開があったものです。
大徳寺 聚光院は、本来は秋の非公開文化財で1年に1回公開されていたのですが、今年の秋は珍しくありませんでした。
報恩寺もこの表の1つ前、2012年秋の非公開文化財で公開されました。ただし鳴虎図は前回はホンモノでしたが、今回は複製です。
建仁寺 正伝永源院は、2011年の京の冬の旅で公開されて以来、長らく公開がなかったのですが、2013年の春と秋は自前公開されました。
今後もレギュラー化しそうな雰囲気ですので、他とは少し様相が異なります(来年以降は青色になっていそう)。
建仁寺 開山堂も今まで公開がありませんでしたが、2013年の春に京都市文化観光資源保護財団の主催で公開されています。

5つ目は橙色です。
寺町の阿弥陀寺は通常は本堂内などの公開はないのですが、1年に1日6/2の信長忌に行くと寺宝や本堂内に入ることが出来ます。
そういう意味で1年に1日だけチャンスがあります。

最後は黄色です。
これらはレアなものです。
ただし龍泉菴は電話でお願いすると拝観可能でしたので厳密には超レアではないのですが、”直電は一般的ではない”との判断で黄色にしました。
聖澤院はどう見ても”超レア”です。

要するにいつものように
表の下に行く程、公開頻度的にはレア
ということです。

明日から連日で、
・聖澤院
・龍泉菴
・寺町 阿弥陀寺
・妙顕寺
の見所をご案内します。

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曇華院


写真は、方丈前庭

曇華院(どんげいん)は“竹の御所”とも云われる尼門跡寺院です。

アクセス
嵐山の手前にある鹿王院の西隣りです。
嵐電の鹿王院で下車し、南へ進みます(嵐山方面行きを下車し、ホームを降りて右折)。
約200m先に“鹿王院”の案内があるので、そこを右折。
そして約150m先、鹿王院の門の先にひっそりと曇華院の表門があります。

室町時代、三条東洞院 今の京都文化博物館の辺りに順徳天皇の曾孫の智泉聖通尼によって創建。
明治4年に現地に移転してます。

2024年秋の非公開文化財特別公開で公開されました。

表門を入り石畳を進むと、やがて左手に式台、その奥に庫裏の玄関があります。
庫裏から入り、左手へ進みます。
クランクして奥に進むと左手に方丈、右手に書院、その間に大きな月光椿がある中庭があります。

まずは左手の方丈に入ります。
方丈は6間構造で内陣中央には本尊の十一面観音菩薩像、右手には開山の智泉聖通尼像がお祀りされています。
方丈の襖絵は鶴沢探索の琴棋書画図です。

方丈前庭は一面苔で、2種類の苔がきれいです。
庭園右手の最奥から道1つ分手前に築山があり、もみじ、立石や灯籠などが配されています。そしてそのラインに沿って左手には植え込みが続きます。
つまり庭園の最奥のスペースが道1つ分ぐらい横断して開いています。
庭園の右手前奥には茶室の篩月庵が、庭園の左手最奥には鐘楼があります。

書院へ。
書院は2棟続きですが奥の部屋は非公開。
手前の2間は応接間のようになっており、襖絵は山口雪渓の近江八景図でした。


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