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2014 京の冬の旅の案内2(妙心寺 龍泉菴)


写真は、書院外観。

龍泉菴(りょうせんあん)の公開案内です。
普段は非公開で、平成19年の京の冬の旅でも公開されています。
しかし実は電話をすれば普段でも拝観は可能ですが、今回はそのような手間も不要です。

公開期間:2014/1/10~3/18(但し2/28(金)、3/1(土)、3/2(日)は拝観休止)
公開時間:10:00~16:00(受付終了)

アクセス
電車の場合
妙心寺の塔頭ですので、最寄の駅はJR嵯峨野線の花園駅です。京都駅からならJRが便利です。
市バスの場合
91系統93系統で妙心寺前下車、10系統26系統で妙心寺北門前で下車です。
車の場合
妙心寺南総門の東側に大きな駐車場があり、無料です。
また北総門を入って左手にも実は駐車場があります。
こちらは門内に車で乗り入れるので、知らないと入りづらいです。

龍泉菴は妙心寺境内ではこちらになります。
南総門から入ってすぐの右手です。

歴史
昨年公開された東海庵、今回同時に公開される聖澤院、霊雲院と併せて妙心寺四派(しは)と称される、由緒ある塔頭です。
三門と仏殿の間に4本の松がありますが、それらはそれぞれの派になぞらえているそうです。
妙心寺の中興開祖 雪江禅師(室町中期~後期)の弟子の1人景川宗隆が、時の管領細川政元を開基として1481年に創建しました。
1481年というと室町時代中期、時の将軍は9代足利義尚(義政の子)、天皇は103代 後土御門天皇、ちなみに伊勢新九郎こと後の北条早雲はまだ都で将軍家に仕えていました。
その後、明治維新の神仏分離令後の廃仏毀釈により荒廃、廃絶しますが、1958年に再興されました。

見所
方丈の襖絵は、平成11年の開祖景川宗隆五百年遠諱で由里本出氏により描かれた昇竜図や種々東漸図などです。
また狩野探幽の観音・龍虎図や、長谷川等伯の枯木猿猴図(複製)も展示されます。
重文のホンモノの枯木猿猴図は京都国立博物館に寄託されているそうです。

以前訪問していますが、当時は書院が工事中でしたので、個人的にも楽しみです。

アンケートを実施しています。
左サイドバーにあります。
 携帯の方はココ。 

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報土寺


写真は、本堂と遊女観音像

黒田官兵衛の妻、照福院のお墓があります。

アクセス
最寄りは千本中立売です。
千本中立売の交差点を約100m南下して、最初の交差点を右折します。
ここから約150m進んだ右手角に報土寺の表門があります。

拝観時は事前に電話での予約が必要です。
御住職は耳が遠いので、大きな声でお話ししてください。

まず表門の薬医門が重文です。
中に入ると正面に重文の本堂、右手の地蔵堂に地蔵菩薩像、本堂の左前に“遊女観音像”、左手奥に庫裏の玄関があります。
江戸時代この辺りは、北野の参詣客を相手にした五番町という遊女街だったそうです。
なお本堂左手に飼い犬が繋がれており、非常に吠えます。

庫裏から本堂に入ります。
内陣には阿弥陀三尊像がお祀りされていますが、重文の阿弥陀如来立像は国立京都博物館に寄託されています。
そしてもう1つ寄託されているのが、黒田官兵衛の妻“照福院”の肖像画です。
どうやら“照福院”の肖像画で現存するものがこれしかないらしく、2014年の大河ドラマを受けて、非常に画像使用許可依頼などが多いそうです。
また内陣の右手奥には、法然上人坐像と善導大師坐像がお祀りされていました。

最後に本堂の右脇から本堂裏の墓地に入り、照福院お墓をお参りさせて頂きました。

2017 秋の非公開文化財特別公開
2017年秋の非公開文化財特別公開で、11/1~11/12まで本堂などが公開されました。
本堂の右脇壇の前に重文の阿弥陀如来立像が京博から里帰りし、お祀りされていました。
左足のホゾに「正嘉二年七月十二日」と、制作年月日が明記されているのが、非常に珍しいです。

また外陣の右手には、照福院”の肖像画と位牌がお祀りされていました。



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