皿尾城の空の下

久伊豆大雷神社。勧請八百年を超える忍領乾の守護神。現在の宮司で二十三代目。郷土史や日常生活を綴っています。

弥生の祈念祭

2017-03-30 19:13:32 | 神社と歴史
25日に春の祈念祭が行われました。農耕祭祀としては一年の始まりですが、神社の年番担当の方には年度の最後の奉仕となります。この春の祈念祭と、8月の風神祭にだけ、黒豆の御飯を神饌として御神前にに捧げます。御神饌(おみごく)と呼び、氏子年番が釜で炊いています。以前は餅もついていましたが、市内の金沢製菓さんにここ数年お願いしています。黒豆の御飯だけは地域の伝統として残して欲しいと思います。
ここ数年ですと春祭には桜も五分咲きほどの年が続いていましたが、今年は寒さで桜の開花もおくれています。一年一年祭祀も積み重ねることで、よりいっそう季節の移り変わりも感じるようになりました。
大雷神社本殿側面には、風神雷神が左右に彫られています。社殿の至るところに歴史と文化が刻み込まれ、地域の暮らしを見守っているようです。
桜の花も今日になってようやく少し花が開き始めました。庭の榊に鳩が巣を作っていました。来年度も穏やかな日々が続くことを願います。
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