皿尾城の空の下

久伊豆大雷神社。勧請八百年を超える忍領乾の守護神。現在の宮司で二十三代目。郷土史や日常生活を綴っています。

七五三と千歳飴

2019-11-15 23:57:56 | 神社と歴史

11月15日は「七五三」。子供の成長を感謝し、神社に参拝する年中行事とされている。昔は「七歳までは神の内」と言われるほど子供の死亡率が高く、子供を無事に育てることは大変だったため、節目節目に神に感謝し、健やかな成長を祝うのが慣例であった。

 昔は三歳になるまで髪を剃ってていて、11月の吉日から髪を伸ばす風習があった。男女共通で祝う「髪置き」の儀

 五歳で始めて袴を着る男児の「袴着」の儀

 七歳で大人と同じように帯を使うようになる女児の「帯解き」の儀

地域や時代によって異なるが概ね三歳で男女、五歳で男子、七歳で女子を祝う風習であるという。

起源については天和元年旧暦11月15日、徳川五代将軍綱吉が長男徳松(館林城主)の健康を祝って始まったとされる。元は関東地方の風習が全国に広まっていったという。

七五三参りに神社に参拝した子供らが手にするのが千歳飴。その始まりは東京神田明神だという。千歳とは即ち千年、長生きを意味し、高級食材であった砂糖を使用した紅白の飴を伸ばすことで長寿の願いを込めたという。

初宮参り、成人式、還暦などと共に、七五三は古くから続く年祝いの年中行事として現在に伝えられている。


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