皿尾城の空の下

久伊豆大雷神社。勧請八百年を超える忍領乾の守護神。現在の宮司で二十三代目。郷土史や日常生活を綴っています。

旧暦の初午

2017-03-08 21:35:56 | 神社と歴史
旧暦の初午でした。稲荷神社は食物の神として、また商売繁盛を願い、日本中で信仰が厚い神様です。当社も境内末社として社殿を有し、 風神社と並んで祀られています。神社明細帳によると、延宝元年に勘請されたとあるため、江戸時代前期になるようです。毎年市内のあるお宅から、初午祭の祭祀を依頼されます。家内安全と商売繁盛を祈願しました。昨年秋に叙勲を受賞されており、遅くなりましたが、お祝いに胡蝶蘭をお持ちしたところ、大変喜んで頂きました。消防団長を務められ、瑞宝単光章を受賞されました。受賞当日、陛下のお近くでの様子や、皇居内のことなどお話しを伺うことが出来ました。
御返しに有田焼を頂きました。ご夫婦ともに、穏やかな方で祭祀を通して、ご縁をいただけたことをとてもありがたく感じています。
ところで初午と言えば、行田では稲荷社を敷地内でお祭りすることが盛んです。行田市史下巻によれば、弘化三年(1846)二月に市内で大火が起き、430軒以上が消失したと伝えられています。その年は丙午の年で、 初午の日に当たっため、行田の初午として大祭となったと言われています。自分が子供のこらには、初午には火を恐れて、風呂を焚かない風習も残っていました。
当時は市内の銭湯も休んでいたと思います。今では銭湯もほとんどなくなってしまいましたが……
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