皿尾城の空の下

久伊豆大雷神社。勧請八百年を超える忍領乾の守護神。現在の宮司で二十三代目。郷土史や日常生活を綴っています。

大将先生の講演会

2017-11-16 20:09:53 | 生涯学習

 今日は地元星宮地公民館にて「人権教育講習会」が行われました。演題は『思春期の子育てと親のあり方』について。講師は行田市家庭児童相談員の吉田博先生です。吉田先生は行田市内の中学校に勤務し、退職後家庭児童相談員となり、昨年まで全国家庭児童相談員連絡協議会の会長を務めていらっしゃいました。また忍中学校に勤務時は県内で初めてラグビー部を創設したことでも知られています。私が在学中にもお世話になりました。いつもダジャレばかり言っていたのをよく覚えています。また趣味のギターを続けており、市内各所で「行田の大将」として講演とギター演奏を行っています。2年ほど前に朝日新聞の埼玉版にも取り上げられていて、今日星宮地区にいらしゃるのを楽しみにしていました。
 『思春期の子育てと親のあり方』という講演ですが、来場者は50名前後でしょうか。多くの方が子育てを終えて数十年も経った先輩ばかりですが、私と同じように小学校の子を持つ親も数名来ていました。
 人権教育についてのお話は約1時間。ですがダジャレを交えながらの時事問題等にふれあっという間の時間でした。
江戸期に始まった士農工商制度は、同和問題の出発点です。まず生まれながらにしての身分の違いがあってはならないということでした。思春期にあたる12歳からの数年間は「自分探し」と「自分づくり」時期。親と距離を置き、自立しようとする時期です。依存と自立の狭間で素直になれないとき。親の言葉はわかっていても耳に入らないものです。そこで親の方が手を抜いてしまうと、子供は見放された感覚をおぼえるといいます。心配せず話かけることを続けることが大事だそうです。まさしく我が家の事のようでした。
 親子にとって目指すべきは子供の自立です。自立とは「生きる力」を身につけること。人生を楽しみ、日々起こることに対応する力の事です。大事なことの一つに苦しいことに耐える力、感情をコントロールする力が必要だと知りました。最後は自分の人生をどう生きていくかを決めることだといいます。つい経済的に自立するようレールを敷きたがることが多くなりがちです。親とは木の上に立って見ると書きます。自分が死んだ後の子のことを考えることです。それが保護者ではなく親の役割だそうです。自立にあたっての特効薬はなく、手を抜かないことだといいます。
 自立のための五つの条件です。
①時間管理能力を身につける。
②健康管理能力を身につける。
③物を管理する能力を身につける
⓸自己表現能力を身につける
⑤人間関係を円滑にする能力を身につける
「ならぬものはならぬ」と言えるか、子供と向かい合っているか、悩みは尽きませんが、一人で抱え込まず、多くの人と共有し前向きに生きることが大事だそうです。

第2部はギターステージ『大将』です。先生は「エレキの神様」と呼ばれる寺内タケシ氏に憧れ、師事し(自称)市内各所で公演しています。浮き城まつりにも出ていたと思います。ソーラン節や天城越えなど演歌の曲目も聞かせていただきました。「いい日旅立ち」など会場全体で聞き入り、アンコールも起こり予定時間30分以上過ぎても拍手が鳴りやみませんでした。

講演の記念に公民館からパンジーの花をいただきました。黄色のパンジーの花言葉です
「つつましい幸せ」「田園の喜び」
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