新型ウィルス感染拡大の影響で、小中高校が休校となって一週間が経ちました。「ここ一二週間が山場」とのことから前例のない生活習慣が続いています。突然のことで驚きもしましたが、それだけ切迫した事態であることへの理解もできます。卒業式の当事者学年ではありませんが、人生の節目の行事が落ちついて挙行できないことはあまりにも切ない。こうした思いをどこに向ければよいのか、それぞれがそれぞれの立場で苦しんでいるのでしょう。一日も早く沈静化し日常生活が戻ることを祈ります。
弥生も半ばを迎えると、いよいよ春の陽気が感じられます。自宅にこもりきりでは気も滅入りますので、いつもの散歩道を歩きます。小学生の子供と歩くのはいつもは下校時刻を過ぎた夕刻の時間が多いものですので、午前中の青空の下歩くのは貴重な時間です。
皿尾城から忍川遊歩道まで歩くと、川辺には鴨やアオサギ、亀など自然の生物に触れあうことができます。教科書にはない身近な自然観察です。ここ数年で遊歩道が整備され、とても歩きやすい環境になりました。
通常は閉められている元荒川水利組合の灌漑用水貯水池です。
常日頃から目にする景色にこそ、気づくことがあります。空の青、田の土の匂い、風の音。毎日毎日の繰り返しの中で、日々当たり前のように学校に通えることは幸せなことです。生活するうえで子供を安心して学校へ預けることにより、親世代の生活も成り立っている。よくよく考えればこうした形態も明治以降のことですので100年余りの歴史しかありませんが、こうした義務教育という社会的な仕組みを私たちは甘受しているわけです。
先の見えない戦いは苦しい。されど明けない夜はないはずです。桜のつぼみも膨らみ始めました。私たちは今歴史的事態を目の当たりにしています。それだけは忘れないようにと思っています。
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