歴史は古き城跡に 今新しき希望あり
共同の道に進むとき みどりひとしくくさもえて
正しき自治の花咲けば 修る業も身に近し
秩父の空の風晴れて 富士鮮やかにそびえたり
勤労の力ゆるぎなく 常に明るく健やかに
行田の若きよろこびと 忍中学の名を誇れ
行田市立忍中学校第74回卒業証書授与式が行われました。コロナ禍にもかかわらず、感染対策を取り簡素化を進め、ハレの卒業式を開いていただいた先生方、関係者の皆様に感謝いたします。思えば自身が卒業したのは三十二年前の昭和六十三年三月。昭和最後の年であったと思います。四半世紀を超えて後、わが子が同じ中学校を晴やかに後にするとは感無量でした。昭和、平成、令和と時代が過ぎても思春期真っただ中の三年間を同じ学び舎で過ごしたことになります。
式では卒業生を代表し、別れの言葉を読ませていただきました。私自身は入学の際、新入生代表挨拶を読ませていただきました。
式当日の朝まで挨拶を読み込み、会場へ入ったようですが、終わったのち感想を聞くと、あまり緊張しなかったといいます。むしろ校歌や合唱のピアノ伴奏の方が余程緊張するそうです。伴奏に限っては失敗が許されない。自身のピアノが止まれば皆の歌も止まってしまう。そうした重圧は弾いたものしかわからないといいます。私には到底考えも及ばない境地です。誰かのために役目を負う。そういう人生を自ら選びこれからも道を切り開いてほしいと願っています。
校舎前に建つ像の両手の間には、夢と希望が抱えられています。開校五十周年に建てられました。この下には当時の生徒が50年後の自身へ託した手紙が埋められているそうです。あと26年後には100周年。子供たちが切り開く未来はどんな世界が広がっているのでしょうか。
PTA会報の卒業記念号です。この中から埼玉の偉人となる子がきっと出てきてくれるはずです。それまで私たち世代が彼らの後押しをできるようこれからも自分自身も努力していきたいと改めて思います。
同じ小学校から入学し共に9年間共に過ごしてきた仲間との写真です。小学校入学時と比べると本当に大人になったと思います。
自治・共同・勤勉 私が子供のころから変わらぬ校訓です。
教育目標は「自ら学び 共に鍛え 未来を拓く 人になる」
認め合い 高めあい 支えあう 学校
学校は社会を映す鏡です。卒業式にあたり輝く子供たちの笑顔に明るい未来が映っています。
忍中学の名を誇れ。校歌の結びの言葉を胸に刻み羽ばたいてほしいと願っています。
拙ブログにコメントを賜りましてありがとうございます。Facebookだけでは伝えきれないことをいつも書いております。
無事に卒業式を終えたことで、安堵することよりも、これからの高校生活そしてそれ以降の将来に向けて、親として楽しみであるとともに不安も持ち合わせています。
卒業式の様子は妻が撮ったもので、私は参列できませんでした。これまでの価値観が揺らいでいるなかでこそ、心のどこかで中学の校訓を支えにしてほしいと思いました。私自身がそうしてきたように。今年こそは中野様にお目にかかれるようにと願っております。ありがとうございました。